ドリップ式のインスタントコーヒーには、
フィルター兼用の袋の口を、
手で切って使う方式のものがある。
僕はこの封を切らずに、
熱湯を張ったマグカップへ、
まずは粉のあるところまでつけて、
20秒ほど蒸らす。
おもむろに、どっぷりと沈めて、
袋の中へお湯を十分に入れたら引き上げ、
コーヒーが落ちきるのを待つ。
それを10回ほど、ゆっくりとくりかえす。
次第に濃くなるコーヒーの色を眺めつつ、
次第に濃くなるコーヒーの香りを確かめつつ。
最後はコーヒーを落としきり
(カップの壁へ少し押し付けるくらいでもいい)、
そのまま、周囲をコーヒーの粉で汚すことなく、
処分できるメリットもある。
好みの濃さのコーヒーにできるし、
湯を注ぐテクニックも不要である。
お試しあれ。