はじめに
昨日の記事
オーバーネットと吸い込みに悩む選手のブロック修正は簡単という話
では、6人制バレーボールのブロックの要領で9人制バレーボールのルールに則ったプレーをしようとすると、どのようなミスに陥りやすいかというお話をさせていただきました。
で、今日はその修正ヒントについてお話し、明日からその具体的なプレー要領や練習方法についてお話します。
結論を申しますと、オーバーネットしたくないなら、ネットの傍でジャンプせよということなのです。今まで6人制で記事トップの図の黒い足跡の位置でジャンプしていたところをちょっと意識してオレンジの足跡のところでジャンプしてみるというのです。
ネットからの距離をaからbへと狭めてジャンプするのですね。
ネットに近づくと、ますますオーバーネットをするんじゃない?と思うかもしれませんが、これが不思議なところで、逆なのです。今日はそのお話をします。
コーチの指示どおりのブロックをする
相手の打点に合わせてスッと手を出す
これは、私の思うところでは下図の緑シャツの状態でブロックの構えをし、そこからまっすぐネットの白帯そばを両腕ですり上げるようにしてブロックせよというように聞こえるのです。
上記図の緑シャツのとおりの構えですね。
はじめからですね、緑シャツ選手のとおり体をネットに近づけておきます。
で、そのままアタッカーの打点に合わせてスッと腕を出すというブロックです。空中での姿勢は、下図のようにすることがいいと思うのです。
ネットとの距離ですが顔や胸がネットから10~15cmになるようにします。
この間隔は明らかに6人制でブロックする場合よりネットに近寄っています。
このことによって腕とネットとの間隔(青色で表示)も10~15cmに保たれ、かつ、腕の先端がちょうどネットの真上くらいに来ます。
腕は前に出さず耳に付ける
腕はまっすぐ伸ばして耳に付けます。
っということは、手先は見ないということですね。
で、手先は見ずに耳に付けた状態でややアゴを引きますと、ブロックの腕がほんの少し前傾しまして、選手としてはまっすぐ真上にブロックの手を差し出しているつもりでも、手の先がネットの真上くらいに行くわけなのです。
ブロックの時手先を見ると、アゴが出てブロックの手が後ろ向きに弾かれやすくなります。
両腕は耳に付け、アゴを引いてブロックします。
6人制バレーボールでのブロックとの比較
6人制バレーボールでのブロックというのは下図の黄色シャツ選手のとおりネットと体の間に若干のスペースを作ることによって腕を前に出す方法を採っています。
黄色シャツ選手と同じジャンプをしながら、オーバーネットをしないようにしようとするとオレンジシャツのとおり、ネットとブロックの腕の隙間が空き、吸い込みの原因となります。
そこで、9人制では下図のとおり、最初からネットとの距離を近い状態にした上でブロックジャンプし、腕を前に出さなくても吸い込みが生じないようにしていくのです。
くどいようですが、ネットの近くでジャンプし、両腕を耳につけ、アゴを引きつつジャンプします。
このことによって、オーバーネットも吸い込みも生じなくなります。
もう少し言いますと、ネットに近いところでジャンプしているから、腕を前に出せないのです。前に出すとオーバーネットの前にタッチネットとなってしまいますので・・・。
終わりに
理屈はこういうことなのです。
6人制の場合より、ネットに近い位置でジャンプするということですね。
ただ、この理屈を理解した上でちょっと練習が必要です。ただ、9人制に慣れてくるとほとんどの選手が無意識のうちに実行しているプレーですから、できなくはありません。6人制のブロックを習得したセンスで、今度は9人制のブロックを習得してください。
今日はここまでです。
明日からは自主トレでブロックを修正する方法を記事アップしたいと考えますので、よろしくお願いします。
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では、今後ともよろしくお願いします。
これは目からウロコです。
確かに、ネットが気になって腕の角度が浅くなりますね。なるほど!!
腕を耳につけるとブロック幅が狭くなるような気ががしています。ちなみに、ボールを当てるのは手の平でしょうか。腕なのでしょうか?
>アゴを引く
ご指摘の通りで、相手の打点に合わせて手を出そうとすると、どうしてもボールを見すぎてアゴが上がりがちになります。
以前の記事で「上目遣い」とありましたが、タイミングを身体で覚えて、注視しなくてもドンピシャに当てられるようになりたいと思います。
そのために自主トレ!ですね。
学生時代を思い出します。若返りそう~♪
ブロックの腕を 耳に付けると狭くなるというお話ですね。
耳につけることで、前後の腕の傾きは調整できますが、実は横幅につきましてはたまこさん御指摘のような状況になることも多々あります。
その調整は個人差がありますので若干調整が必要で、その横幅の調整の意識の持って行き方についてもまた、お話しますね。
横幅の話になりますとですね、実際のブロックでは横にずらしたり、両手をいっぱいに広げたりと、アタッカーとの駆け引きをしながらブロックをすることになっていきます。
また、ブロックの手の平に当てるのか、腕に当てるのかということにつきましては、実は私もはっきりと分からないのです。
おおよその感覚で言いますと、手の平に当てたほうが抑え込むことも、受けて後ろに弾き自分たちのボールにすることもできますので、そのほうがいいのかなとも思うのです。
また、アタッカーの立場で考えますと、ブロックアウトを取るのには、指先や手の平に当てて外に出す方法がありますし、抑えの効かない手首から肘の間にボールを当てて味方のコートの外にボールをはじき出すというのもあります。
よくよく考えるとブロッカーとしては手の平にボールを当てるようにしたほうがいいのかな・・・と思いますが、腕に当たったからと言ってブロックがうまくいかないのかというとそうでもないような気がします。
アタッカーがブロックを見て打って来るような場合は、ぎりぎりまでブロックせずに打つ寸前にスッと腕を出して手の平で止めるのがありますが、打点の高いアタッカーに対しては、それでは間に合わない場合もあります。
結局手の平に当てる位置まで飛び、腕に当たってもブロックできるフォームでブロックするってことになるんでしょうかね。
アタッカーとの関係でブロック方法の選択は変えざるを得ませんしね。手の平に当てるか腕に当てるかも、アタッカーのほうに選択権があるようなきがするのです。
この辺の話も、またの機会にいたしますね。
前後の腕の傾きを基本として体得した後に、横方向のバリエーションを加えてアタッカーと駆け引きしていけば良いのですね。
当てる場所については、今は打点またはボールの軌道上に右の手の平を持ってくるようにイメージして飛んでいます(実際そうなってないことも多いですが)。
アタッカーとブロッカーは裏腹で奥が深いですね。
当然アタッカーである私ですが、とにかく打点勝負でやってきていたので、ブロックアウトを取りに行く練習はほとんどしていなかったように思います。
ママさんになった今、ヤクルトジャンプな私にはブロックアウトの技術は必要ですね。
右の手の平 でなく「左」の手の平
でした。
昔から右左に弱くて…スミマセン
こういう指導がよくされてますね。
たまこさんの抱いているイメージでバッチリだと思います。頑張ってください。
まさにここに書かれている通り、オーバーネットしたくないがためにネットから離れてジャンプし、吸い込みに悩んでいました。OKWaveで質問してみたところ、こちらの記事を教えて頂きました。
オーバーネットしないために6人制の時よりむしろネットの近くで跳ぶなんて、まったく考えてもみませんでした。次の練習からさっそく試してみます。また、前後のエントリで書かれていた記事も参考にして、自主トレにも取り組んでみます。
本当にありがとうございました!
とてもありがたく思います。
お役に立てると嬉しく思います。
どうか、頑張ってブロックの技術を習得してください。
今後ともよろしくお願いします。