うえぽんの「たぬき鍋」

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あのコが欲しい2019その1(内野手・外野手編)

2019-10-12 16:03:46 | 野球・ドラフト「怪」説
☆内野手
10月1日の第一次戦力外通告で、内野手3名が戦力構想外となったが、まだ3年目の大河、狩野行寿が含まれていたのは衝撃的であった。裏を返せば、ドラフトでは間違いなく複数人数の指名があるということである。が、高校生の上位指名が濃厚であること以外は、どのようなことになるかは正直予想がつかない。長年、大学生投手を上位で獲得してチーム作りをしてきたが、その分、大物の野手に手を付けられなかった弊害がそろそろ心配になってくる頃だ。「文句なしの上位!」と言えるようなトッププロスペクトを獲得したい。高校生の候補としては、今春のセンバツでは投手としても活躍した大型三塁手・石川昂弥(東邦高)、アグレッシブなプレーが光る遊撃手・森敬斗(桐蔭学園高)、坂本勇人(巨人)タイプの大型遊撃手・紅林弘太郎(駿河総合高)、今夏の甲子園では一発も放った遊撃手・武岡龍世(八戸学院光星高)、抜群の守備力を誇る遊撃手・上野響平(京都国際高)、高い身体能力に頭脳もキレる遊撃手・近藤大樹(西日本短大附属高)、走攻守のポテンシャルが高い遊撃手・川野涼多(九州学院高)らが有力である。大学生・社会人に目を向けると、玄人好みのプレーを見せる遊撃手・檜村篤史(早稲田大)、広角に打ち分ける安打製造機・柳町達(慶應義塾大)、打撃はプロのクリーンアップ級の三塁手・勝俣翔貴(国際武道大)、堅実な守備と意外なパンチ力を秘める遊撃手・諸見里匠(日本通運)、ダイナミックな走守が魅力の遊撃手・伊藤ヴィットル(日本生命)、駿足好打で二塁・三塁・遊撃がこなせる小深田大翔(大阪ガス)らがいる。

☆外野手
筒香が抜けるとすると、二塁手兼右翼手のネフタリ・ソトが左翼手に収まるか。中堅手は神里和毅、桑原将志、右翼手は細川成也、佐野恵太、梶谷隆幸らを中心とした競争という形になりそう。こうしてみると、一軍はそれほど困っておらず、よほどの選手が残っていなければ中位以降で素材型の指名になるかなと思う。ただ、一昨年のドラフトで、「左打ちの外野手は余剰気味だからスルーだろう」と思ったら2位で神里を指名したということもあっただけに、上位で意外なサプライズがあるかも知れない。候補としては、高校通算58本塁打の強打者・菊田拡和(常総学院高)、走攻守にセンスあふれる高部瑛斗(国士舘大)、打球の速さが光る強打者・中村健人(慶應義塾大)、高校時代から強打者で知られる加藤雅樹(早稲田大)、走攻守揃った隠れた逸材・蝦名達夫(青森大)、荒削りだが走攻守にキレとパワーがある佐藤直樹(JR西日本)、遊撃もこなす高いセンスを持つ岸潤一郎(徳島インディゴソックス)らがいる。

あのコが欲しい2019その1(投手・捕手編)

2019-10-12 16:02:34 | 野球・ドラフト「怪」説
開幕早々に10連敗を喫したときは、正直「こりゃダメか」と諦めモードに入りかけていたが、そこからの粘り腰が凄まじかった。5月から4ヶ月連続で月間勝ち越しに成功し、ギリギリまで優勝争いに加わっての2位フィニッシュは「お見事!」の一言に尽きる。ただ、投打ともに主力が不調や故障、アクシデント続きで、残った選手にかかる負担は大きく、シーズン終盤になるとさすがに息切れして9月は負け越し、首位の巨人をまくるまではいかなかったのが残念ではあった。そして、長い間チームの大黒柱であった筒香嘉智が、ポスティングによるメジャー挑戦が濃厚となった。FA権を取得している伊藤光の去就も、今のところはまだわからない。チームとしては、次世代へうまく橋渡しができるかの大きなポイントを迎えていると言って良いだろう。来年本気で優勝を目指すのであれば、かなりの補強が必要になるが、球団としては「1回優勝して終わりではなく、強さが持続するチーム」という方針を打ち出しており、今年もまた、バランス重視の指名になってくると思われる。また、編成バランスから見ると、捕手・外野手が適正人数を割っており、内野手も3人抜けることから、野手中心のドラフトとなるだろう。

☆投手
・先発
何と言っても今永昇太の復活は大きく、昨年のドラフト1位の上茶谷大河も期待に応える活躍を見せてくれた。また、ドラフト3位の大貫晋一も防御率は5.00ながら6勝を挙げたのは非常に助かった。ただ、昨年のチーム最多勝の東克樹が大幅に出遅れて4勝止まりだったのは痛かったし、昨年6勝を挙げた京山将弥も制球を乱す試合が多く、0勝のまま終わってしまったのは残念だった。また、濵口遥大は2度の完封勝利を記録した一方で3度の登録抹消があり、好調だった平良拳太郎も8月終盤以降は失速してしまった。井納翔一も悪い意味ですっかり安定してしまって、正直「まぁ、こんなもんだろう」みたいな成績に終わってしまったのは寂しい限り。2年目の阪口皓亮、櫻井周斗、中川虎大が一軍デビューを果たしたが、櫻井はリリーバーとして光るものを見せたものの、阪口、中川虎はもう少し時間がかかりそうだ。
現有戦力が全員元気で好調ならば文句なしの投手王国だが、現実は「安仁屋算」のようにはいかない。やはり即戦力の先発タイプを1人は確保しておきたいところだ。候補としては、大学生No.1の呼び声が高い森下暢仁(明治大)、引き出しの多さに定評がある吉田大喜(日本体育大)、スケールの大きい杉山晃基(創価大)、心身ともにタフな大西広樹(大阪商業大)、「大型の東克樹」坂本祐哉(立命館大)、MAX152キロの豪腕・立野和明(東海理化)、まとまりの良い宮川哲(東芝)、昨年も指名候補だった岡野祐一郎(東芝)らがいる。
高校生だと、佐々木朗希(大船渡高)や奥川恭伸(星陵高校)といった超目玉に行くか、下位や育成枠で素材型に行くかの両極端になりそうな感じがする。個人的な注目は、独自の指導法を持つ新鋭野球部が育てた谷岡楓太(武田高)、サイドハンドの力投派・横山陸人(専大松戸高)、スピンの効いた直球が良い左腕・佐藤一磨(横浜隼人高)、しなやかな腕の振りでクロスファイアをビシッと決める左腕・米山魁乙(昌平高)など。

・リリーフ
先発が苦戦した分、リリーフにかなりの負担がかかってしまったのは昨年と同様だったが、先発から転向した石田健大が適性を発揮したのは大きなプラスだった。また、クローザーの山﨑康晃、セットアッパーのエドウィン・エスコバーは、シーズンが進むにつれて調子が上がり、故障者続出の夏場を乗り切る原動力となった。武藤祐太、藤岡好明、三嶋一輝、国吉佑樹といった面々の奮闘も見逃せず、笠井崇正、齋藤俊介もキラリと光った。ただ、昨年フル回転だった三上朋也、砂田毅樹、スペンサー・パットンは勤続疲労もあってか調子が上がらず、三上は肘の手術で早々にリタイア。砂田は16試合の登板に留まり、パットンにいたっては試合でKOされた腹いせに冷蔵庫を殴りつけ、利き手の骨折でシーズン終了という始末。シーズン途中には左腕のサミー・ソリスが加入したが、既に故障していた模様で、わずか4試合で消えてしまったのも誤算だった。
リリーフの消耗度は毎年大きいだけに、こちらも継続的な補強が必要となる。候補としては、横浜高出身で馬力抜群の北山比呂(日本体育大)、力強いサイドハンド・津森宥紀(東北福祉大)、スリークオーターからのクセ球が面白い伊勢大夢(明治大)、全力投球で味が出る宮田康喜(日本製鉄広畑)、打者の手元でボールを動かす左腕・中川一斗(JFE西日本)らはどうか。


☆捕手
昨年途中から加入した伊藤光が、今年は開幕から正捕手に定着して攻守に大きい存在感を見せた。その伊藤光が7月末に左手薬指を骨折して離脱したが、控えの嶺井博希、戸柱恭孝が代役を務めて乗り切った形である。FA権を取得している伊藤光が残留となれば、夏に一軍でサヨナラヒットを打った山本祐大もいるだけに、即戦力捕手の補強はそこまで優先度が高くならないだろう。ただ、5月に山本の頭部死球で二軍の捕手運用が厳しくなり、コーチ補佐の靍岡賢二郎が育成枠で現役復帰する事態があり、10月1日には西森将司が戦力外通告を受けたことで支配下登録は5人となった。となれば、捕手の指名があることは間違いなく、場合によっては2人指名があってもおかしくない。
伊藤光の去就が不透明な場合は上位で即戦力型の指名がありそうで、候補としては、卓越した守備の海野隆司(東海大)、打てて走れて一塁、外野もこなせる佐藤都志也(東洋大)、攻守にバランスの良い郡司裕也(慶應義塾大)あたり。素材型では、今夏は投手としても活躍した石塚綜一郎(黒沢尻工業高)、総合力が高い渡部雅也(日大山形高)、攻守にパワーとキレがある藤田健斗(中京学院大中京高)、スケールの大きい速水隆成(群馬ダイヤモンドペガサス)らがいる。