今まで高尾山には何度も登っているが、ここまでハードな登山というのは初めてだ。とにかく、何か掴まるものがなければ、足が滑ってまともに歩けない。特に、ドリスタ氏の怯えっぷりは尋常ではなかった。我々3人の中で、一番腰が引けている。それもムリはない。彼はかつて、雪で凍結した道でハデにすっ転び、腕の骨を折った痛いトラウマがあるのだ。もはやまともに歩くことを放棄した彼は、転びそうな箇所では腰を落として自分から滑っていた。
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何とか頂上着。このあたりは雪が溶けてひどい足場になっていた。
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真ん中奥にうっすら見えるのが富士山。
往路では何とか転ばずに済んだが、復路ではみんな何度かすっ転び、一度など、先に滑っていたドリスタ氏めがけて、見事なスライディングキックをお見舞いしてしまったのだった。あの登山道であの日、アイゼンなしで転ばなかった登山客はまずいないだろう。
いくら気軽に行けると言っても、年に60回は山岳救助隊が出動するというし、そば行列の見物途中でも救助隊の車が数台出動していた。ハハのパート仲間の友人のダンナさんは、高尾山で遭難して亡くなったとか。やはり立派な「山」であり、ナメてはイカンのだ。
そのことを肝に銘じた我々は山を下り、反省会に新宿の高層ビル街の店を選び、「高いところには気をつけなきゃね」と言いながら高い酒を頼んで泥酔したのであった←反省してない
(終わり)
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何とか頂上着。このあたりは雪が溶けてひどい足場になっていた。
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真ん中奥にうっすら見えるのが富士山。
往路では何とか転ばずに済んだが、復路ではみんな何度かすっ転び、一度など、先に滑っていたドリスタ氏めがけて、見事なスライディングキックをお見舞いしてしまったのだった。あの登山道であの日、アイゼンなしで転ばなかった登山客はまずいないだろう。
いくら気軽に行けると言っても、年に60回は山岳救助隊が出動するというし、そば行列の見物途中でも救助隊の車が数台出動していた。ハハのパート仲間の友人のダンナさんは、高尾山で遭難して亡くなったとか。やはり立派な「山」であり、ナメてはイカンのだ。
そのことを肝に銘じた我々は山を下り、反省会に新宿の高層ビル街の店を選び、「高いところには気をつけなきゃね」と言いながら高い酒を頼んで泥酔したのであった←反省してない
(終わり)