ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

サインプレーを確実なものにするための方法(その1)

2011年06月14日 07時28分48秒 | チーム立ち上げ

はじめに
9人制バレーボールのチームを立ち上げ1カ月半立ちました。
再来週に大会を控え、ここに来て攻撃がようやく固まって来たので、サインを決め、プリントを配布しました。
そのプリントが上記のものです。

今回私たちのチームは、バレーボール経験者の若手と私だけが複数の種類のスパイクを打てるのみで他のアタッカーは、平行だけ、オープンだけ、Bだけ、ライトオープンだけという具合に、1種類のスパイクしか打てませからサインは必要ありません。
いつも同じパターンで入ってもらえばいいのです。

で、今回、私ともう一名のバレーボール経験者の分だけサインを決めました。
図面は実際に配布したものです。(名前だけ変更してあります。)

サインはセッターが出します。
最初の指を一本立てた状態にした時
このサインでは、宮という選手がAクイックを打ちに入ってきます。

で、ラリー中に声で合図する時は「1番、1番」と声を掛けます。
その声が掛ったら宮という選手はAクイックに入ってきますので、セッターはレフトの平行、レフトオープン、Bクイック、Aクイック、ライトオープンのうちから好きな所にトスアップすることとなります。

指を2本立てたサイン
このサインはBクイックです。
で、ラリー中にBを使う時は「2番、2番」と声を掛けます。
セッターは、レフト平行、レフトオープン、Bクイック(ダブルB)、ライトオープンの中から好きなところにトスアップします。



一本立てた人さし指を曲げ伸ばしして動かす
このサインは宮という選手は時間差のセミを打ちます。
この時はセッターを若手の「池」という選手がすることとなり、私(磯)がAクイックに入ります。
ラリー中の声でのサインは「A」という具合に私が入るクイックをそのまま言うのですね。

二本立てた指を曲げ伸ばしするサイン
このサインはと言いますと、実は、これも宮選手は上記と同じ時間差のセミを打ちます。この時、私(磯)がBクイックに入ります。

つまり、「A」と「B」のサインでは私がAに入るかBに入るかというだけで、宮選手はいずれもレフト側のセミを打つということになります。

AとBのサインで宮選手に時間差のセミを打たせる理由
実は、このサインで宮選手に時間差のセミを打たせることとしたことには、大きな意味があります。
鹿児島と対戦する時には「池」という若手のセッターを使おうということになったのですが、福岡や佐世保辺りのチームと試合するときには、私がセッターをすることとなりました。

で、その場合やり投げ選手のBクイックはいつでも仕掛けることになりますが、Aクイックというのは宮選手か私が打つだけで、他に誰も打つ人はおりません。で、私がセッターをするとなると、宮選手がAクイックを打つこととなります。

そこで、声でサインを出す時「A、A」と声を掛けつつ、トスはセミ(と言っても低めのセミですが・・・)とし、宮選手にはAクイックの入りでフェイクを掛けてもらって一人時間差をやらせることにしたのです。

同様に「B、B」についても、トスはセミですので宮選手にはBクイックの入りでフェイクを掛けて、ブロード気味の時間差を打つという個人技で、相手ブロックを翻弄しようという魂胆なのです。

実際に宮選手に対しては、Aクイックを打たせる場合には「1番」というサインを、Bクイックを打たせる場合には「2番」というサインを使います。試合では「2番、2番」と掛けつつ、Bをおとりにして平行を打たせるなんてのも使いますので、2番が「B」だというのは、すぐには相手チームにもバレないだろうと考えるのです。

練習段階ではかなりうまくできており、チャンスボールからの攻めであれば十分使える状態なのですね。
今回は、当方はこわずか5種類のサインで試合をしてみたいと思います。


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