うさ子「ピョン、このツタなに?」
ピョン「さっきからいい香りがしていますです」
うさ子「ピョン、このツタなーに?」

ピョン「うさ子さん、これはいい香りのしている、ふじのツタです」
うさ子「そう、でも太いわよ」
ピョン「そうですね、太いフジつるですね」
うさ子「この川原に前からあったかしら」
ピョン「ありましたけど、今ちょうどお花が咲いているので、分かりやすいのだと思いますです」
うさ子「そうか、それにしても、お花もいっぱい」


ピョン「綺麗ですね」
うさ子「そうね、自然の中だから、いいわよね」
ピョン「水の音、ふじの花の香、初夏の風」
うさ子「何にもいらないわね」
ピョン「最高の、ぜいたくです」
うさ子「まったくです、ピョン、あの岩なに?」
ピョン「どこですか」
うさ子「川の向こう」
ピョン「あー、わかりました」

ピョン「あの、穴があけられそうな岩ですね」
うさ子「変よね、何あの岩」
ピョン「あの岩、不思議ですよね、前から気になっていたんです」
うさ子「ピョンの事だから、調べたんでしょ」
ピョン「はいです、えーとですね」
うさ子「はいはい、どーぞ」
ピョン「それでは、調べたところを、あの岩はですね、たぶんこの沢に堰を作るので、
ずいぶん前の事ですが、あの岩を割って堰の一部に使うためではなかったかと、
思っているのです」
うさ子「えーそうなんだ、いつ頃の話なの」
ピョン「うーん、それは分からないのですけど、明治か、大正か、昭和の始め、ですかね」
うさ子「ぜんぜん、分からないんですね」
ピョン「まー、そうですかね」

うさ子「ピョン、気を付けて、岩が落ちそうよ!」
ピョン「たっ、大変です、下敷きになったらぺしゃんこでだす」
うさ子「早く、立ち去りましょう」
ピョン「オッケイだす」
うさ子「オッケイ、ね」

うさ子「ここまで来れば安全ね」
ピョン「そうだす、あれ、ここにあった木倒れてる」
うさ子「本当、大きい木なのにね」
ピョン「蟻にやられたみたいだ」
うさ子「この木よくリスが来ていたのにね」
ピョン「ありまぁ」
うさ子「おやじ」

つづく
おまけ
いい陽気になってきました。
霧降はいろいろなお花が咲いてとってもいい季節です。
ピョン「さっきからいい香りがしていますです」
うさ子「ピョン、このツタなーに?」

ピョン「うさ子さん、これはいい香りのしている、ふじのツタです」
うさ子「そう、でも太いわよ」
ピョン「そうですね、太いフジつるですね」
うさ子「この川原に前からあったかしら」
ピョン「ありましたけど、今ちょうどお花が咲いているので、分かりやすいのだと思いますです」
うさ子「そうか、それにしても、お花もいっぱい」


ピョン「綺麗ですね」
うさ子「そうね、自然の中だから、いいわよね」
ピョン「水の音、ふじの花の香、初夏の風」
うさ子「何にもいらないわね」
ピョン「最高の、ぜいたくです」
うさ子「まったくです、ピョン、あの岩なに?」
ピョン「どこですか」
うさ子「川の向こう」
ピョン「あー、わかりました」

ピョン「あの、穴があけられそうな岩ですね」
うさ子「変よね、何あの岩」
ピョン「あの岩、不思議ですよね、前から気になっていたんです」
うさ子「ピョンの事だから、調べたんでしょ」
ピョン「はいです、えーとですね」
うさ子「はいはい、どーぞ」
ピョン「それでは、調べたところを、あの岩はですね、たぶんこの沢に堰を作るので、
ずいぶん前の事ですが、あの岩を割って堰の一部に使うためではなかったかと、
思っているのです」
うさ子「えーそうなんだ、いつ頃の話なの」
ピョン「うーん、それは分からないのですけど、明治か、大正か、昭和の始め、ですかね」
うさ子「ぜんぜん、分からないんですね」
ピョン「まー、そうですかね」

うさ子「ピョン、気を付けて、岩が落ちそうよ!」
ピョン「たっ、大変です、下敷きになったらぺしゃんこでだす」
うさ子「早く、立ち去りましょう」
ピョン「オッケイだす」
うさ子「オッケイ、ね」

うさ子「ここまで来れば安全ね」
ピョン「そうだす、あれ、ここにあった木倒れてる」
うさ子「本当、大きい木なのにね」
ピョン「蟻にやられたみたいだ」
うさ子「この木よくリスが来ていたのにね」
ピョン「ありまぁ」
うさ子「おやじ」

つづく
おまけ
いい陽気になってきました。
霧降はいろいろなお花が咲いてとってもいい季節です。