彫刻家の独り言

北海道出身の彫刻家 黒田栄一のブログです。Yahoo!ブログ「彫刻家 黒田栄一 山のアトリエ」も見てください。

旅報告8

2012年07月05日 20時13分00秒 | 日記
今朝 山の作業場の物置を開けると、ナント目の前に蛇がいた。
思わず大声で叫んでしまった。
蛇もビックリしたようでゆっくりと壁の方へ移動していった。
銭形模様が無かったので、多分アオダイショウだと思う。
マムシでさえなければ まずは安心できる。
やはり 蛇は苦手だ。
制作していても何だか気分が落ち着かなかった。
そのせいなのか よろけてしまい雨水のたまったバケツの中に足を踏み込んでしまって、どうにも気持ちの悪い思いをした。

昨日の続き
洞爺湖の石井氏のゲストハウスに荷物を置いた後、早めの夕飯とお酒を頂きながら歓談した。
石井氏の居間からの眺めは最高であった。

石井氏の家の前からの夕暮れ風景

正面には洞爺湖が見えている。
その景色に惚れて、そこに土地を求めたとのこと、確かに素晴らしかった。
石井氏から不思議なお話をたくさんうかがった。
私は その全てを信じることが出来た。

翌朝3時50分頃起きてみると外はもう明るかった。


ゆっくり 散歩することにした。
湖畔に向かって歩いていたのだが、振り返ると何とも言えない畏怖の念に近いモノが私をとらえた。

石井氏のすぐ裏手の景色

ここに住むことを許されて住んでいるという 石井氏の言葉がすんなり頷けた。
多くの人は金さえあればどこにでも住める、それが当たり前と傲慢にも思っているが、そうではなく我々は何者かに許されてそれぞれの場所に住まわせて頂いているのだと思えた。
それぐらい 厳粛なおもいにさせられる 不思議な力のある風景だった。

そう、私も1泊そこで泊まることを許して頂けたのだ。

朝のお茶をゆっくり頂きすっかりのんびりさせていただいた後、石井氏宅を辞した。

次は長沼に向かう。
長沼の彫刻家野村氏のアトリエに向かうのだ。

続きはまた明日。