ひと筆めぐり 【新発見・再発見・摩訶不思議・唯一無二】への楽しみ…

地域に息づく歴史のひと幕にふれ、…遥かなる往時に思いを馳せる

大杉稲荷神社の手水石の¨えくぼ ¨

2020-10-21 | 石仏
大杉稲荷神社 手水石に『えくぼ」が付く…
園部町船岡、諏訪の森に大杉稲荷神社「正一位稲荷大杉大明神・諏訪神社・千葉大明神」の御三神柱が鎮座する。社の左手前に手水石(ちょうずいし)が置かれている。よく見ると盃状穴の凹があり目が留まる。園部町のひと筆めぐりでは初めての出会い。興味津々の逸品です。石灯籠の基壇や石風呂の縁、中でも手水石に多いように思います。…その窪みの石は´えくぼ石´と勝手に呼び、悉皆調査を楽しんでいる。
さて、この『盃状穴・窪み(えくぼ)』は…なぜ!どうして!出来たのだろうか?…疑問だらけ!?
❶子どもが野の草花を手水石の縁に置き、道端の石でコツコツ叩きながら…ままごと遊びをした名残跡との説
❷河床や海岸で岩盤の窪みに入った礫(小石等)が渦流によって回転し、少しずつ岩(石)を削り円形の穴ができる甌穴(おうけつ)とも云われる説
❸薬草を盃状穴に入れ、薬草を作った…遊びではなく深い民間信仰説等あり
その真相は…謎だらけ!?

手水石の荒い悉皆調査
縦…45cm 横…60cm 高さ…33cm 深さ…15cm 縁…10cm
盃状穴(凹)…18ケ
石材…花崗岩製
手水石に刻む銘を解読すると、南側…「河内村」 東側…「御神前」 西側は解読不可?


<御神前>字は崩れていますが読めますね


<河内村>村は剥離し判読不可に近いが、「村』として読み下す



<「正一位稲荷大杉大明神・諏訪神社・千葉大明神」>