うえぽんの「たぬき鍋」

日々のつれづれ、野球ネタ、バカ話など、何でもありの闇鍋的世界?

クーラーのタイマー設定がイマイチよくわからんのです…。

2005-06-30 22:52:13 | 雑記
昔に比べて、近年の夏の暑さというものはタチが悪くなっているような気がする。ねっとりと絡みつくような鬱陶しさが増している感じがする。汗かきで暑がりの私には、夏は鬼門だ。
ここ最近は明け方寝苦しくて目が覚めることが多い。寝相も悪くなり、普段は南に頭を向けて寝ているのに、夜中にふと気付いたら北枕だった…なんて事はしょっちゅうである。
ただ、暑いからと言って、むやみにクーラーをガンガン効かせるのも体に悪いということも、十分承知している。父がいるときは「暑いものは暑いんだ!」と言ってクーラーの温度設定を極端に下げるため、母や私は体が冷え切ってしょっちゅう体調を崩していた。現在父は台湾赴任中のため、二人とも体調自体は悪くないが、毎晩寝苦しさと戦っている。

クーラーつけっぱなしで寝てしまうと、体がだるくなる。さりとて、我慢しているとどうにも寝付けず、起きてつい冷たいものをガブガブ飲んでしまいお腹を壊す。

今夜も、どっちを取るか究極の選択である。

深読みしすぎだ、ガキの頃のオレ!

2005-06-29 23:10:53 | 雑記
有名な「グリーングリーン」という歌がありますね。

♪グリーングリーン
 青空には小鳥が歌い
 グリーングリーン
 丘の上にはララ緑がもえる


どなたも、聴いたことがあるかと思います。私は確か、小学生の頃に音楽の授業で習いました。でも、ただ歌うだけで、歌の意味について詳しく教えられたわけじゃなかったんです。ただ、長調だけど結構ダークな曲だな、ということは薄々感じていました。特に、5番。

♪その朝パパは出かけた
 遠い旅路へ
 二度と帰ってこないと
 ラララぼくにもわかった


ここを小学生だった私はどう解釈したかというと、何と
「パパとママの夫婦仲が冷え切って、堪忍袋の緒が切れたパパがとうとう家出した」。
別に、当時私の両親の仲が悪かったわけじゃないんですよ。でも、どういうわけかそう解釈してしまったんですね。今考えたら、ホントにそんなテーマだったら小学生の教科書の題材にするわけないだろう、と簡単に気付くはずですが、そんなことまで気が回らず一人で「あ~、深い歌だなぁ」と納得していたのでした。アホですね。タイムマシンであの頃に戻って、一体どういう思考回路でそういう結論に至ったのか、脳をこじ開けて調べ上げてみたいくらいです。

この記事を書くにあたって色々調べていたら、つい先日書かれたばかりのタイムリーなブログ記事を発見しました。「那須日記ブログ編」の「グリーン・グリーン完結編」。ここに、グリーングリーン誕生の秘密が訳(作)詞者本人によって語られています。長年の謎が解けました!

ごくごくたま~にいくならこんな店…?

2005-06-28 23:44:35 | 表へ出ろ
妹が、会社が休みだというので久々に家に帰ってきて、「新聞でよさげなフランス料理屋を見つけたから、お母さんと3人で行こうよ。おごるから」と突然の提案。聞けば、有名人も沢山訪れていて、皇太子夫妻も来た店らしい。本格的フランス料理なんてめったに食べられるものではないし、おごりと聞いては黙っちゃいられない。…本当なら「いや、兄なんだから俺がおごるよ!」と、格好良く決めたいところなのだが、そう言えない貧乏の悲しさ。妹よ、こんな情けない兄で面目ねぇ~。

というわけで繰り出したのは、「シェ松尾・青山サロン」。ちなみに、妹が電話で予約した時「男性の方はジャケット着用でお越し願います」と来た。ゲゲッ!そんな店行くの初めてだよ。
場所は、渋谷駅東口から宮益坂を上って、「こどもの城」の手前で左折してすぐのところにあるビルの地下。店の前に立つと既に高級店のオーラがビンビン出ている。一人で行ったら間違いなく怖くなって帰ってますね(笑)。まぁ、一人で行くような店じゃないし、行かないけど。

そんなこんなで、一人前¥12,000の「季節のコースディナー」スタート。まずはシャンパンで乾杯!本当は料理の写真の一枚も撮りたかったんですが、とてもそれが許されるような雰囲気の店じゃなかったので、ご勘弁下さい(笑)。

向付は、ウニのゼリー寄せの上にカボチャのアイスクリームが乗った一品。アイスクリームといっても甘いわけではなく、「カボチャを裏ごしして冷やした感じ」(母談)。カボチャの甘みとモソモソ感が比較的苦手なのですが、そういったイヤな感じが一切なし。言われなければカボチャだとわからないぐらいのさっぱりした味でした。

次は、「鴨のフォアグラテリーヌと穴子・夏野菜のミルフィーユ仕立て、クスクスのラタトゥイユと共に」。フォアグラなんて、去年大学の同級生の結婚披露宴で食べて以来、通算2回目ですよ。夏野菜は赤ピーマン。見た目からしてすごく凝っていて、食べるのがもったいないくらい。クスクスというのは、小さな粒状のパスタのこと。

続いては、「アボカドオイルでリソレしたオマール海老 バニラ風味のジュとアボカドのムニエル添え」。さっきから、もらったメニューを見ながら書いているんですが、さっぱり意味がわからないんですよ(笑)。「フランス料理情報サービス」というサイトで調べているんですが、リソレとは「強く味を付ける」、ジュとは「ジュース・煮汁」という意味だそうです。実際、鼻を近づけるとバニラの香りがするのですが、お菓子以外でバニラを使うなんて初めて聞きましたよ。海老がプリプリしていて、実に美味でした。

その次は「カナダユーコン河 幻のキングサーモンのミキュイ 自家製ハーブの香り 鶉(うずら)の卵のポーチドエッグとグリーンピースのフランセーズ 軽い赤ワインソースと共に」。ミキュイというのは「ミディアム程度に程よく焼いた」といったような意味。フランセーズは…フランス風とでも言ったらいいのかな?母に聞くと、「生のグリーンピースを、バターとコンソメでサッと煮たんじゃないか」という返答でした。サーモンは、何しろ柔らかく、まろやかな食感。家で食べるような鮭とはわけが違いました(当たり前だ)。

ここで、メインディッシュに入る前の口直しにシャーベットが。母はグレープフルーツ、妹はカシス(飲み屋で頼む「カシスオレンジ」とか「カシスソーダ」のカシスです。和名は「黒スグリ」)、私はアプリコット。3人で少しずつ分割して食べましたが、明らかにマナー違反でしょうね(爆)。3人して貧乏人根性丸出しであります。

さて、メインディッシュは「ブルターニュ産ホロホロ鳥の詰め物 モリーユ茸のソース 堀川農園の人参フランとグラッセ添え」。フランは「プリンのように液状のものを型(器)に入れて蒸し上げたもの」だそうです。ホロホロ鳥というのはアフリカ西南部原産のキジ科の鳥なんだそうですが、肉の中に、錦松梅のふりかけみたいな見た目の詰め物がたっぷりと。中身は恐らく細かく刻んだキノコやら香辛料と思われます。何とも不思議な味。でも美味。

ここまで色々な料理が出ましたが、確かに美味しいんですけど、どれもこれも味付けが複雑で説明に困るんですよね。「甘い中にも苦みがあって、それでいて酸味もちょっとある上に香辛料もきいている…」とか書いたところで、わからないっちゅうの。タモリはそういうところがイヤでフランス料理が苦手だ、という話を聞いたことがあります。塩味なら塩味、甘いなら甘いではっきりしろ、と言うわけです。う~ん、確かに。フランス料理はたまに食べるから美味しいのであって、毎日食べてたらたぶん「もう勘弁して…」となるでしょう。もっとも、世の中うまくできたもんで、本格的フランス料理は、めったに食べられないような値段設定なんだなぁ(笑)。

デザートは、季節のデザート盛り合わせで、黒イチジクのコンポート、グランマニエのスフレ、マスカルポーネのアイスクリーム。最後に小菓子とコーヒーor紅茶でシメでありました。

途中、シャンパンがなくなったので3人で相談してワインを頼んだのですが、これがまた飲みやすくて飲みやすくて。で、3人とも瞬く間に飲んでしまい「水はいかがですか?」なんて言うので「じゃあお願いします」と頼んだら、瓶入りのミネラルウォーターですよこれが。そりゃこんな店で水道水なんか出さないよね。しかし「ねぇ、ミネラルウォーターなんか出ちゃったら、余分に金取られるんでないかい?」と3人で顔を見合わせていたら、やっぱり¥1,200取られました。それに、スタッフの愛想が異様に良くて「妙だな…」と思っていたら、サービス料¥4,050なり!結局、妹の目算は単純に¥12,000×3人分で¥36,000だったようですが、実際にはさらに約¥10,000プラスと相成りました。そんな金あるのか妹よ。と思ったら、何とここで衝撃の事実判明。実はこの店に来る前に、母たちは渋谷でウィンドウショッピングをしていたのだが、妹と来たらそこで新しい靴を買ってしまい、所持金が足りなくなっていた!結局、母が財布を取り出したのだった。母は最初から「そんなこともあろうかと思って」多めにお金を用意していたらしい。結局、今回は「妹の誕生日(6月22日生まれ)祝い」ということで、勘定は母持ちになったのだった。「最初からそういうつもりだったんじゃないの~?」と勘ぐる母に必死で「そんなことないってば~」と否定する妹だったが、果たして…?

ちなみに、写真は店の前での兄妹記念撮影(これでしばらくはフランス料理なんて食べに行くこともないでしょうから…)。左が妹、右が私です。ハゲているように見えるのは、髪の毛を切ったばかりであるのと光線具合のせいです。決して実際にハゲているからではありません。写りがショボいですが、このぐらいだから目の毒にならずに良いのであって、鮮明に写っていたら両者恥ずかしくて、とても載せられません(笑)。

火サスのジングルは好きだけど…。(♪チャラララッチャララッチャ~ラ~ン!)

2005-06-27 22:37:56 | 雑記
私の母はテレビが大好きだ。特にミステリーの2時間ドラマをよく録画しては見ている。私はドラマはどんなジャンルも基本的に苦手なのだが、母は嬉々として見る。ところが、どういうわけか王道であるところの「火サス」や「土曜ワイド劇場」は華麗にスルーして、「金曜エンタテイメント」ばかり見ている。本人にも理由はよくわからないらしい。

何だかなぁ。大体主人公はお節介焼きの出しゃばりで、警察は威張ってる割には無能で、被害者は影で悪事を働いていて殺されてもしょうがないと思わせるようなヤツらで、犯人は「えー、こいつが?」と思わせるようなけなげな人物。売れてるか売れてないか、微妙なところの俳優がやらされるから、ものによっては配役を見た時点で読めちゃったりする。動機は大方過去の復讐でもって、最後はその復讐が完結しそうなところで主人公が「そんなことをして、死んだ○○さんが喜ぶとでも思ってるんですか!」なんて紋切り型のセリフ言って、言われた加害者はがっくり膝を落とすか自殺しちゃうか。で、事件が解決したと思ったら数ヶ月後にはシリーズ化されて、主人公がまた変な事件に首を突っ込む、と。
登場人物と舞台が違うぐらいで、大方この繰り返しでないの。どこが面白いのか理解に苦しむ。お節介焼きで出しゃばりな人間が苦手な私としては、事件が解決しても、はらわたが煮えくりかえるばかりでちっともスッキリしやしない。主人公ばっかりいい顔しやがって!たまには、どう考えても弁護の仕様がない極悪の犯人が出るミステリードラマがあるべきじゃないか。毎度けなげな犯人も、「そんなことをして死んだ○○さんが…」云々言われたら、「喜ぶと思うからやってんだ。部外者のクセに知った口聞いてんじゃねぇ!」って言い返してやりゃいいのに…とか、どうせ死んでもいいヤツらばっかり殺されるんなら最後まで復讐させてやりゃいいじゃねぇか…とか「あくまでフィクションなんだからカリカリしてはいけない」というドラマのお約束を無視してでも、イチャモンをつけたくなる。

まぁ、この文句を聞き入れて制作しようとしたら、ドラマとして成立しないか、放送不可能かのどちらかでしょうな。局や細かな話は違えど、これぞ「偉大なるマンネリ」というヤツか。

60円分の幸せ

2005-06-26 23:34:56 | 雑記
電車とバス、どっち使って帰る?と聞かれたら、「バス」と答える。
例えば、神保町に本を買いに出かけるとしよう。行きは、最寄りの東急目黒線某駅まで10分ほど歩いて、三田線直通電車で神保町に出る。これなら、接続がうまくいけば乗り換えなしで行けるのだ。しかし、帰りは途中の目黒で降りて、バスに乗るのだ。最寄りのバス停から家までは5分ぐらいである。
考えてみれば、アホな話だ。うまくすれば乗り換えなしなんだから、そのまま某駅まで帰ってくればいいじゃないの。電車の方が断然早い上に60円安いんだし(電車150円、バス210円)。
しかし、どういうわけか目黒に着くとつい降りてしまう。長い階段上って、ダラダラ通路を歩いて、いつものバス停まで出てしまう。電車に乗ったままなら座れたものを、わざわざ混んでいるバスに乗って、仕方なく途中まで立っていたりする。それでも、電車よりバスで帰る方が好きなのだ。これは一体どういうわけなのだろう。
確かに、バス好きなせいもあろうし、駅よりもバス停の方が家に近いからということもあろう。本数も多くて結構便利だ。そもそも、まだ私が小さい頃、一家で出かけたときに、父が帰りも電車で最寄り駅まで行こうとしたところへ、母が「駅から歩くの面倒くさいから、目黒からバスに乗ろうよ」と言い出して以来、目黒方面からの帰りは必ずバスになった。そういう昔からの慣習が続いているというのもある。
しかし、それだけではない何かがバスにはあるように思う。電車よりもさらにその土地に密着した庶民的な空気、電車ほど時間に縛られないアバウトでのんびりした感じ。うまく説明できなくて恐縮なのだが、そういったものが好きなのである。
行きは、待ち合わせなんかがあるから、時間を逆算してこの時間の電車に乗ろう!とあくせくして動くのだが、その分帰りは時間を気にせずのんびりと動きたい。そんな気持ちが、ついバス停に足を向けさせるのだ。60円分のちょっとしたぜいたくみたいなものである。随分安上がりなぜいたくだが、それで幸福感が味わえるのだから十分だろう。私にとっては、バスに乗るのはリラックス法の一つであり、ちょっとしたレジャーなのだ。

馬尻(まじり)

2005-06-25 18:15:48 | 表へ出ろ
麻布十番のバー。ビルからウマの尻が突き出ております。ベタだけどインパクト抜群。でも、今日飲みに来たのは手前の別の店(爆)。

訪れたのは、「万豚記」。ラーメンやごはん物で普通の食事をするもよし、一品料理中心に一杯やるもよしの万能型香港屋台風店舗である。調べたら、各地にチェーン店があるらしい。
今回のメンツは、高校の同級生であるながの氏とクリ氏。バカ話に興じつつ、牛肉とシイタケのオイスターソース炒めやらかた焼きそばやらニラ玉やらを次々と食べた。結構山盛りで出てくるので、3人で割ってちょうどいいぐらい。一番美味しかったのは、ながの氏お勧めという「豚肉とネギの辛味炒め」(正式名称忘れた)。コクのある辛みがビールにぴったり。この時期にはたまりませんな!
麻布十番は他にも蕎麦屋とか甘味処など美味しい店があるのだが、ここもまた、脳内の「うまいメシ屋」リストに書き入れなくては…。



店内に描かれた、豚の恵比寿大黒。

落とし物惨歌

2005-06-24 23:48:23 | 雑記
トラックバック練習板、今回のお題は「今までで一番悲しかった落し物は?」。落とし物ってのは物が何であれ、私にとっては悲しいことである。この前だって、仕事用のドライバーと電卓を立て続けに落とした。使うために取り出したはいいが、そのまましまい忘れて置いてきてしまったらしい。情けないやら呆れるやら。
私の詳しい落とし物話は、4月に1度書いている(「♪探しものは何ですか…井上陽水?それとも斉藤由貴?」参照)ので、今回は違った角度から話をしたい。

バス会社時代の仕事の一つに、拾得物の管理があった。乗り物と落とし物というのは切っても切れない関係にある。かく言う私も高校時代、バスに新品の傘を置き忘れて怒られたし、怒った方の親も、東横線にスイートポテトを置き忘れたことがある。
話をバス会社に戻すが、全営業所において全くの無事故で終わる日はあっても、忘れ物のない日はない。一日が終わると、運転士の点呼場の裏にある忘れ物用のスペースにはごっそりと拾得物がたまる。
圧倒的に多いのは傘だが、その他にもサイフ、定期入れ、携帯電話、カギ、指輪、時計、おもちゃ、サッカーボール、バット、剣道用の竹刀など、あらゆる拾得物があった。当然、拾得物に関する問い合わせも毎日あったし、直接営業所までやってくるお客さんもいた。サイフなんかだと、中に連絡先のわかるものが入っていることが多いので持ち主が割り出しやすく、落とし主の方も必死で探してくるから、手元に戻る確率は比較的高い。しかし、傘の場合だと、住所や電話番号が書いてあるのは子供用ぐらいなもので、落とした方も「まぁ、また買えばいいや」ぐらいにしか思っていないようで、営業所に届く量の割には連絡が少ない。ひどい場合になると、落とし主が営業所に連絡してきて、それとおぼしき傘が見つかって「それらしいのがありましたからご確認に来て下さい」「わかりました。確認に伺います」というやりとりがあったにもかかわらず、その後音沙汰なし、ということもあった。そういうこともあるので、電話した本人の確認という意味もあって、忘れ物の連絡の際には、必ず電話番号を聞いて控えておくことになっている。これなら「早く確認に来て下さい」という催促もできる。いつまでも営業所で預かっているわけにはいかないのだ。あまりにたまると、ただでさえ狭い事務所のスペースが埋もれてしまう。数週間に一度、たまった拾得物ををまとめて近所の警察署に送るのも、事務員の仕事の一つであった。

落とし物の常連的人物もいた。我々事務員の間では「ゴロー爺さん」と呼ばれた伝説の(?)男がそうであった。ゴロー爺さんは何を落とすのかというと、シルバーパスである。シルバーパスというのはリンク先の説明を見てもらうとわかるが、早い話が高齢者用の乗り放題カードだ。ゴロー爺さんはどうしたわけかこれをよく落とした。数ヶ月に一度は営業所に電話をしてきてシルバーパスを落とした旨を告げてくる。我々はその電話があるたびに「またゴロー爺さんだよ!」と、苦笑いを浮かべたものだった。大概の場合はちゃんと営業所にパスが届けられ、ゴロー爺さんに返すときに「何度も落とされてるようですから、今度は気をつけて下さいね」と念を押し、ゴロー爺さんも「はい、気をつけます」と返事をするのだが、しばらく経つと「すみません、シルバーパスを落としたんですが…」と、既に聞き慣れたゴロー爺さんの声の電話が…。これが本当の「ネバーエンディングストーリー」である。しまいには、しばらく連絡がない方が「あれ、最近ゴロー爺さんから連絡がないな。ひょっとして体壊したのかな」なんて心配になったぐらいだった。

ある時など、電話で落とし物の問い合わせを受けていて、相手方の名前を聞いたら「あれ?珍しい苗字だな。でも聞いたことがあるぞ。確かウチの遠い親戚にいたような…」と思って後日調べたら、まさにそうだった、ということもあった。沿線住民だったのだ。まったく、人間どこでどうつながっているかわかったもんじゃない、と思い知らされた出来事である。ちなみに、実際に落としたのはその親戚の知人で、落とし物は「袋にたっぷり入った生野菜」だった…。

落とし物は言葉を発しませんが、きっと持ち主の元に返ることを望んでいます。バス車内で落とし物をした!と思った時、まずは管轄の営業所までご連絡下さい。ちなみに、一番いいのは落とした日の夜に連絡すること。落としてすぐだと、バスがまだ運行中で車庫に戻っていない可能性が高いからです。夜ならば大半のバスは入庫して、落とし物が事務所に送られている可能性も高くなります。連絡の際は、ご乗車になった場所・時間・そのバスの行き先、そして、落とし物の特徴をできるだけ詳しく説明して頂けると、探す上で非常に助かります。傘なんかだと似たような柄が多いので、大ざっぱな説明だと絞りきれないんですよ…。

まぁ、一番いいのは、常日頃から持ち物に気をつけていただくことなんですけどね。以上、事務員に戻った気分でお話しさせていただきました。

オラちっとも訛ってねぇべさ。そうだべ?

2005-06-23 23:38:36 | 雑記
横浜生まれの東京育ちである私。と来れば、しゃべりは標準語…というわけではなかったりする。
同居していた祖母は大阪市の中心部生まれで、結婚して東京に出てきても関西弁が抜けず、平成11年に没するまで関西弁のままだった。ベタベタのおばあちゃん子だった私は、ヒマさえあれば祖母とおしゃべりに興じていたため、気付いたときには関西弁に染まってしまっていた。大学で初対面の人と話をしていたら「大阪の方ですか?」と間違われたことがある。標準語でしゃべっていたつもりが、ところどころで訛っていたらしい。
ちなみに、祖父は旧制中学を出るまでバリバリの名古屋人だったのだが(詳しくは「サカエの中心で、ひつまぶし(゜Д゜)ウマー!!とさけぶ」を参照)、名古屋弁でしゃべっているのは聞いたことがなく、祖母につられたかのように関西弁だった。一度ぐらい祖父の口から「どえりゃあ」とか「~だがや」とか聞いてみたかったものだが。

関西において「なおす(直す)」という言葉には、本来の「正常な状態にする。悪くなったものをよい状態に戻す」「変更・変換する」「人や物をしかるべき地位・場所に改めてすえる」などの他に、「しまう」「片付ける」「保管する」などの意味もある。家では「この書類大事だから直しといて」とか「物は出しっぱなしにしないでちゃんと直しなさい」とか普通に使っていたのだが、割と最近、この使い方が関東では通用しないということを知り、かなりショックを受けた。

祖母が亡くなりもう6年、昔ほどは関西弁も出なくなったが、ときおりポロッと出る。関西に行くと自動的に関西弁モードになるぐらいだ。また、各地の方言が好きなので、結構面白がって使っていたりもする。東海などで使う「ドベ」(最下位・ビリ)とか、色々な地方で使う「めっさ」(=とても)とか、横浜弁といわれる「~じゃん」「~だべ」とか、広島で使う「~じゃのぅ」とかetc。

自分ではあまり意識していないのだが、各地の方言がミックスされた上に、独特の言い回しが加わった「うえぽん弁」でしゃべってるというのが事実なようである。そう言えば、昔バス会社にいた頃、社内報の自己紹介コーナーに出る機会があった。ほとんどの質問は筆記であったにもかかわらず、取材に来た総務のKさんが「うえぽん弁」がよほどツボにはまったらしく、出来上がった社内報を読んだら、実際に私がしゃべっているかのような文体に編集されていた。言ってないことまで言わされてたし!まぁ、まわりではウケてくれたようだから良かったが。

私のしゃべりを知っている皆さんは、どう思ってるのかしらん。ぜひ意見を聞きたいところである。

(「「花菊ごのみ」」さんと「こっそり日記」さんにTBを張らせていただきました。)

神田放浪記

2005-06-22 18:34:08 | 表へ出ろ
このところ池波正太郎ブームのうえぽん家。昨日、新しく始める仕事の打ち合わせで岩本町に行くことになったので、「そうだ。ちょっと早めに出て、『まつや』でお昼にしよう!」と思い立った。まつやというのは、デパートでもなければ牛丼屋でもなく、池波氏が生前こよなく愛した蕎麦屋だ。東京の蕎麦通なら知らなかったらモグリ、とまで言われる名店である。
「ちゅうわけで、今日はお昼は要りません」と母に言ったら、しばらくすると母はおもむろに化粧をし始めた。
「…つ、ついてくるの?」
「アンタの話聞いてたら、アタシも蕎麦食べたくなった!一緒に行く!」
というわけで、秋葉原の「まつや」へと向かったのであった。



こちらが、「まつや」の店構え。ビルの間にぽつんと建った木造の建物である。この古めかしさが逆に新鮮だ。もうお腹ペコペコ、さあ入ろう!






「誠に勝手ながら六月二十日より二十二日までお休みさせて戴きます」

…ハァ?我々呆然。嫌がらせとしか思えないような絶妙のタイミングである。行ったら定休日だなんて事がないように、前の日に調べて、定休日は日曜・祝日であることを確認してきたのに、「臨時休業」とはそりゃないぜセニョリータ(byケーシー高峰)!

しかし、ここまできてむざむざと引き下がる我々ではない。こんなこともあろうかと、私は第二候補を用意していたのだ。「まつや」から歩いてすぐ近くにある「かんだやぶそば」だ。まさかここも休みということはあるまい。空腹の極みに達した我々は、さっそく足を向けたのだった。



どうですか?こちらもなかなかの門構えでしょ。こちらはちゃんと営業中だったのでさっそく入店。結構混んでいるんのだが、店に入りきれないお客さんのために待合い用の小部屋が用意されているところがニクイ!
私はせいろ蕎麦、母はビールに冷やし茄子蕎麦を頼んだ。私もこの後の仕事がなければお酒頼んだんですがね…!



こちら、せいろ蕎麦(冷やし茄子蕎麦は撮り忘れた)。つゆは辛口でかなり濃い。「蕎麦を食べるときはおつゆをちょっとしかつけないのが粋」なんて、よく言いますでしょ。粋だ野暮だ以前に、ここのつゆはその濃厚さ故、ドップリつけたら辛すぎて食べられないのよね。それにちょっとだけの方が、蕎麦本来の味も感じられて美味しいのである。蕎麦自体はのど越しが良く、ツルツルと食べられる。量も少ないので、常連とおぼしき客は皆二~三枚頼んでいた。ちなみに、この店のもう一つの名物は、帳場のおばさんの掛け声。注文を取ると厨房へ向かって指示をするのだが「せいろぅいちまいぃぃぃぃ~!」と、やたらに大仰なところが面白い。

すっかり蕎麦を堪能した我々。母はこの後、すぐそばの「竹むら」でデザートのぜんざいを食べると言って別れた。ちなみにこの店も、池波さんのお気に入りだったそうだ。

私は、まだ待ち合わせに時間があったので秋葉原をブラブラ。



こちら、柳森神社。お稲荷さんなんですが、あれ?鳥居の両端にいるのはキツネじゃなくてたぬきじゃないの。これどういうこと?
説明すると、この神社の境内には福壽社という祠があって、徳川五代将軍綱吉の生母・桂昌院が信仰していた、たぬきの像(福壽神)をお祀りしているのである。たぬきは「他抜き」につながることから立身出世・勝負事・金運向上の神様として信仰され、京都の八百屋の娘から大出世した桂昌院にあやかろうと、特に女性に大人気だったそうな。



こちらが福壽社。祠の前に二匹座っているのは、もちろんたぬきである。私も「たぬき」仲間として、参拝せずにはいられなかった(笑)。詳しい由緒に関してはこちらからどうぞ。


最後に、神田名物の、あるお店の看板をご紹介!



その名も「顔のYシャツ」。そのまんまじゃー!ちなみに、この顔は先代店主のものだそうです。

Musical Batonがやってきた!ヤア!! ヤア!? ヤア??

2005-06-21 09:50:55 | バトン
みおさんの「ぅ絵ブログ」から、「Musical Baton」なる不思議なリレーのお鉢が回ってきてしまった!な、なんじゃこれは!?ルールを読むと、この後5人に回さなくちゃいけないらしい。そんなに知り合いいないっちゅうに。ゆきさんのところに回そうかと思ったら、すでにみおさんが指定済みだ!さぁどうするうえぽん。でも、栄えある5名の1人に選ばれてしまったからには答えなきゃなりませんわな。腹をくくって、行ってみようか!

問い・その1☆PCに入ってる音楽ファイルの容量
今調べましたが、ほとんど入ってませんでした。ある程度貯まったらCDに落としているんですが、この前ちょうど落としたばかりなので。内容は一貫性が全くありません。何せ普通の音楽はほとんど聴かず、CMソングとか、コミックソングとか、野球の応援歌とかごちゃまぜ。で、忘れた頃にまともな曲が唐突に入っていたりします。しかも、CMやテレビ番組の動画を集めるのも大好きで、それもある意味「音楽」だと考えると、かなりの所蔵量になりますね。

問い・その2☆今聴いている曲
この前画箱で落とした、アントニオ古賀「クスリルンバ」。かの有名な「コーヒールンバ」の替え歌なんですが、歌詞が全て当時販売されていた薬の商品名をつなげただけというものすごいシロモノでございます。下手なメッセージソングより、こういうおバカな曲が大好きな私です。

問い・その3☆最後に買ったCD
木村カエラ「KAELA」。初回特典DVD付きですよん。
ちなみに、その前に買ったのは「JR東日本・駅発車メロディーオリジナル音源集」

問い・その4☆よく聴く、または特別な思い入れのある5曲
その1…チャゲ&飛鳥「SAY YES」
これを聴くと、楽しかった高校時代が脳裏にまざまざと蘇ります。
その2…ソルティー・シュガー「走れコウタロー」
カラオケにおいてもおバカキャラに走るきっかけになった一曲(詳しくはこちら)。
その3…横浜ベイスターズ応援歌「勝利の輝き」
スタンドでの応援で歌われる「熱き星たちよ」とか「WINNING」じゃなく、全く歌われないこっちの方がなぜか好き。
その4…中島みゆき「時代」
高校時代の文化祭で担任が「T-chers」という特別バンドを組んでこれを歌っていたのを聴いて「いい曲だなぁ」と思った。
その5増田ジゴロウ「藤沢のうた」
私の大好きなテレビ番組、「sakusaku」(tvk)で、地元神奈川の各市町村を歌にしているのだが、その中でも傑作の一つ。1970年代に流行った「フォーク喫茶」の弾き語りのイメージの曲だそうです。

♪ある日、三鷹に住んでた俺のトコに電話があった…
 「アナタのサイフを預かってます、取りに来て下さい」
 先週、落としたサイフだ!先週、落としたサイフだ!先週、落としたサイフだ!
 ライラ~イ、ライライライラ~イ

 俺は海のない都下に住んでた都下っ子だったから
 海に憧れ 毎週のように意味もなくGo to sea…
 多摩センターから橋本抜けて129から134へ
 なぜかいつも決まって鵠沼(くげぬま)あたり…
 でも「鵠沼」って最初読めねぇよ!「鵠沼」って最初読めねぇよ!
 「鵠」って何だ?多分、鳥なんだろう…
 ライラ~イ、ライライライラ~イ

 話はそれましたが、あの電話の主は…
 道がふたまたになってるトコにある藤沢警察署からだった…
 金は7円ぐらいしか入ってなかったけど
 貸しレコード屋の会員証でヤサが割れたらしい
 ただ、そのサイフは別れた彼女が作ってくれた
 キルティング地にイニシャルが縫ってある かなりファンシーなシロモノだった…
 恥ずかしいから見ないで!藤沢警察署の人!恥ずかしいから見ないで!
 ライラ~イ、ライライライラ~イ

 恥ずかしいから見ないで!藤沢警察署の人!できれば、そのまま そのまま…
 海へ返して下さい…

最後に☆バトンを渡す5名
厳選も何も、そんなにブログの交流も広いわけじゃないので、困りましたね。「お気に入り」の上から順番に行きますか?

「Fly high!!」のGALLEON様
「梁の上からこんにちは」のmigratorybird様
「花菊ごのみ」の花菊師匠
「日々草」のなごやん様
「負け犬のブルース」の一番星様

なお、この「Musical Baton」は強制ではありませんので、答えたくなければ無視していただいても全然かまいません。では皆の衆、後は任せた!