ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

サインプレーを使う(その5・・・1日で22の攻撃パターンを覚える裏ワザ)

2011年06月20日 11時33分18秒 | 攻撃

はじめに(これまでのお話)
9人制バレーのサインプレーについてお話していますが、昨日までに6種類のサインプレーをご紹介しました。

 そのサインプレーは下記図のとおり、「前」「1番」「2番」「3番」「4番」及び「5番」の6種類です。

 サインは、大きく、センター攻撃と中衛両サイドの攻撃パターンに区分されていて、ここで紹介した、「前」「1番」「2番」「3番」「4番」及び「5番」の6種類サインプレーは
  赤線で示したセンター攻撃のトスに対してアタッカーが
  どのように入ってくるかというパターン
のみ、決定し、このサインプレーと合わせて
  青線で示した中衛両サイドのトスについて、中衛のレフトと
  
ライトが、平行かオープンを要求する
という2つのパターンを組み合わせることによって次の22パターンの攻撃組立てが可能となります。
前・・・・・・2パターン
1番・・・・4パターン
2番・・・・4パターン
3番・・・・4パターン
4番・・・・4パターン
5番・・・・4パターン(ここも正確に言うと前衛レフトがA、B及びセミ
            のトスを選択できるということを考慮しますと、
            ここだけで2×2×3=12パターンの攻撃が
            組み立てられるということになります。となると
            合計30パターンの攻撃パターンを有することと
            なりますが、話がややこしくなるので、ここでは
            22パターンでお話させていただきます。)





攻撃を整理して覚える裏ワザ
さて、上記の22パターンの攻撃について、セッターやアタッカーはどのように考えて攻撃するかということについて考えます。
下記表を見て下さい。一番上の段にコンビのサインを書いてあります。
で、左端に選手のポジションを番号で示しました。
1番・・・前衛レフト
3番・・・前衛ライト
4番・・・中衛レフト
5番・・・中衛センター
6番・・・中衛ライト


この表で、オレンジで示した区分は、サインによってトスが決められている場合を示します。
青で示した区分はサインプレーとは別に、アタッカーがその時の状況でトスを要求したり、セッターが指示したりする部分で、自由に決められるということで「自」と表示しました。

サインに無関係の選手(6番・中衛ライト)
6番の選手は、どんなサインが出されようが、そのサインに左右されず平行かオープンの好きなトスを打つことができます。
アタッカーのほうからもサインが出せるようにしておき、平行の場合はグーを、オープンの場合はパーを出すという感じですね。
声を出す時は「平行、平行」と呼んだ時だけ平行トス、他はなにを言ってもオープントスという具合に決めておきます。
実際の試合でも「L、L」とか「ライト!低め、低め」とか言うことがありますが、全てオープントスという具合です。

ひとつだけしっかり覚えておく選手(4番・中衛レフト)
中衛レフトの選手は「前」のサインだけしっかり覚えておけば後は大丈夫。
前のサインのときだけ、B前に走り込んでセミを打ちますが、その他は、全てオープンでいいのです。で、行けそうな時には「平行」を呼ぶのですね。

はじめとおわりに登場する選手(5番・中衛センター)
中衛センターの選手はチームの要ということで、始めと終わりに登場させるという認識で、1番のサインでレフト側のセミを、5番でライト側のセミを打ちに入ります。
実際の試合では、ボールデッドの間に「そろそろ1番か5番行くぞ」とセッターが持ちかけたり、中衛センターから「1発、5番行くか。」と持ちかけたりして確認しながら実行すると、より、確実です。


全てサインどおりに動くが、パターンは2種類(3番・前衛ライト)
前衛ライトは、全てサインどおりに動くということになるのですが、「2番」と「3番」のサインが出た時だけ、レフトのセミに入り、その他はすべてCクイックというように覚えます。
とにかく、Cクイックとセミしかないわけですから、セミのサインさえ覚えておけば、後は全てCに入って行けばよいのです。
このように考えると、前衛ライトの選手も、それほど難しいサインプレーにはならないのですね。

前衛レフトはちょっと頑張ってもらうが・・・
ここもですね、前衛レフトは最初のうちはちょっと大変ですが
5番の自由選択トスを、Aクイックとしておくのです。

その上で、「前」と「2番」について、B前の「前」とアルファベット2番目のBということで「前」及び「2番」のサインが出た時だけBクイックに入るというように覚えておきます。
そして、「4番」だけはバックセミと覚えていただくと、残りは全てAクイックに入るということになります。

もう一度言いますと、
「2番」及び「前」のサインでBクイック
「4番」のサインでバックセミ
この二つだけしっかり覚えてもらえば、後は全てAクイックということになるのですね。

終わりに
どうでしょうか?
アタッカーとしては、そんなに難しいプレーにはならないと考えるのですが・・・。
是非ですね、自分達のチーム事情を考えて、アタッカーに2~3種類のスパイクを覚えさせ、組み合わせてサインプレーを使っていただきたいものだと思います。決して難しいものではありません。その気になりさえすれば十分に習得可能なプレーですから。

次の記事では、セッターの考え方、実際場面での使い方のポイントについてお話します。

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