東播磨の旧明石郡の地域では、熊手
のことを「がんじき」と呼びます。
渡り鳥の雁が飛ぶ様が扇状で、その形
が似ているからだと言われています。
それにしても、ゴミをかき寄せるのに
熊の手とはいかがなものか。
動物園の無いその昔にどれだけの人が
危険な熊の生態を見ることができたと
いうのか?
そういや、野良猫がウンチした時に土
をかき寄せているな。
猫手だと小さいし、トラもライオンも
日本にはいないし、一番手の大きな熊
にした可能性がある。知らんけど。
その「がんじき」は、ホームセンター
で買い求めますが、先日買いに行くと、
1本700円以上になっていて、イン
フレがここまで来たかという感じです
が、下手すりゃ一発で壊れることもあ
るので、補強をするのは重要だ。
何せ自然素材だから、少し力が加わる
と竹に亀裂が入ることが少なくない。
そうなると留金や番線が外れ使えなく
なってしまう。
プラスチック製品は丈夫ではあるが、
しなり具合やサイズ感が何だかしっく
りこないのだ。
ところで、地域で名の知れた造園会社
が、個人宅の庭仕事を断ってるという
話が合って、そのお鉢が回ってきて仕
事に在りつけたのですが、人手不足な
のか値上げに応じなかったからなのか、
外注に出していたものの職人が老齢で
辞めちゃったのか?
造園より介護の方が給与が良いなんて
話もありますが、どこもかしこも現場
労働者といえば老人ばかりで、会社の
運営上利益を維持しつつ従業員の安全
対策もできる役所仕事にシフトしてい
るんだろうと思われる。
実際、素登りしなきゃならないような
庭木の剪定を断るところもあるぐらい
で、都会では馬鹿をおだてても木には
登れない人もいて、安全な高所作業車
を与えないと辞めてしまう。
ちなみに、公では2m以上の高さで行
う作業は、高所作業であって危険とい
う認識ですが、落下防止策を取るとい
うのが経営者の責任になりますが、昨
年シルバー人材の爺さんが脚立から落
ちて亡くなったそうですが、庭木剪定
は、複雑で形が均一でない庭木に対し
て上下左右に移動をしつつ作業をする
ので、脚立や安全帯を固定できない難
しさがある。
従業員を取るか個人客を取るかと問わ
れれば、会社組織なら今は昔と違って
安全優先人材確保優先で、役所仕事に
おんぶにだっこで個人から離れるのも
当然だろう。
まあ、まだ個人の植木屋が居るので、
そうなりゃ任せればいいとはいえ、社
会の高齢化で危険や迷惑がうるさく問
題視される傾向にある昨今では、住宅
地の庭木であれば小さく維持するのが
当たり前というところです。
兎にも角にも、今年も秋の剪定シーズ
ンが始まります。
ではでは。