第11章「春の息吹」

2010年04月01日 | 人生これから日記
ー2008年6月土地落札から10ヶ月経過ー

そしてこの回想録は現在の時期と同じ春。



2009年4月

雑木林の開拓中の去年10月頃にこれでもか!というくらい球根を植えた。
凍土の中でも育つのか、何月に芽が出るのかなど謎だった。
それでもちゃんと春を感じて芽を出し花をつけていた。
1ヶ月に1度くらいしか来れないので、どうなっているかが
とても楽しみだけれど、見頃を逃しているときもある。

ムスカリは5月まで咲いていた。



実生のタラの木があっちこっちにあった。

Yさんがうきうきと近所の空き地にスコップ(手斧も)を持って散歩に行く。
空き地といっても道なき道の山の中だけど、
一応?誰か所有の土地から、タラの木をひっ下げて帰ってくる。

またぎが猪をくくり付けて帰ってくるように。

それが早速芽を出した。
横浜で3月頃から食べだして、こっち来て5月末まで収穫できるので
春はタラの芽三昧だ。
アルコールに犯された頭と体をここで一気に正常値に持っていく。

これはまだ子供の木。
てっぺんしか出ていないからこの芽を取ってはいけない。
意地汚く最後のひと芽を刈ってしまうと木が枯れてしまうので
知らないで採ってる人たちよ、良く覚えておけ~~
残すのだぞ!最後のひと芽は~





Kさんの春まで待った花壇作りが始まった。
ホームセンターでハーブを買い早速植える。
その周りに細い枝で花壇を作った。
軽い作業のように見えるが、ここでは楽な作業は無く
またも根っこ&粘土質が邪魔をする。


ここまで出来た!


あんたは猫かい?
もう、それほど寒くないと思うけど・・・。
気がつくとここに居るねえ~
日光&遠赤外線でホッカホカ(純毛は燃えにくいから大丈夫かな)



女達の作業と違って
Yさんの伐採はまだまだ続く。

ここまでくると伐採をするかしないか、じっくり考える余裕が出来てきた。
この木も隣地に向かって傾いていたので
台風なんかで倒れでもしたらえらいこっちゃだし、ということで決定。





狙いどうりに切り倒した。
が、何度聞いても嫌な音だ。

先にここに居たのは 今我々が切っている松の方で
40年の歳月をかけて生きてきたのに、次々無残な姿になっている。
「次はあの木」そんな簡単な言葉で。

叫び声なんだろうな。
だから毎回、その音が辛いのかもしれない。



唐松はまっすぐ伸びているから使い道がたくさん有る。
これは何に生まれ変わらせようか・・・。

椅子やテーブルや小屋や倉庫になって
ここに住む2代目の我々を潤してくれる物に変えたいし、
ただ暖をとるだけの薪になったとしても
その灰はここで育てる野菜や花の為の土作りに使う。

何一つ無駄な物は無いし、使い方を学んでいかなければ
ここに居る意味が無い。


無駄にしないよ。



第12章に続く