演劇サークルをやっている大学の後輩から、公演のキップが届いた。劇団「The Empty Space」の「Mellow-F ~メロウエフ~」。興味のある方はリンク先をご覧になって、是非2月末に高田馬場へどうぞ。
元々友人・おミヤさんがこのサークルで演出をやっていて、一昨年、おミヤさんに学園祭の手伝いを頼まれて以来の縁だ。昨年春の公演では、まだ承諾する前からおミヤさんに全日手伝い要員に勘定され、劇団員でもないのにキップ売りや看板の取り付け、舞台の片づけなどを嬉々として務め、打ち上げまで混ぜてもらって新宿・歌舞伎町で朝まで呑み、歌い、踊ったという愉快な思い出がある。上下関係のつきあいが少ない私にとって、大変貴重なかわいい後輩たちだ。
なぜか友人知己に演劇畑の人が多い。私自身は特別好きというわけではないし、テレビのドラマなんぞは全く見ないのだが、どういう縁なのか、演劇関係の人間が私の周りに集まってくるのだ。
小・中学校の同級生でオカちゃんという男がいた。彼は近所にあった合唱団に所属していて、子役としてよくテレビに出ていた。NHKの大河ドラマも出ていたはずだ。これは後に知ったのだが、「あこがれの辰徳お兄ちゃん」(元巨人・原辰徳の応援歌)というレコードまで出している。なかなか普通の子役でできることではない。しかし、知らぬ間に芸能活動を辞めて普通の中学生になった。現在は消息がわからないが、元気にしているだろうか。
高校では「おじゃる」という演劇部の友人を得た。「おじゃる」というあだ名は、彼がある劇で山伏を演じた時に、語尾に「おじゃる」をつけてしゃべっていたのが非常にウケたため、私が一人で彼を「おじゃる」と呼んでいたら、それが全クラスに広まってしまったのだった(最初は「ごじゃる」だったかも知れない)。それが縁で、後に彼が入った劇団の芝居を見に行ったのが、小劇場でやる演劇を見た最初である。芝居もなかなか面白かったし、何より小劇場の独特な雰囲気が気に入った。
大学3年でゼミに入り、おミヤさんとその相棒(?)ミュータンス嬢の2人に出会う。2人が所属している学内の劇団(「The Empty Space」とは別)の芝居をちょくちょく見に行ったものだ。もっとも、私が見に行く時の彼女らは裏方が多く、舞台で見ることはほとんど無かったが。おミヤさんも面白い人間だが、ミュータンス嬢もかなり愉快なキャラだけに、惜しかったような気もする。
大学4年の時、友人ながの氏の大学卒業制作でCGを挿入したドラマを作ることになり(彼は当時芸術系の大学にいた)、今度は私が芝居を演じることになってしまった。しかも、準主役級だ。小学校1年の学芸会で「こびとのくつや」の靴屋の爺さんを演じて以来の大役である。私はちょうどその時、応援している横浜ベイスターズの優勝がかかっていたのと、私自身の卒論もあって、役者としての実力を発揮できなかった。そのおかげで、彼の卒業制作は大学で賞をもらった。私が実力を発揮していたら、彼は多分賞をもらうどころか留年していただろう。
その時に主役を務めたのが、私とながの氏の高校の後輩である山本由佳嬢である。由佳嬢は本物の舞台女優で「むっちりみえっぱり」という劇団に所属している。公演を見に行くたびにシュールな芝居で私の笑いのツボをピンポイントで直撃してきたが、現在はほとんど活動休止状態である。本人は女優活動を続けているようで何よりだが、私としては「むっちりみえっぱり」の復活が待ち遠しい。
ちなみに、ハンドルネームの「うえぽん」は、彼女が私のことを「映画「平成狸合戦ぽんぽこ」に登場する、『ぽん吉』(声・林家こぶ平)にキャラ(体型も?)が似ている」と言ってきたのが元になっているのだ。ぽん吉が気に入った私は卒業制作の撮影終了後、麻布十番の「たぬき煎餅」で煎餅を買ってきて関係者諸氏に配り、彼女には同じくたぬき煎餅で買ってきた、たぬきの箸置きもつけたのだった。
演劇の話から私のハンドルネームの由来に飛んでしまったが、要するに「私と演劇は特別好きなわけでもないのに、切っても切れない関係にあって不思議だなぁ」ということが言いたかったのである。おしまい。
元々友人・おミヤさんがこのサークルで演出をやっていて、一昨年、おミヤさんに学園祭の手伝いを頼まれて以来の縁だ。昨年春の公演では、まだ承諾する前からおミヤさんに全日手伝い要員に勘定され、劇団員でもないのにキップ売りや看板の取り付け、舞台の片づけなどを嬉々として務め、打ち上げまで混ぜてもらって新宿・歌舞伎町で朝まで呑み、歌い、踊ったという愉快な思い出がある。上下関係のつきあいが少ない私にとって、大変貴重なかわいい後輩たちだ。
なぜか友人知己に演劇畑の人が多い。私自身は特別好きというわけではないし、テレビのドラマなんぞは全く見ないのだが、どういう縁なのか、演劇関係の人間が私の周りに集まってくるのだ。
小・中学校の同級生でオカちゃんという男がいた。彼は近所にあった合唱団に所属していて、子役としてよくテレビに出ていた。NHKの大河ドラマも出ていたはずだ。これは後に知ったのだが、「あこがれの辰徳お兄ちゃん」(元巨人・原辰徳の応援歌)というレコードまで出している。なかなか普通の子役でできることではない。しかし、知らぬ間に芸能活動を辞めて普通の中学生になった。現在は消息がわからないが、元気にしているだろうか。
高校では「おじゃる」という演劇部の友人を得た。「おじゃる」というあだ名は、彼がある劇で山伏を演じた時に、語尾に「おじゃる」をつけてしゃべっていたのが非常にウケたため、私が一人で彼を「おじゃる」と呼んでいたら、それが全クラスに広まってしまったのだった(最初は「ごじゃる」だったかも知れない)。それが縁で、後に彼が入った劇団の芝居を見に行ったのが、小劇場でやる演劇を見た最初である。芝居もなかなか面白かったし、何より小劇場の独特な雰囲気が気に入った。
大学3年でゼミに入り、おミヤさんとその相棒(?)ミュータンス嬢の2人に出会う。2人が所属している学内の劇団(「The Empty Space」とは別)の芝居をちょくちょく見に行ったものだ。もっとも、私が見に行く時の彼女らは裏方が多く、舞台で見ることはほとんど無かったが。おミヤさんも面白い人間だが、ミュータンス嬢もかなり愉快なキャラだけに、惜しかったような気もする。
大学4年の時、友人ながの氏の大学卒業制作でCGを挿入したドラマを作ることになり(彼は当時芸術系の大学にいた)、今度は私が芝居を演じることになってしまった。しかも、準主役級だ。小学校1年の学芸会で「こびとのくつや」の靴屋の爺さんを演じて以来の大役である。私はちょうどその時、応援している横浜ベイスターズの優勝がかかっていたのと、私自身の卒論もあって、役者としての実力を発揮できなかった。そのおかげで、彼の卒業制作は大学で賞をもらった。私が実力を発揮していたら、彼は多分賞をもらうどころか留年していただろう。
その時に主役を務めたのが、私とながの氏の高校の後輩である山本由佳嬢である。由佳嬢は本物の舞台女優で「むっちりみえっぱり」という劇団に所属している。公演を見に行くたびにシュールな芝居で私の笑いのツボをピンポイントで直撃してきたが、現在はほとんど活動休止状態である。本人は女優活動を続けているようで何よりだが、私としては「むっちりみえっぱり」の復活が待ち遠しい。
ちなみに、ハンドルネームの「うえぽん」は、彼女が私のことを「映画「平成狸合戦ぽんぽこ」に登場する、『ぽん吉』(声・林家こぶ平)にキャラ(体型も?)が似ている」と言ってきたのが元になっているのだ。ぽん吉が気に入った私は卒業制作の撮影終了後、麻布十番の「たぬき煎餅」で煎餅を買ってきて関係者諸氏に配り、彼女には同じくたぬき煎餅で買ってきた、たぬきの箸置きもつけたのだった。
演劇の話から私のハンドルネームの由来に飛んでしまったが、要するに「私と演劇は特別好きなわけでもないのに、切っても切れない関係にあって不思議だなぁ」ということが言いたかったのである。おしまい。
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