うえぽんの「たぬき鍋」

日々のつれづれ、野球ネタ、バカ話など、何でもありの闇鍋的世界?

あのコが欲しい2019その1(内野手・外野手編)

2019-10-12 16:03:46 | 野球・ドラフト「怪」説
☆内野手
10月1日の第一次戦力外通告で、内野手3名が戦力構想外となったが、まだ3年目の大河、狩野行寿が含まれていたのは衝撃的であった。裏を返せば、ドラフトでは間違いなく複数人数の指名があるということである。が、高校生の上位指名が濃厚であること以外は、どのようなことになるかは正直予想がつかない。長年、大学生投手を上位で獲得してチーム作りをしてきたが、その分、大物の野手に手を付けられなかった弊害がそろそろ心配になってくる頃だ。「文句なしの上位!」と言えるようなトッププロスペクトを獲得したい。高校生の候補としては、今春のセンバツでは投手としても活躍した大型三塁手・石川昂弥(東邦高)、アグレッシブなプレーが光る遊撃手・森敬斗(桐蔭学園高)、坂本勇人(巨人)タイプの大型遊撃手・紅林弘太郎(駿河総合高)、今夏の甲子園では一発も放った遊撃手・武岡龍世(八戸学院光星高)、抜群の守備力を誇る遊撃手・上野響平(京都国際高)、高い身体能力に頭脳もキレる遊撃手・近藤大樹(西日本短大附属高)、走攻守のポテンシャルが高い遊撃手・川野涼多(九州学院高)らが有力である。大学生・社会人に目を向けると、玄人好みのプレーを見せる遊撃手・檜村篤史(早稲田大)、広角に打ち分ける安打製造機・柳町達(慶應義塾大)、打撃はプロのクリーンアップ級の三塁手・勝俣翔貴(国際武道大)、堅実な守備と意外なパンチ力を秘める遊撃手・諸見里匠(日本通運)、ダイナミックな走守が魅力の遊撃手・伊藤ヴィットル(日本生命)、駿足好打で二塁・三塁・遊撃がこなせる小深田大翔(大阪ガス)らがいる。

☆外野手
筒香が抜けるとすると、二塁手兼右翼手のネフタリ・ソトが左翼手に収まるか。中堅手は神里和毅、桑原将志、右翼手は細川成也、佐野恵太、梶谷隆幸らを中心とした競争という形になりそう。こうしてみると、一軍はそれほど困っておらず、よほどの選手が残っていなければ中位以降で素材型の指名になるかなと思う。ただ、一昨年のドラフトで、「左打ちの外野手は余剰気味だからスルーだろう」と思ったら2位で神里を指名したということもあっただけに、上位で意外なサプライズがあるかも知れない。候補としては、高校通算58本塁打の強打者・菊田拡和(常総学院高)、走攻守にセンスあふれる高部瑛斗(国士舘大)、打球の速さが光る強打者・中村健人(慶應義塾大)、高校時代から強打者で知られる加藤雅樹(早稲田大)、走攻守揃った隠れた逸材・蝦名達夫(青森大)、荒削りだが走攻守にキレとパワーがある佐藤直樹(JR西日本)、遊撃もこなす高いセンスを持つ岸潤一郎(徳島インディゴソックス)らがいる。

あのコが欲しい2019その1(投手・捕手編)

2019-10-12 16:02:34 | 野球・ドラフト「怪」説
開幕早々に10連敗を喫したときは、正直「こりゃダメか」と諦めモードに入りかけていたが、そこからの粘り腰が凄まじかった。5月から4ヶ月連続で月間勝ち越しに成功し、ギリギリまで優勝争いに加わっての2位フィニッシュは「お見事!」の一言に尽きる。ただ、投打ともに主力が不調や故障、アクシデント続きで、残った選手にかかる負担は大きく、シーズン終盤になるとさすがに息切れして9月は負け越し、首位の巨人をまくるまではいかなかったのが残念ではあった。そして、長い間チームの大黒柱であった筒香嘉智が、ポスティングによるメジャー挑戦が濃厚となった。FA権を取得している伊藤光の去就も、今のところはまだわからない。チームとしては、次世代へうまく橋渡しができるかの大きなポイントを迎えていると言って良いだろう。来年本気で優勝を目指すのであれば、かなりの補強が必要になるが、球団としては「1回優勝して終わりではなく、強さが持続するチーム」という方針を打ち出しており、今年もまた、バランス重視の指名になってくると思われる。また、編成バランスから見ると、捕手・外野手が適正人数を割っており、内野手も3人抜けることから、野手中心のドラフトとなるだろう。

☆投手
・先発
何と言っても今永昇太の復活は大きく、昨年のドラフト1位の上茶谷大河も期待に応える活躍を見せてくれた。また、ドラフト3位の大貫晋一も防御率は5.00ながら6勝を挙げたのは非常に助かった。ただ、昨年のチーム最多勝の東克樹が大幅に出遅れて4勝止まりだったのは痛かったし、昨年6勝を挙げた京山将弥も制球を乱す試合が多く、0勝のまま終わってしまったのは残念だった。また、濵口遥大は2度の完封勝利を記録した一方で3度の登録抹消があり、好調だった平良拳太郎も8月終盤以降は失速してしまった。井納翔一も悪い意味ですっかり安定してしまって、正直「まぁ、こんなもんだろう」みたいな成績に終わってしまったのは寂しい限り。2年目の阪口皓亮、櫻井周斗、中川虎大が一軍デビューを果たしたが、櫻井はリリーバーとして光るものを見せたものの、阪口、中川虎はもう少し時間がかかりそうだ。
現有戦力が全員元気で好調ならば文句なしの投手王国だが、現実は「安仁屋算」のようにはいかない。やはり即戦力の先発タイプを1人は確保しておきたいところだ。候補としては、大学生No.1の呼び声が高い森下暢仁(明治大)、引き出しの多さに定評がある吉田大喜(日本体育大)、スケールの大きい杉山晃基(創価大)、心身ともにタフな大西広樹(大阪商業大)、「大型の東克樹」坂本祐哉(立命館大)、MAX152キロの豪腕・立野和明(東海理化)、まとまりの良い宮川哲(東芝)、昨年も指名候補だった岡野祐一郎(東芝)らがいる。
高校生だと、佐々木朗希(大船渡高)や奥川恭伸(星陵高校)といった超目玉に行くか、下位や育成枠で素材型に行くかの両極端になりそうな感じがする。個人的な注目は、独自の指導法を持つ新鋭野球部が育てた谷岡楓太(武田高)、サイドハンドの力投派・横山陸人(専大松戸高)、スピンの効いた直球が良い左腕・佐藤一磨(横浜隼人高)、しなやかな腕の振りでクロスファイアをビシッと決める左腕・米山魁乙(昌平高)など。

・リリーフ
先発が苦戦した分、リリーフにかなりの負担がかかってしまったのは昨年と同様だったが、先発から転向した石田健大が適性を発揮したのは大きなプラスだった。また、クローザーの山﨑康晃、セットアッパーのエドウィン・エスコバーは、シーズンが進むにつれて調子が上がり、故障者続出の夏場を乗り切る原動力となった。武藤祐太、藤岡好明、三嶋一輝、国吉佑樹といった面々の奮闘も見逃せず、笠井崇正、齋藤俊介もキラリと光った。ただ、昨年フル回転だった三上朋也、砂田毅樹、スペンサー・パットンは勤続疲労もあってか調子が上がらず、三上は肘の手術で早々にリタイア。砂田は16試合の登板に留まり、パットンにいたっては試合でKOされた腹いせに冷蔵庫を殴りつけ、利き手の骨折でシーズン終了という始末。シーズン途中には左腕のサミー・ソリスが加入したが、既に故障していた模様で、わずか4試合で消えてしまったのも誤算だった。
リリーフの消耗度は毎年大きいだけに、こちらも継続的な補強が必要となる。候補としては、横浜高出身で馬力抜群の北山比呂(日本体育大)、力強いサイドハンド・津森宥紀(東北福祉大)、スリークオーターからのクセ球が面白い伊勢大夢(明治大)、全力投球で味が出る宮田康喜(日本製鉄広畑)、打者の手元でボールを動かす左腕・中川一斗(JFE西日本)らはどうか。


☆捕手
昨年途中から加入した伊藤光が、今年は開幕から正捕手に定着して攻守に大きい存在感を見せた。その伊藤光が7月末に左手薬指を骨折して離脱したが、控えの嶺井博希、戸柱恭孝が代役を務めて乗り切った形である。FA権を取得している伊藤光が残留となれば、夏に一軍でサヨナラヒットを打った山本祐大もいるだけに、即戦力捕手の補強はそこまで優先度が高くならないだろう。ただ、5月に山本の頭部死球で二軍の捕手運用が厳しくなり、コーチ補佐の靍岡賢二郎が育成枠で現役復帰する事態があり、10月1日には西森将司が戦力外通告を受けたことで支配下登録は5人となった。となれば、捕手の指名があることは間違いなく、場合によっては2人指名があってもおかしくない。
伊藤光の去就が不透明な場合は上位で即戦力型の指名がありそうで、候補としては、卓越した守備の海野隆司(東海大)、打てて走れて一塁、外野もこなせる佐藤都志也(東洋大)、攻守にバランスの良い郡司裕也(慶應義塾大)あたり。素材型では、今夏は投手としても活躍した石塚綜一郎(黒沢尻工業高)、総合力が高い渡部雅也(日大山形高)、攻守にパワーとキレがある藤田健斗(中京学院大中京高)、スケールの大きい速水隆成(群馬ダイヤモンドペガサス)らがいる。

あのコが欲しい2018その2(内野手・外野手編)

2018-10-18 16:51:35 | 野球・ドラフト「怪」説
☆内野手
FAで大和を獲得し、遊撃守備に不安のある倉本寿彦を二塁手にコンバートすることで、長年の二遊間問題は解決するかと思われた。しかし、肝心の大和が長い不振にあえぎ、7月には故障でリタイアしてしまった。倉本も、慣れない二塁守備が新たな負担となったか、持ち前の打撃が不安定となる始末。大和は、故障から復帰後は正遊撃手の座をほぼ守り通したが、二塁はコロコロとスタメンが変わり、ほとんど固定されないまま終わった。
本来なら、即戦力候補を指名したいところではあるが、今年の大学・社会人の指名候補で、現有戦力を押しのけられそうな力を感じる選手は…となると、正直あまりピンとこない。それでも、PL学園高最後のプロ候補と言われる好打者・中川圭太(二塁手、東洋大)、広角に長打が出る伊藤裕季也(二塁手、立正大)、横浜高前監督・渡辺元智氏の孫で、バットコントロールが巧みな渡辺佳明(遊撃手、明治大)、攻守にスピードのある米満凪(遊撃手、奈良学園大)、強肩を生かした守備が良い吉田大成(遊撃手、明治安田生命)といったあたりは、指名があるかも知れない。
ベイスターズは、近年のドラフトでは即戦力投手を上位で積極的に指名し、投手陣を整備するところからチーム作りをしてきた。その結果が近年のチーム力上昇に結びついているのだが、今年は高校生野手のトッププロスペクトが多いという珍しい年である。このチャンスを生かし、将来チームの中心となりうるスケールを持つ野手を上位で狙いたい。内野手では、何と言っても根尾昂(大阪桐蔭高)がピカイチ。走攻守のレベルの高さに加え、投手として評価する向きもあり、将来の完成形が良い意味で見えない選手だ。遊撃手では、守備では根尾を凌ぐと言われる小園海斗(報徳学園高)、近鉄の内野手だった父親のセンスを引き継ぐ太田椋(天理高)、「坂本勇人(巨人)タイプ」と高評価の増田陸(明秀学園日立高)、強肩強打で投手もこなす中神拓都(市岐阜商)、守備範囲の広さと強肩が光る小幡竜平(延岡学園高)、投手との二刀流で高いセンスを見せる宜保翔(未来沖縄高)らが候補に挙がる。宮﨑敏郎の後釜をそろそろ育成したい三塁手では、清宮幸太郎(北海道日本ハム)との3・4番コンビで有名な野村大樹(早稲田実業学校)、ボールをバットに乗せて運ぶ技術がある野村佑希(花咲徳栄高)、圧倒的な飛距離が魅力の林晃汰(智辯和歌山高)、「九州のゴジラ」松井義弥(折尾愛真高)らが候補だ。

☆外野手
荒波翔、白根尚貴が戦力外となったが、内野手登録の宮本秀明、佐野恵太、ネフタリ・ソトは外野手としても起用されており、頭数は十分揃っている。なので、指名があるとしたら藤原恭大(大阪桐蔭高)や辰己涼介(立命館大)のようなドラフト1位クラス、あるいは、比較的人数が少ない右打者なら可能性がある。後者では、荒削りながらパワー抜群の万波中正(横浜高)、投手・遊撃手もこなす三刀流の中山瞬(創志学園高)、右方向にも強烈な打球が飛ばせる濱田太貴(明豊高)あたりはどうか。

あのコが欲しい2018その1(投手・捕手編)

2018-10-17 17:15:17 | 野球・ドラフト「怪」説
昨日でまた1つ年をとりまして、今後ともよろしくお願いいたします。というわけで、久しぶりにまともな文章のブログを書きましょうね(笑)。
去年のドラフト「怪」説が1球団も書けないうちに、今年のドラフトが来てしまった。昨年から、撮影のお仕事と並行して物書きのお仕事をやるようになたのだが、ちょうど「怪」説を書いてる時期に、物書きのお仕事が集中してしまったため、1球団目(ヤクルト)の下書きの途中で挫折したのだった。今年も、書けるかどうかはかなり怪しい。書きたいけどなー。

さてさて、ベイスターズである。一昨年にCS初出場を果たし、昨年は19年ぶりの日本シリーズ出場までこぎ着けた。一昨年のホップ、昨年のステップ、と来て、今年は優勝へジャンプ!と行きたいところであったが、投打ともに誤算が続出し、終盤ギリギリまで粘ったものの、CSにはあと一歩のところで及ばなかった。ここ数年、順調過ぎるぐらい順調にチームが前進していたこともあって、チームもファンも「今年は優勝イケるんじゃね?」と前のめりになりすぎた感は否めない。冷静に考えれば、優勝を狙うにはまだまだ駒も実力も足りなかったし、課題は山積している。しかし、1年間の契約延長となったラミレス監督は、来年が実質上のラストチャンスであり、2年続けての停滞は許されない。ドラフトではどのような戦略を見せるかが注目される。
全体的に見ると、補強ポイントの優先順位としては
完投能力がある先発投手≓将来のチームの中心となりうる内野手>リリーフ>捕手
といった感じか。

☆投手
今年の投手陣は、先発陣の全体的な不調がすべてと言っても良い。石田健大、今永昇太、濵口遥大、ジョー・ウィーランドといった、昨年のローテ組が全くと言って良いほど機能せず、飛躍を期待された飯塚悟史も伸び悩んだ。彼らが機能することを前提にリリーフに回ったはずの井納翔一は、シーズン途中で結局先発に戻されることとなり、後半には肘の故障で離脱して手術を受ける羽目となった。新人の東克樹、2年目の京山将弥、移籍2年目の平良拳太郎がいなかったらと思うと本当にゾッとする。濵口は、後半になって昨年のような投球が戻ってきたが、ウィーランドの来季の契約は微妙なところ。また、石田、今永の不調はかなり深刻で、これが一時的なものか長引きそうなものか、フロント陣がどう考えているかが、ドラフトの戦略にも影響を及ぼしそうな感がある。
また、先発陣の不調で、リリーフ陣も酷使を余儀なくされた。70試合に登板した砂田毅樹を筆頭に、三上朋也、三嶋一輝、スペンサー・パットン、山﨑康晃、エドウィン・エスコバーの6人が、50試合以上の登板を記録しており、「勤続疲労」が来年に影響しないかどうかが懸念される。また、パットン、エスコバーに関しては、まだ来年の契約が決まっておらず、もし退団となった場合はそれなりの備えをしておかねばならない。

来年が勝負、ということを考えると、投手に関しては大学・社会人出身の即戦力候補中心の指名になりそう。目玉はやはり、先発でもリリーフでも使えそうな甲斐野央、制球力抜群の上茶谷大河、潜在能力が高い梅津晃大の東洋大トリオだ。ただ、30年ほど前に東洋大進学予定の選手を何人か引き抜いて怒らせて以来、東洋大とはあまりご縁がないのが気になるところではある。でも、さすがにそこまで昔となったら遺恨はないか?
その他の上位指名候補には、総合力の高さが光る松本航(日本体育大)、松本のチームメイトで、小柄ながらパワーと気迫が素晴らしい東妻(あづま)勇輔(日本体育大)、高校の先輩・山﨑仕込みのツーシームを武器とする清水昇(國學院大)、横浜出身の大型左腕・鈴木翔天(富士大)、クールなマウンドさばきで試合を作る岡野祐一郎(東芝)、長身からの動く直球が面白い齋藤友貴哉(Honda)、投げっぷりの良さと繊細な感覚を併せ持つ生田目翼(日本通運)、スピンの効いた直球の評価が高い左腕・高橋拓已(日本生命)らが挙がる。中位以降の指名候補としては、横浜高出身で高度な投球術を持つ左腕・伊藤将司(国際武道大)、全国的には無名だが総合力の高い続木悠登(日大国際関係学部)、社会人3年目で力強さが増した髙橋史典(SUBARU)、個性的なフォームのサイドハンド・鈴木健矢(JX-ENEOS)、パワーで押し込める勝野昌慶(三菱重工名古屋)、リリーフで光りそうな左腕・坂本光士郎(新日鐵住金広畑)、高卒1年目からBCリーグで台頭する湯浅京己(富山GRNサンダーバーズ)といったあたりか。
高校生は、今夏の甲子園を沸かせた吉田輝星(金足農業高)らにスカウトのコメントはあるものの、あっても中位以降か育成枠での指名ではないかというのが個人的な予想。そんな中でも候補を挙げてみると、細川成也外野手の実弟で、兄譲りのパワーを持つ細川拓哉(明秀学園日立高)、小柄だがセンスがずば抜けている左腕・矢澤宏太(藤嶺藤沢高)、スカウトのコメントが度々見受けられた大型左腕・垣越建伸(山梨学院高)、今夏の甲子園でもエースで4番の重責を果たした鶴田克樹(下関国際高)らがいる。

☆捕手
育成選手の亀井塔生が戦力外となり、総勢は5名と、絶対数が足りないため、指名自体はあるだろう。ただ、伊藤光、嶺井博希、戸柱恭孝といった実績のある面々が揃っており、中位以降あるいは育成枠で、素材型の指名になりそうだ。強肩に定評がある益子京右(青藍泰斗高)、攻守に軽快なプレーとリーダーシップが光る田宮裕涼(成田高)、打撃が伸びれば一気に台頭する可能性を持つ橋本昂稀(京都学園大)あたりが候補に挙がりそうである。

あのコが欲しい2017その2(内野手・外野手編)

2017-10-26 00:52:52 | 野球・ドラフト「怪」説
☆内野手
一塁手・ホセ・ロペス、三塁手・宮﨑敏郎、遊撃手・倉本寿彦が不動のレギュラー。残る二塁手も、シーズン後半から柴田竜拓が一気に台頭して、ピースは埋まった。しかしながら、ロペスは来年度で35歳だし、柴田はシーズン通して働けるかがまだ未知数だし、宮﨑は故障の不安がどうしてもつきまとい、倉本は不調に陥ると長いのが難点で、よくよく見ると結構怪しい。奮起してほしかった白崎浩之、山下幸輝、飛雄馬といったあたりは軒並み微妙な成績に終わっているだけに、層の強化と競争意識の促進を量るべく、即戦力型内野手を指名しておきたい。高校生では、「東の清宮、西の安田」こと、清宮幸太郎(早稲田実業学校高)、安田尚憲(履正社高)の指名に行くかが大きな焦点である。清宮は肩に不安があり、現状では一塁手しかできない懸念はあるが、あれだけの逸材を簡単にはスルーできない。安田は、力強さの点では清宮を凌ぐものがあり、将来の4番打者候補として大いに期待できる。文句なしのドラ1レベルの野手はそうそういるものではなく、フロントの決断が注目される。
即戦力型の候補は今年は多士済々である。田中広輔(広島)の実弟で、プレースタイルも似ている田中俊太(日立製作所)、大学時代の指名漏れをバネに社会人屈指の遊撃手へ成長した藤岡裕大(トヨタ自動車)、社会人で打撃が急成長した遊撃手・福田周平(NTT東日本)、外野手や捕手もこなすパワフルなユーティリティ・北川利生(日本通運)、今のベイスターズに足りない「盗塁できる」選手・山足達也(Honda鈴鹿)、元・大洋選手の父(憲一氏)を持つ大型スイッチヒッター・若林晃弘(JX-ENEOS)、東都の安打製造機・山崎剛(國學院大)、独特のノーステップ打法が印象的な宮本丈(奈良学院大)、俊足好守の遊撃手・原田拓夢(九州産業大)などなど、それぞれに個性が出ていて面白い。

☆外野手
今年の補強ポイントで、優先度が一番低いポジションではあるものの、個人的に「ベイスターズに来たら面白そう」という選手は結構いる。甲子園を沸かせた神奈川のヒーロー・増田珠(横浜高)は、プレースタイルがベイスターズ向きなだけではなく、アイドル性も抜群で、入団したら人気が出そう。東京六大学を代表する豪打者・岩見雅紀(慶應義塾大)も、バット1本で勝負できる迫力があるし、陸上競技も得意な快足選手・島田海吏(上武大)は、近いタイプの関根大気や乙坂智に良い刺激を与えてくれそうだ。独立リーグ屈指の大砲・田中耀飛(あきと)(兵庫ブルーサンダース)はNPBとの交流戦でも活躍を見せ、スカウトの評価も上々である。そして、ワタシが贔屓のあの学校(笑)の永井敦士(二松學舍大附属高)は、ラガーマンのようなガッチリ型なのに、走らせると速いという意外性を持つスラッガー。下位指名ならオイシイが、はて?

あのコが欲しい2017その1(投手・捕手編)

2017-10-24 04:11:26 | 野球・ドラフト「怪」説
まーた今年もドラフト会議の観覧抽選はずれたべよ。Twitterでフォローしてる人も誰一人として当たってないみたいだし、そろそろ東京ドームとか、もっと広い場所で開催していただいた方が良いんでないのコレ(笑)。
まぁ、それはさておきまして、2年連続のAクラス、しかも16年ぶりのシーズン勝ち越し。とりあえずは「暗黒期脱出」を宣言しても良いのではないかと思います。しかし、優勝を狙うには、まだまだ戦力不足なのは否めないところ。一歩間違えれば、再びの暗黒期突入があっても不思議ではありません。お金持ちのチームではないので、「いなきゃFAで引き抜け!」なんてことはできませんから、戦力アップはドラフトが命。今年も、穴を確実に埋められる指名に期待したいと思います。

☆投手
勝ち頭の山口俊が抜け、一体どうなることかと思われた先発陣。しかし、2年目の今永昇太が11勝、新外国人のジョー・ウィーランドと、前回のドラフト1位・濱口遥大がそれぞれ10勝を挙げ、山口の穴を完全に埋めてくれた。開幕投手の石田健大、右のエース格として期待された井納翔一がそれぞれ6勝止まり、エース格の期待もあったフィル・クラインが途中帰国という誤算はあったが、チームは19年ぶりの勝率5割以上となったのは、先発陣の充実によるところが大きい。また、平良拳太郎、飯塚悟史、綾部翔といった若手が先発でプロ初勝利を挙げ、来季の飛躍が期待されるが、全体的に見れば、まだ層が厚いとは言えず、今後も即戦力型と高校生をバランス良く指名していく必要があるだろう。
リリーフ陣に目を向けると、三上朋也、田中健二朗、須田幸太といった、昨年の躍進を支えた面々が軒並み不調だったものの、スペンサー・パットンと中途加入のエドウィン・エスコバーの外国人コンビが踏ん張ってくれたおかげで、勝ち試合を壊すような局面が比較的少なかったのは救いである。また、砂田毅樹、加賀繁、平田真吾といったあたりもまずまずの結果を残した。そして、クローザーの山﨑康晃も、不調から一時的にセットアッパーへの配置転換はあったが、クローザー復帰後の安定感は素晴らしかった。ただ、リリーフ陣のチーム防御率は4点台に近く、来季への不安がつきまとう。

今年のドラフトでの補強ポイントで言うと、投手では①即戦力型先発(右>左)②即戦力型リリーフ(左>右)③高校生という優先順位となるか。
①に該当する候補としては、エンジンの大きさならピカイチ・馬場皐輔(仙台大)、考える能力が高い本格派・近藤弘樹(岡山商科大)、リリーフの適性もある鍬原拓也(中央大)、速さとうまさを併せ持つ草場亮太(九州産業大)、大型ながら技術が高い椎野新(国士舘大)、球の出し入れが上手いアンダーハンド・與座海人(岐阜経済大)、バランスの良さが光る鈴木康平(日立製作所)、制球力の良さで試合を作る高橋史典(SUBARU)、独立リーグの星・伊藤翔(徳島インディゴソックス)あたりがベイスターズ向きか。左腕では、170cmの小さな大投手・東克樹(立命館大)、抜群のスタミナとパワーを誇る髙橋遥人(亜細亜大)、オリックスが1位指名を公表した田島大樹(JR東日本)、急成長を見せる山本大貴(三菱自動車岡崎)、東大躍進の立役者・宮台康平(東京大)あたりが候補か。
②に該当する候補は、サイド気味の独特の角度を持つ齊藤大将(明治大)、剛速球で押しまくる永野将司(Honda)、長身のサイドハンド・渡邉雄大(新潟アルビレックスBC)あたり。右腕では、MAX157キロの豪腕・鈴木博志(ヤマハ)、大学時代も指名候補だった西村天裕(NTT東日本)、ハワイ出身の本格派・ケムナブラッド誠(日本文理大)、気迫と勢いが魅力の柏原史陽(JX-ENEOS)、高速スプリットとカッターが特徴的な齋藤俊介(JX-ENEOS)あたりが面白い。
③に該当する候補としては、右腕では、「湘南の星」と呼ばれる大型右腕・本田仁海(星槎国際湘南高)、ポテンシャルの高さが注目される石川翔(青藍泰斗高)、細身に似合わずパワフルな田中瑛斗(柳ヶ浦高)、九州屈指の本格派・山口翔(熊本工業高)、投手らしい佇まいの本格派・遠藤淳志(霞ヶ浦高)、進学校の小さな大投手・山本拓実(市立西宮高)、MAX150キロの豪腕・牧丈一郎(啓新高)など、左腕では、大舞台でもビビらないメンタルの田浦文丸(秀岳館高)、粗削りの魅力・北浦竜次(白鷗大足利高)、打撃でも評価が高い櫻井周斗(日大三高)らがいる。なお、入団テストで超強肩を披露して観衆の度肝を抜いた松嶋翔平(花巻東高)の指名はあるだろうか。

☆捕手
一軍は、戸柱恭孝、嶺井博希、髙城俊人を状況に応じて使い分けるパターンが確立しており、補強の緊急度は薄い…と思いきや、二軍を見るとまぁ大変!支配下は西森将司だけ。育成枠の亀井塔生は伸び悩み気味で、もう1人の網谷圭将は実質内野手。しかも、西森が試合中のケガでリタイアしてしまい、緊急処置として、網谷と新人の佐野恵太(大学時代まで捕手経験あり)をコンバートという事態になってしまった。彼ら2人の将来像を考えると、来年は元のポジションで使うのが望ましく、ドラフトでの捕手指名は絶対である。
ただ、「今年は良い捕手が多いぞ」なんて喜んでいたら、有力な指名候補が次々と大学進学や社会人野球入りを表明し、一転「どうすりゃいいんだ…」状態に。もっとも、即戦力である必要は全くないので、将来性に目を向けた指名をしてもらいたい。
捕手の候補といえば、何と言っても中村奨成(広陵高)。甲子園での大爆発で、一気に人気が沸騰した。攻守にスケールが大きい逸材だが、地元の広島が1位指名を公表しているだけに、縁があるかどうかは怪しいところである。中村に続くのが、村上宗隆(九州学院高)。高校通算52本塁打のスラッガーである。ベイスターズなら、時間をかけて育てる余裕があるし、個人的には「良いんじゃないかな?」と思う。他の候補では、社会人3年目ながら伸びしろがある岸田行倫(大阪ガス)、19歳の精鋭・山本祐大(滋賀ユナイテッドBC)らがいる。

ドラフト「怪」説2016「外れ1位が皆佐々木。これがホントの『千隼フル』」その12

2016-11-17 16:58:34 | 野球・ドラフト「怪」説
★広島東洋カープ

1位(×田中正義投手・創価大→×佐々木千隼投手・桜美林大→)
加藤 拓也 (かとう・たくや) 投手 22歳
右投右打 175cm90kg
神奈川・慶應義塾高-慶應義塾大
直球を中心に強気に攻め込む姿は、引退した黒田博樹の若い頃のよう。黒田と同様、じっくり鍛えて投球に厚みを出したい。

2位
高橋 昂也 (たかはし・こうや) 投手 18歳
左投左打 181cm86kg
埼玉・花咲徳栄高
直球はバットを押し返すような重い球質で、スライダー、フォークも有効。球が暴れるタイプだが、四死球は意外に少なめ。

3位
床田 寛樹 (とこだ・ひろき) 投手 22歳
左投左打 182cm74kg
大阪・箕面学園高-中部学院大
一見すると力感のないフォームだが、長い腕を体に巻き付けるように鋭く振り抜くことで、直球にも変化球にもキレが出る。

4位
坂倉 将吾 (さかくら・しょうご) 捕手 18歳
右投左打 177cm82kg
東京・日大三高
巧みなバットコントロールとパワーで1年秋からクリーンアップを任された。「常識」に固執しない柔軟なリードも高評価。

5位
アドゥワ 誠 (アドゥワ・まこと) 投手 18歳
右投右打 196cm80kg
愛媛・松山聖陵高
ナイジェリア人の父を持つハーフ。長身ならではの独特の角度がついた球が持ち味。遊撃を守った経験があり、動きも軽快。

6位
長井 良太
(ながい・りょうた) 投手 18歳
右投右打 181cm77kg
茨城・つくば秀英高
1年秋に捕手から転向。当初は120キロ台だった直球がMAX149キロまで伸びた。マウンドさばきも経験の浅さを感じさせない。

解説
堂々のリーグ優勝。25年ぶりとは思えないぶっちぎりようで、見事なものでした。投手陣も野手陣も脂が乗りきった状況ですので、ドラフトも今年に関してはあまりガツガツ行く必要はなく、押さえておきたかったポイントは「投手」。その中でも特に黒田の後継者と左腕といったところ。最終的な1位指名になった加藤は、黒田の後継者という意味で考えるとなかなか面白い選択ですね。現状ではまだ粗削りな部分があり、黒田と同様に、数年かけて徐々に角が取れて味が出てくるタイプだと見ています。いきなり黒田の穴を埋めるというのは難しいと思いますが、「ドラフト1位の大学生」という視点は一度忘れて、高校生を見るぐらいの長い目で見守りたい選手ですね。2位・3位では左腕に目を向け、高橋、床田とタイプが全く違う2人を持ってきたのが、個人的には一番のヒットです。4位の坂倉で捕手陣に若さを加え、5位・6位では未完の大器タイプの投手を2人指名したあたりも先が楽しみで、指名順が一番最後に回って計算が難しい中、うまくまとめられたのではと思います。

ドラフト「怪」説2016「外れ1位が皆佐々木。これがホントの『千隼フル』」その11

2016-11-16 20:26:43 | 野球・ドラフト「怪」説
★北海道日本ハムファイターズ

1位(×田中正義投手・創価大→×佐々木千隼投手・桜美林大→)
堀 瑞輝 (ほり・みずき) 投手 18歳
左投左打 177cm72kg
広島・広島新庄高
スリークオーターからの力強いクロスファイアは独特の球筋で、右打者も左打者も攻略困難。早期一軍デビューの可能性も。

2位
石井 一成 (いしい・かずなり) 内野手 22歳
右投左打 180cm77kg
栃木・作新学院高-早稲田大
走攻守がまとまった遊撃手。長打力もあり、柳裕也(明治大・中日1位)や加藤拓也(慶應義塾大・広島1位)からも一発。

3位
高良 一輝 (たから・かずき) 投手 22歳
右投右打 178cm78kg
沖縄・興南高-九州産業大
リリースで球を上からしっかり叩けるから、直球やスライダーの質が素晴らしい。制球力も高く、即戦力を期待できそうだ。

4位
森山 恵佑 (もりやま・けいすけ) 外野手 22歳
左投左打 188cm92kg
石川・星稜高-専修大
今春のリーグ戦では神宮球場のセンターに飛び込む推定135m弾を披露した。「ポスト大谷翔平(打者部門)」の有力候補!

5位
高山 優希 (たかやま・ゆうき) 投手 18歳
左投左打 180cm70kg
大阪・大阪桐蔭高
フィリピン人の母を持つハーフ。線は細いが直球は力強く、変化球も豊富。ピンチでも動じない精神力の強さも評価が高い。

6位
山口 裕次郎 (やまぐち・ゆうじろう) 投手 18歳
左投左打 180cm87kg
大阪・履正社高
寺島成輝(ヤクルト1位)とのコンビで活躍した。4位以下の指名の場合はJR東日本へ進むことを表明しており、入団辞退。

7位
郡 拓也 (こおり・たくや) 捕手 18歳
右投右打 178cm76kg
東京・帝京高
俊足強肩好打で、二塁手、外野手の経験もあるなんて、まるで飯田哲也(ソフトバンクコーチ)の再来じゃないか!(笑)

8位
玉井 大翔 (たまい・たいしょう) 投手 24歳
右投右打 178cm78kg
北海道・旭川実業高-東京農業大北海道オホーツク-新日鐵住金かずさマジック
強烈なプロ志向で鍛練を重ね、社会人の2年間で体重が10キロ増え、制球力の良さはそのままで、パワーアップに成功した。

9位
今井 順之助 (いまい・じゅんのすけ) 内野手 18歳
右投左打 178cm88kg
岐阜・中京高
父・茂さんは元・阪急内野手、母・古庄成美さんはプロゴルファー。両親の長所を受け継いだ、通算68本塁打の大型内野手。

解説
昨年と同じような書き出しですが、大物選手をクジ引きで度々当てる強運とは裏腹に、外れるときはどこまでも外れるという極端さは今年も悪い方に出て、田中、佐々木を連続して外してしまいました。大谷翔平が、早ければ来年オフにもメジャーへ…なんて話も出てきていますから、大物右腕はゲットしたかったですね。しかし、外れ外れ1位は堀で来ました。確かに、左腕投手は右腕と比べると質量とも薄くなってきており、高校生ながらもある程度完成度の高い堀は、「なるほど…」と納得のいく選択ですね。2位以降も補強ポイントをしっかりわかっている日本ハムらしい指名ができたと思います。さて、6位の山口の入団辞退問題ですが、彼が志望届を出している以上、日本ハムに指名する権利はありますが、指名されたからといって絶対入団しなければならないなんて義務はありません。ましてや事前に条件を出していたのですから、断られても文句は言えません。お互いがお互いの権利を行使しただけ。山口を貶している人もいましたが、それは全くのお門違いと言えましょう。

ドラフト「怪」説2016「外れ1位が皆佐々木。これがホントの『千隼フル』」その10

2016-11-13 23:04:30 | 野球・ドラフト「怪」説
★読売ジャイアンツ

1位(×田中正義投手・創価大→×佐々木千隼投手・桜美林大→)
吉川 尚輝 (よしかわ・なおき) 内野手 22歳
右投左打 177cm79kg
岐阜・中京高-中京学院大
堅実かつ華麗な守備は、大学の先輩である菊池涼介(広島)が引き合いに出されるほど。走攻守にハイレベルな即戦力候補。

2位
畠 世周 (はたけ・せいしゅう) 投手 22歳
右投左打 186cm78kg
広島・近大福山高-近畿大
MAX152キロの直球が低めにビシッと!年内に右肘軟骨除去手術を受ける予定だが、来年の春季キャンプには間に合う見込み。

3位
谷岡 竜平 (たにおか・たっぺい) 投手 21歳
右投右打 181cm79kg
東京・成立学園高-東芝
鋭く腕を振れるから直球に伸びがあり、変化球もキレが良い。社会人野球の名門で、高卒2年目からエースを務める実力派。

4位
池田 駿 (いけだ・しゅん) 投手 24歳
左投左打 174cm71kg
新潟・新潟明訓高-専修大-ヤマハ
MAX148キロの直球を中心に、臆することなく打者へ立ち向かう強気が持ち味。今年はかわす術も覚えて、投球の幅を広げた。

5位
髙田 萌生 (たかた・ほうせい) 投手 18歳
右投右打 178cm75kg
岡山・創志学園高
松坂大輔(ソフトバンク)に憧れ、フォームや練習法以外にも、話し方まで参考に。MAX154キロは高校時代の松坂より速い!

6位
大江 竜聖 (おおえ・りゅうせい) 投手 18歳
左投左打 173cm78kg
東京・二松學舍大附属高
MAX149キロの直球を中心に強気の投球を展開。強気な中にも、状況に応じてギアを調節できる賢さ、冷静さを持ち合わせる。

7位
廖 任磊 (リャオ・レンレイ) 投手 23歳
右投右打 201cm125kg
岡山・岡山共生高-MLB/パイレーツルーキーリーグ-台湾・開南大
高校時代は呉念庭(西武)と同級生。MAX156キロの直球は角度もあり、昨年対戦した岡本和真が「エグかった!」と評する。

育成枠
1位
高井 俊 (たかい・すぐる) 投手 21歳
右投右打 180cm78kg
宮城・東北高-悠久山栄養調理専門学校-BCリーグ/新潟アルビレックスBC
高校卒業後、軟式のクラブでプレーするも、BCリーグで硬式に復帰。トルネード投法を習得して、直球はMAX152キロに到達!

2位
加藤 脩平 (かとう・しゅうへい) 外野手(投手) 18歳
右投左打 178cm84kg
静岡・磐田東高
足腰が安定しており、緩急に崩されない打撃ができるのが強み。投げてもMAX143キロ&6種の変化球を操るが、野手で勝負だ。

3位
山川 和大 (やまかわ・ともひろ) 投手 22歳
右投左打 167cm73kg
兵庫・芦屋学園高-芦屋大(在学中)-BFL/兵庫ブルーサンダーズ
高校までは軟式でプレー。美馬学(楽天)のように、小柄ながら全身のバネを利かせたフォームで、力強い直球を繰り出す。

4位
坂本 工宜 (さかもと・こうき) 投手 22歳
右投右打 180cm80kg
兵庫・関西学院高-関西学院大[準硬式]
高校時代は控え外野手。大学から準硬式でプレーし、2年から投手に転向して素質が開花した。常時140キロ台後半が出せる。

5位
松原 聖弥 (まつばら・せいや) 外野手 22歳
右投左打 173cm70kg
宮城・仙台育英高-明星大
首都リーグ2部ではベストナインの常連。50m5秒8、ベース1周13秒9の脚で、今年引退した鈴木尚広の後継者を目指す。

6位
高山 竜太朗 (たかやま・りゅうたろう) 捕手 22歳
右投右打 186cm80kg
鹿児島・鹿児島工業高-九州産業大
送球の素早さ、正確さに定評があり、二塁送球は最速1秒79という凄さ。大柄だがパワーを生かしきれていない打撃が課題。

7位
堀岡 隼人 (ほりおか・はやと) 投手 18歳
右投右打 183cm84kg
青森・青森山田高
9月の入団テストに合格し、育成枠ながらも晴れて指名を勝ち取った。腕を高い角度でしっかり振れるのが長所の速球派だ。

8位
松澤 裕介 (まつざわ・ゆうすけ) 外野手 24歳
左投左打 181cm85kg
愛知・誉高-朝日大-四国IL/香川オリーブガイナーズ
昨年は故障で無念の入団辞退となったが、巨人は彼を見捨てなかった。持ち前の長打力を磨き、遅れた1年分を取り戻そう!

解説
昨年秋から騒動続きでモヤモヤ感のあった巨人。一応2位にはなったものの貯金はわずか2つで、CSもファーストステージ敗退。モヤモヤ感が取りきれないまま終わってしまいました。そのせいでもないのですが、1位のクジ引き2連敗。イヤな感じでしたね。ただ、最終的に1位になった吉川は、今のチームに足りないスピードタイプ。本職は遊撃手ですが二塁もOKということで、1年目からのレギュラー奪取も期待したくなります。2位から7位までは投手で固めてきましたが、左右の即戦力型から素材型までガッツリ揃え、なかなか楽しみです。しかし、確かに投手は重要な補強ポイントではあるのですが、野手陣の方も主力の高齢化と若手の伸び悩みが顕著で、長期的な視点で見ると、むしろ投手陣より早い手当てが必要であり「ここまで投手偏重の指名で果たして良かったのだろうか?」という疑念が拭えません。育成枠で捕手1人・外野手3人を指名はしましたが、やはり本指名の方でも1~2人、野手を獲っても良かったのではないでしょうか。やっぱりちょっとモヤモヤ感が…。

ドラフト「怪」説2016「外れ1位が皆佐々木。これがホントの『千隼フル』」その9

2016-11-12 22:19:54 | 野球・ドラフト「怪」説
★福岡ソフトバンクホークス

1位
田中 正義 (たなか・せいぎ) 投手 22歳
右投右打 186cm89kg
東京・創価高-創価大
MAX156キロの直球を制球良く決められて、変化球も多彩で精度が高い、今年のドラフトの超目玉。怖いのは肩の故障癖だけ。

2位
古谷 優人 (ふるや・ゆうと) 投手 18歳
左投左打 176cm76kg
北海道・江陵高
古谷拓哉(ロッテ)の親戚。MAX154キロの直球やスライダーは、キレすぎて逆に手を出してもらえないという贅沢な悩みも。

3位
九鬼 隆平 (くき・りゅうへい) 捕手 18歳
右投右打 180cm82kg
アマ球界屈指の名捕手だった父・義典さん(パナソニックコーチ)のDNAを受け継いだ強肩強打の逸材。統率力も素晴らしい。

4位
三森 大貴 (みもり・まさき) 内野手 18歳
右投左打 185cm70kg
青森・青森山田高
線は細いが、豪快な一本足打法から鋭い打球を左右に飛ばす。守備走塁もセンスが良く、大きな可能性を秘めている遊撃手。

育成枠
1位
大本 将吾 (おおもと・しょうご) 外野手 18歳
右投左打 186cm94kg
愛媛・帝京五高
スイングの速さに定評あり。今春就任した小林昭則監督(元・ロッテ投手)によるフォーム改造で長打力が格段に上がった。

2位
長谷川 宙輝 (はせがわ・ひろき) 投手 18歳
左投左打 174cm73kg
東京・聖徳学園高
松井裕樹(楽天)を参考にしたフォームで、投球スタイルも松井そっくり。ホークスファンで、森唯斗が憧れの存在と語る。

3位
田城 飛翔 (たしろ・つばさ) 外野手 18歳
右投左打 179cm72kg
青森・八戸学院光星高
やや細身ながら、体を鋭く回転させて弾き返す打球は力強い。梶谷隆幸(DeNA)タイプの、走攻守にセンスが溢れる外野手。

4位
森山 孔介 (もりやま・こうすけ) 内野手 18歳
右投右打 187cm86kg
神奈川・藤沢翔陵高
今夏の県大会では横浜スタジアムで1試合2発を記録するなど通算27本塁打。バランス感覚に優れ、特技はサーフィンとか。

5位
清水 陸哉 (しみず・りくや) 外野手 18歳
右投右打 186cm76kg
京都・京都国際高
長身痩躯の強打者。通算37本塁打の中には、ネットも道路も飛び越してスーパーの看板を破壊した、推定約140mの特大弾も。

6位
松本 龍憲 (まつもと・りゅうけん) 内野手 18歳
右投左打 175cm72kg
広島・崇徳高
50m5秒8という脚力を生かし、攻守に躍動感溢れるプレーを見せるスピードスター。本指名があってもおかしくなかった。

解説
今年は序盤から快進撃で「3連覇決定的でつまらんなぁ」なんて言われていたのに、夏場に勝ち星が伸びず、日本ハムの神がかり的な猛追も相まって11.5ゲーム差をひっくり返され、まさかのV逸。数字を見ると、やはり投打の主力がケガに泣き、その他の選手の成績も軒並み落ちていました。だもんで「ここ数年は高校生中心の指名で来ているから、今年は即戦力候補中心の指名になるかな」なんて予想していたのですが、恐ろしやソフトバンク。1位こそ超目玉の田中にアタックしてクジを引き当てましたが、2位から育成枠の6位までは全員高校生とは!三軍制を敷いて、12球団一、育成に手間とお金をかけているだけのことはありました。ただ、ここ数年は育成枠含めて大人数の指名になっていますが、ちょっと『数撃ちゃ当たる』みたいな感じが強すぎやしないかという危惧も感じ始めているのです。支配下選手の保有枠はあくまで70人。競争意識を高めるのは良いことですが、あまりに層が厚すぎて、育成選手のまま数年で退団というパターンが増えすぎるのも何だかなぁと思います。