ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

初心者に平行トスのスパイクを推奨する理由

2014年07月09日 22時46分23秒 | アタック練習

心者に私が平行トスを推奨する主な理由は二つあります。

一つは、パワー不足やスウィングの遅さを克服するために、トスのスピードを利用してスパイクさせ、スパイクの威力を増そうという狙いがあります。
例えば下図を見て下さい。壁に向かってピンクシャツのセッターが二種類のトスを上げます。
→●のオープントスと
→●の平行トスです。このトスが壁に当たってバウンドし、戻って来るわけですが、どちらのトスのほうが手前に勢いよく戻って来るか考えて下さい。
実際に体育館でやってもらってもいいですね。

そうです。平行トスのほうが勢いよく戻ってきます。
下図のとおり
オープントスは→●→
平行トスは→●→

という感じです。
この壁のところをですね。
あまり腕を振るのが得意でないアタッカーだと考える訳です。
下図のような感じです。

オープントスの場合、かなり必死になってボールをしっかりと叩かないと、前方向にスパイクは飛びません。
しかし、平行トスであればトスに向かって走り込むような助走をしてボールを叩けば、腕はあまり振れなくとも平行トスの速さを利用してアタッカーは手の平でボールをバウンドさせ、速いスピードのあるスパイクを打つことができるのです。

もちろん、体幹が強くないといけないとか、他の要素もいくつかからんでは来るのですが、まあ、簡単に言いますと、こういうことがあるわけなんです。だから、パワーが不足したり、あまり腕を振るとミートが悪くなるという選手にはあまり腕を振らずにミートだけ心がけさせ、手首だけ使ってパーンとスパイクさせるようにするのです。

これがさらにハイレベルなんものになったのがBクイックですね。
Bクイックなど、ほとんど腕を振らせず、ミートだけで十分通用するスパイクが打てます。

もう一つの理由と言いますのはトスが低いのでアタッカーはタイミングが合わせやすいということです。
セッターからのトスがヒッティングポイントとセッターの中間に来た時ジャンプするのを基本にして、そこから、ジャンプ力や身長の状況に合わせて若干タイミングを調整するようにすると、だいたい、1日で(練習は30分ほどで)スパイクが打てるようになります。
ジャンプのタイミングはセミクイックと同じになります。

オープンスパイクより、断然スパイクはしやすいと思います。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿