学生のころ、
休みになると
チャリと鉄路と
フェリーを使って、
生活の場から度々
逃げ出しては
当て所なく
彷徨い歩いたのは
苦い思い出です。
ほかにすることがあった
なぁと(笑
そのなかで、
以降の生涯でもただ
2人だけ、
僕に声をかけてくれたひとが
いたんです。
宿無しというわりには
小綺麗な
白髪の痩せた爺さんと、
日雇い風なおっちゃんと。
おっちゃんには
かけそばご馳走になって。
その日の飯代だったろうに……
その後、おふたりとは、
会うこともありませんでしたが。
今もお元気なのかどうか。
日は離れてましたが、
どちらも鉄道の駅で出会った。
思い返せば、
不思議な出会いでしたわ。