遠隔地農場の葡萄棚から葡萄を収穫して、持ち帰りました。
完熟して葡萄が房からぼろぼろ零れる寸前、形を成しておりません。
紙袋一ぱいの葡萄の収穫です。
家内はスーパーの店頭商品しか興味を示しません。
葡萄の房から零れ落ちた葡萄には見向きもしません。
私一人では、とても食べきれません。
そこで思いついたのが、自家製ワイン作りです。
完熟の葡萄を洗って、それを潰して自然発酵させるだけで
ワインが出来ると聞いたことがあります。
その仕組みは、いとも簡単な事のようです。
葡萄を腐らせていくと葡萄に含まれる糖分が発酵菌によって
アルコールと二酸化炭素に分解されるそうです。
インターネトで検索したら、難しい化学式が表示されました。
「2CO₂」だけは解読できました。
そして、いろいろ検索するうちに、酒税法上で果樹酒を作る際の
葡萄の使用が禁止されている事を知りました。
つまり、葡萄を使っての果実酒は作ってはいけないという事になっているようです。
「アルコール度数が1%未満」であれば、違法行為には該当しないとの事。
アルコール度数が1%未満のワインは醸造が可能です。
でも、本当の気持ちは「お酒」としてのワインが作りたいのです。
どのようにしたら堂々と醸造が出来るのでしょう?
繰り返すようですが、
家庭で自分で飲むために果実酒を作る場合において
酒税法上で例外許可が認められる条件がありました。
➀果実を漬け込む酒のアルコール度数が「20%以上」であること。
➁米、麦,粟などの穀物を漬け込まないこと。
➂ぶどうや山ぶどうなどの葡萄類の使用を禁止する。
以上の条件をクリアすることが必要です。
やっぱり、駄目と明示されてます。
でも何処かで、ブドウ農家が自家製の葡萄酒を醸造して
何年物と自慢しているところを、何かで見たことがあります。
その時、これって、密造酒でないの? と思ってました。
梅酒はここ10年来、毎年作ってます。
10年間醸造した梅酒から、飲み始めております。
梅酒の色にコクが出て、味も円やかに、とても美味しいです。
オンザロックで飲む梅酒が最高です。
その梅酒の作り方に準じて、葡萄を使っての果実酒づくりに挑戦です。
果実用酒ホワイトリガーを葡萄の潰した液体に注入し、保管しておくだけ。
葡萄を使っての果実酒はご法度。知ったが故の後ろめたさが残ります。
家内に告白し、お叱りを受けました。
そして、その翌日の事です。
ホワイトカラーの入れ物に入れてある「カブスの搾り汁」が無くなっていることに気が付きました。
昨夜のワイン作りの過程で、果実用酒ホワイトリガーの代わりに「カブスの搾り汁」が注入されてしまったのです。
とんだ失敗に気が付きました。
どんな味になっているのか、試飲してみたら。
美味しい葡萄ジュースに変身してました。
「カブスの搾り液」に防腐剤としてホワイトラガーを混入させております。
このまま、濃厚な葡萄ジュースとして飲料することにしました。
葡萄ワインだと思って飲料します。
とんだハプニングのワイン作りでした。