第12章「天国の花」

2010年04月02日 | 人生これから日記
2009年5月



この地に来て始めて見た朴の木。
5月に甘いバニラのような花を付ける。
20m以上高いところで咲く花が、
地上にいる我々にその芳しい香りを届けてくれる。
まるで天国にいるかのような辺り一面の甘い香り。


いつものように横浜を出てこっちに着くのが夜8時ごろで
外灯も無いので当たりは真っ暗。
黒い空にはいつも無数の星が瞬いている。
初めてかぐ、このにおい。なんだろう、このいいにおいは。

その正体を探すのを朝まで待って 
目覚めるや否や、子供のように外に飛び出し
昨日のにおいを確かめる。

花を手にとってこれだ!と出来ないので
空に向かってくんくん、こんな幸せなことって無いと思った。
皆に教えたかった。このにおいを持って帰りたかった。


5月の葉を摘み取って乾燥させて保存すると、旅館でよく出る朴葉味噌ができる。
ただ、ここの朴の葉が高すぎて取れない。
落ち葉では出来ないし、2段梯子で誰かを登らせるか・・・。



ゴールデンウイーク
堂々と仕事が休める連休に何を作ろうか。



Yさんはポストを作り出した。
水道を引くのに名義が横浜でも、住民が居るのと居ないのでは
加入金が大幅に変る為、早々にYさんはこの地に住民票を移した。



↓ポストの裏側・しっかりくり貫いてここに蓋をつける。


このポスト、何風?鬼太郎ハウス風?



さて、私はというと、
バンビの前がいつもドロドロだったので
ここに有り合わせのレンガや石を敷くことにした。
ジョレンで土を削り、しっかり平らにして砂で調整して敷き詰めた。

が、ここでも安易な施工方法が後々やり直ししなくてはならない事態を招く。
ここの凍土とモグラを考えていなかったために・・・。
(普通はね、考えないよね、モグラって)


カットしないので合わない所は砂利で埋めて。

中に3色のソーラーライトを埋め込んだ。

これがとても綺麗。


10年間は休みなく点灯を繰り返すとの商品だが、本当だったら嬉しいな。

それから前回Kさんが作っていった花壇の丸太の続きをやりだして・・・



この辺りから形が歪になって非難された。
そう、作っていてなんか形がちがくなってるなあ~と思いつつも
思いとどまらないタチなのでどんどん作り進んでしまい、



Kさん「え~お花の形っていってたよねえ~」 もう遅い。

この花壇の中心は無事生き残ったヤマボウシが3本。
その周りにブルーベリー・ラベンダー・バコバなどを植えた。
バコバは地を這うのでたくさん増えて変な形を隠してくれるかも。


作業はまだまだ続く。


第13章に続く