うえぽんの「たぬき鍋」

日々のつれづれ、野球ネタ、バカ話など、何でもありの闇鍋的世界?

ハリボテ団が行く!「高尾山にはもう登ったかお?」その6

2010-02-15 22:51:45 | ハリボテ団
今まで高尾山には何度も登っているが、ここまでハードな登山というのは初めてだ。とにかく、何か掴まるものがなければ、足が滑ってまともに歩けない。特に、ドリスタ氏の怯えっぷりは尋常ではなかった。我々3人の中で、一番腰が引けている。それもムリはない。彼はかつて、雪で凍結した道でハデにすっ転び、腕の骨を折った痛いトラウマがあるのだ。もはやまともに歩くことを放棄した彼は、転びそうな箇所では腰を落として自分から滑っていた。


何とか頂上着。このあたりは雪が溶けてひどい足場になっていた。


真ん中奥にうっすら見えるのが富士山。

往路では何とか転ばずに済んだが、復路ではみんな何度かすっ転び、一度など、先に滑っていたドリスタ氏めがけて、見事なスライディングキックをお見舞いしてしまったのだった。あの登山道であの日、アイゼンなしで転ばなかった登山客はまずいないだろう。
いくら気軽に行けると言っても、年に60回は山岳救助隊が出動するというし、そば行列の見物途中でも救助隊の車が数台出動していた。ハハのパート仲間の友人のダンナさんは、高尾山で遭難して亡くなったとか。やはり立派な「山」であり、ナメてはイカンのだ。

そのことを肝に銘じた我々は山を下り、反省会に新宿の高層ビル街の店を選び、「高いところには気をつけなきゃね」と言いながら高い酒を頼んで泥酔したのであった←反省してない

(終わり)

ハリボテ団が行く!「高尾山にはもう登ったかお?」その5

2010-02-14 17:22:09 | ハリボテ団
薬王院本堂での御護摩も無事終了し、ご本尊の飯縄大権現様にもお目にかかることができた。このまま帰ったって良いのだが、せっかく山の中腹まで来たのだから、やはり頂上まで登るべきであろう。と、いうわけで、本堂脇の階段を上り、ご本社と奥の院を抜ける1号路へ。

1号路
http://www.takaotozan.co.jp/cource/cource01.htm


ご本社。鮮やかな朱色の建物である。


そのご本社にはつららが…!そして、その横の階段に

「アイゼンをお持ちでない方は、危険ですのでこの先の登山はご遠慮下さい」

という趣旨の張り紙が出ていた。アイゼンとは、靴に装着する金属製の爪のことである。そんなもの、持っているわけがない。しかし、

「ほほう、雪で登山道が滑りやすくなっているのだな。でも、高尾山の登山道だからそんなにキツくはなかろう。行くべ!」

と、我々はお構いなしに階段を上り始めた。ちなみに、あの時アイゼンを装着して歩いている登山客は一切見かけなかった。そして、この高尾山をナメきった暴挙が、天狗様の怒りを買うのにさほど時間はかからなかった。

めっちゃ滑る…!

その張り紙から先の登山道は、一切雪かきなどの手入れが行われておらず、降り積もった雪が凍結していた。その上を多くの登山客が歩くわけだから、さらに踏み固められて、まさに
「カッチカチやぞ![`Д´]」
状態である。平面であるはずの階段ですら、まともに歩くのが困難だ。ましてや、緩やかな坂など、「転ぶな」という方が難しい。他の登山客が連れていた犬が、必死にもがくも空回りしてパニクっている。登山道脇に張られているロープをたぐるようにして、少しずつ歩かねばならなかった。いつ頂上にたどり着けるのか…!

(続く)

ハリボテ団が行く!「高尾山にはもう登ったかお?」その4

2010-02-12 23:17:48 | ハリボテ団
薬王院とは、正式名称を「高尾山薬王院有喜寺」といい、744(天平16)年に、聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として開山されたという。ご本尊は「飯縄(いづな)大権現」。その姿は、背後に炎をたたえ、白狐にまたがり剣と索を持った烏天狗!上杉謙信の兜の前立てにもあしらわれていたそうな。

※薬王院の詳細はこちらで。
http://www.takaosan.or.jp/about_yakuouin.html

この権現様に、打ちたてのそばを奉納するのが今回の「献上そば行列」である。


高尾山といえば、天狗。ご本尊も烏天狗なら、眷属(使いの者)もやはり天狗である。観光客に大人気で、あちこちで写真に撮られていたが、子どもにはかなりの高確率で泣かれていた。この顔は、確かに怖い。


山伏による法螺貝吹きの実演もあり。


屋台を組んで、奉納するそばを打っている。必死に腕を伸ばして写真を撮り、こうして何とか写ったが、実際には前の客が多すぎて見えやしねぇ!
ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン


行列の先頭は山伏軍団。


打ちたてのそばをみこしのようにかついで本堂へ。


我々も、本堂に上がって御護摩に参加。薬王院の本堂に上がったのは今回が初めてでありました。

(続く)

ハリボテ団が行く!「高尾山にはもう登ったかお?」その3

2010-02-09 22:58:06 | ハリボテ団
先日、東京では久々に雪が降ったのであるが、都心の方はもうほとんど溶けてしまっている。しかし、高尾山にはしっかり雪が残っていた。


雪の高尾山というのは初めてだが、なかなかオツであるね(なんて言ってられたのはこの時だけなんだが。詳細は後ほど)。


蛸杉(根っこが蛸の足のように見える)の横にある「開運ひっぱり蛸」。こんなん昔なかったような…?


仏教には「十善戒」という教えがある。こちらの看板には

1、不殺生(ふせっしょう)・あらゆる生命を尊重しよう
2、不偸盗(ふちゅうとう)・他人のものを尊重しよう
3、不邪淫(ふじゃいん)・お互いを尊敬しあおう
4、不妄語(ふもうご)・正直に話そう
5、不綺語(ふきご)・よく考えて話をしよう
6、不悪口(ふあっく)・優しいことばを使おう
7、不両舌(ふりょうぜつ)・思いやりのあることばを話そう
8、不慳貪(ふけんどん)・惜しみなく施しをしよう
9、不瞋恚(ふしんに)・にこやかに暮らそう
10、不邪見(ふじゃけん)・正しく判断しよう

と書いてあった。ミルトン氏が特に3について「ああ、こういう書き方してるんだぁ。なるほどなぁ」と妙にうなずいておった(笑)。



いよいよ薬王院に到着。これから献上そば行列に参加!

(続く)

ハリボテ団が行く!「高尾山にはもう登ったかお?」その2

2010-02-08 22:36:06 | ハリボテ団
高尾山口駅前で3人揃い、登山の前に腹ごしらえということで「つたや」へ。冬そばキャンペーンでは割引クーポン付きの「高尾山そばマップ」を配っていて、キャンペーンに参加している店で500円以上のそば・うどんを食べると100円引きになるのだ。
本来なら高尾山名物のとろろそばを食べるべきなのだが、あいにくワタシはとろろが苦手なので、鳥山菜そばをいただくことに。ミルトン氏は定番のとろろそば、ドリスタ氏は生卵が苦手なのでとろろそば生卵抜きをそれぞれ頼む。寒いこの時期にはちょうどいい、濃いめの味付けのつゆで、うまいそばだった。

まずはケーブルカーで中腹の高尾山駅へと向かう。よく見たら、車両がきれいになっていた。2年前、40年ぶりに新車を導入したらしい。

ミルトン氏「高尾登山電鉄、そんなお金あったんだ。毎年春闘で労組が最後の方まで粘ってるぐらいだから、お金ないと思ってたけど」
ワタシ「ミシュランに載って観光客増えたのが大きいんでないの」

そんな下世話な話をしつつ、ケーブルカーはガタゴトと登っていく。途中、608パーミル(31度14分)という、鉄道事業法準拠の日本の鉄道における最急勾配が存在する。小さい頃からちょくちょく気軽に登ってきた高尾山のケーブルカーが、日本一の急勾配を誇っているとは初耳だった。確かに、改めて意識してみるとかなりキツい傾斜角度だ。


高尾山駅到着。


見晴らしは上々。


でも、雪めっちゃ残っとる!寒い…
orz

(続く)

ハリボテ団が行く!「高尾山にはもう登ったかお?」その1

2010-02-07 22:50:32 | ハリボテ団
ハリボテ団、今年初の活動は

「高尾山登山」

であった。この時期、高尾山では「冬そばキャンペーン」及び「献上そば行列」というのをやっている。ハリボテ団メンバーであるmigratorybird(以下「ミルトン氏」)氏は毎年訪れていたのだが、

「さすがに毎年一人で行くのは寂しいな。でも一緒に来てくれる彼女なんかいないし…そうだ、ハリボテ団の連中ならどうせヒマだろう。最低一人はつかまるべ!」

というヨコシマな発想のもと(ウソよ)、ワタシとドリームスタジアム(以下「ドリスタ氏」)氏をまんまと釣り上げて、今回の集合と相成ったのだった。

さて、行きは京王線の臨時急行「高尾山冬そば号」に乗って、高尾山口へ。途中の某駅でミルトン氏と落ち合う。

「今年はやっぱり乗客が多いね」

とミルトン氏。例年、献上そば行列の日は天気がイマイチで、臨時急行の乗客もそんなに多くないそうなのだが、今年は晴れだった。

この臨時急行、毎年車内でちょっとしたプレゼントが配布される。今年は「マイ箸」だ。ただし、1000膳という数量限定。

「この乗客の多さだと、足りるかねぇ」
「足りなさそうだったら、全部半分に折ってムリヤリ『2000膳』にしちゃうってのはどうよ」
「またうえぽんはアホなことを…」

そんなバカ話をしている間に臨時急行は高尾山口へと近づいていく。北野を過ぎたあたりで職員がマイ箸を配り始める。本来は、登山客やおそばを食べに行く人たちへのプレゼントだ。しかし、鉄道マニアと思しき連中がゾロゾロと並びはじめ、もらったそばから手前の高尾駅で降りやがった。どうも、折り返してくる電車の撮影が目当てらしい。キミタチ、山登れとは言わんから、せめて終点まで行って、ふもとのそば屋でそば食おうや(笑)。

それでも、何とかマイ箸はゲットして、終点の高尾山口駅前で、ドリスタ氏と合流したのだった。

(続く)