奇襲を仕掛ける（その９・・・オープントスが上げられた時のポジション移動）

はじめに
昨日までの記事で、相手チームがセッターにトスを送る場合のレシーバーのポジション、そこからクイックにトスが上げられた場合の、突っ込み方についてお話しました。
今日は、オープントスが上げられた場合に、レシーバーがどのように動けばよいのかについて、先日の練習試合で実際に使用したフォーメーションを元にお話します。

オープントスに併せて少し下がってレシーブする
下図を見て下さい。
中衛センターとバックの両サイドのポジション取りを示したものですが、最初のポジションは黄色シャツの位置です。
そこから、Ａクイックのトスが上げられたと見切った瞬間に赤シャツ位置に突っ込みます。

で、今度はオープントスが上がった場合ですが、オープントスが上げられた場合は紫のラインに横一列になる感じでレシーバーが並びます。
図の上から後衛ライト、中衛センター、後衛レフトという具合です。

今回の練習試合では、これにバックセンターも
一応紫シャツで守備位置を表示している後衛ライトと中衛センターの間に上がって、オープンスパイクに備えるよう指示しました。

紫シャツのポジションを取らせる理由
なぜ、このポジションにレシーバーを配置させるかということになるわけですが、これは、１セット目の攻撃パターンを見て、相手のレフトオープンがどこに打って来るのかを図に表示して調べたところろ、ブロックにかからないスパイクは上記図の●の位置付近に来ていることや、相手のレフトオープン攻撃のレシーブに成功したポジションが紫色のシャツ付近であることが読みとれたので、この位置にレシーバーを張らせることとしたものです。


慣れて来ると、選手自身でこの位置を探すことができますが、まだ、現時点では不慣れな状況があるので、私のほうでレフトからの攻撃だけ読み切って、２セット目にポジション取りの修正をさせたといものです。

コーチやマネージャーと協力して、ライト側からの攻撃もチェックさせたり、点の取られ方を見極めたりして行くと、もっと対応がしやすくなるのですが、私一人でやるものですから、今回はレフト側からの攻撃に絞って読んでみたという次第です。
これを１セット目にどのくらい読めるか・・・ということと、読んだ後にチームに対応できる力があるのかというところで、勝敗が分かれて来るというわけです。

うまく、読めなければ対応できないし、読めても選手に対応する力がなければ結果は導けません。やはり、練習しないとだめなのですね。
明日は、ブロッカーの後ろのレシーバーのポジション取りについてお話しします。

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