昨日は、神宮球場にて東京ヤクルトスワローズ-広島東洋カープ戦を観戦。試合直前まで雨が降っていたが、途中からはすっかり止んだ。ああ良かった。
ヤクルトの先発は、
セス・グライシンガー。どこかのロボットアニメのような名前だが、ここまで10勝をあげている実力派だ。初回を難なく三者凡退で切り抜ける。
広島の先発は、新人の
青木高広。長身の体をクネクネさせて投げる技巧派で、そのフォームのイメージから付いたあだ名が「ペローン」(爆)。ここまで1勝9敗と苦戦していたが、この日もいきなり捕まってしまう。1回裏1死から、2番・
田中浩康、3番・
アレックス・ラミレスに連続二塁打を浴びて先制を許すと、4番・
アーロン・ガイエルにもタイムリーを打たれ、2死から6番・
宮本慎也に4号2ラン…初回でいきなり4-0である。これは一方的な展開になるかと思われた。
しかし、広島もしぶとく食らいつく。2回表に7番・
廣瀬純のタイムリーで1点を返すと、その後の4、5回もランナーを出して、得点こそ出来なかったがグライシンガーをジワジワと疲れさせていった。
一方、守りの方では不安定な青木高を3回ですっぱりと諦め、4回からはこれまた新人の
宮崎充登を投入したが、これが大成功だった。持ち前の快速球が冴え渡り、3イニングスを投げて許したヒットは、当たり損ないの内野安打1本(
飯原誉士)のみ。四死球2つはあったが、ヤクルト打線にまともなバッティングをさせなかった。
これで俄然盛り上がった広島は、いよいよグライシンガーをとらえた。6回表に5番・
アレックス・オチョアの4号ソロで追い上げると、続く7回表には代打・
前田智徳、4番・
新井貴浩にタイムリーが飛び出し、とうとう試合を振り出しに戻してしまった。レフトスタンドは誰もかれも「
宮島さん」の大合唱。
「宮島さん」(「花咲か爺さん」の節で)
♪宮島さんの神主が おみくじ引いて申すには 今日もカープは勝ち勝ち勝ち勝ち
逆に、ヤクルトファンはエースのまさかの炎上に皆呆然。7回裏突入前に踊る東京音頭も少々元気がなかった…ように思えた。広島投手陣も勢いにうまく乗り、
広池浩司・
佐竹健太・
横山竜士の3人が7・8回をパーフェクトリリーフ!特に、横山のピッチングは直球も変化球もキレキレで、「こりゃ打てんわ…!」と身震いするような凄味があった。
そしてとうとう、9回表。この回からヤクルトのマウンドには大ベテランの
高津臣吾が登った。しかし、骨折から帰ってきたばかりの高津には、ノリノリの広島を止められる力はまだなかったようだ。先頭の2番・
松本高明(途中出場)との根比べに負けてライト前ヒット&盗塁を許していきなりピンチを招くと、3番・
栗原健太にもレフトへ二塁打を浴び、あっさり勝ち越しを許してしまった。その後、1死・1、3塁として6番・
嶋重宣にもあわやホームランかという特大犠牲フライを打たれて4-6。これで、ヤクルトの息の根は止まったも同然だった。
さて、広島。その裏に投げた守護神・
永川勝浩がまたすごかった。MAX151キロの速球に、圧倒的な落差のフォークがビシバシ決まる。全く打たれる気がしない。横浜戦相手だとなぜかしょっちゅう炎上する永川とは全くの「別人」であった(爆)。サックリ抑えて試合が終わる。広島の大逆転勝利!
帰りに、カープファンの「今日の永川は『当たりの日』だった」という会話が聞こえてきた。当たりはずれとか言われないように、コンスタントに抑えにゃあいけんよ~
(;´∀`)