お散歩です。
ピョン「お散歩です」
うさ子「気持ちいいわね」
ピョン「ううーん」
うさ子「ピョン、何!」
ピョン「分かりましたです」
うさ子「なにが!」
ピョン「はいです」
ピョン「靴を履いていなかったです」
うさ子「うううー、散歩に来るのに靴履いてなかったの」
ピョン「はいです、うっかりミスです」
うさ子「靴履きましたか」
ピョン「オッケイです」
うさ子「それでは、散歩続けます」
ピョン「何かいます」
うさ子「えっ、誰かしら?」
ピョン「首にタオル掛けてますです」
うさ子「あっ!田吾作さんだわ」
ピョン「田吾作さんんんんん」
田吾作「はい、はい、どうも、どうもだね」
うさ子「田吾作さんも、お散歩ですか?」
田吾作「ほら、もうすぐ秋でしょ、木の実の出来具合を見て回ってるのね」
ピョン「そうか、冬眠前の準備ですね」
田吾作「まぁ、そう言う事なのね」
ピョン「田吾作さんは、この近くに住んでいるんですか?」
田吾作「この林の向こうなのね、住んでるとこは」
うさ子「静かなとこですね」
田吾作「そうね、静かなのね、私しかいないからね」
ピョン「一人なのですか、寂しくないですか?」
田吾作「色々聞くね、寂しくはないのね、ビデオ見たり、パソコンしたりしてるから」
ピョン「何見てるのですか?」
田吾作「色々聞くね、ピョンさんは、そうね、いまは、クリミナルマインドかな」
ピョン「クリマイね、見てるんだ」
うさ子「けっこう忙しそうね」
田吾作「そうなのね、やる事けっこうあるのね」
ピョン「そうか、忙しいのか、あっ!」
うさ子「ピョン、」
田吾作「ピョンさん、苔ですべる、そうして、こける」
ピョン「滑りましたです」
田吾作「苔は滑るからね」
うさ子「大丈夫!」
ピョン「はいです、大丈夫です」
田吾作「それでは、私はこれでしっれい」
ピョン「木の実のチェックですか?」
田吾作「そうなのね、色々聞くね、それじゃ又」
うさ子「又、お会いしましょう」
ピョン「そこ入っていくんですか?」
田吾作「そうね、色々聞くね、この先にどんぐりがあるのね」
うさ子「田吾作さん、元気そうね」
ピョン「なにしろ、クマさんですから」
うさ子「そうね、山の事なら何でも知ってるわね」
ピョン「田吾作さん~~、どんぐりどうやって食べるのですか?」
田吾作「色々聞くね ~~~~」
おまけ
霧降も、随分と秋の気配を感じる様になりましたです。