うさ子「久しぶりの河原ね」
ピョン「そうだす、目的があるだす」
うさ子「何?」
ピョン「えーーーと、だす」
うさ子「ピョン、なによ目的は!」
ピョン「はいだす、鉱物調査だす」
うさ子「鉱物調査、この前は、地質調査だったわよね」
ピョン「調査だす」
うさ子「え、それで何するのよ」
ピョン「鉱物調査だす、岩や石を調べるだす」
王様「おっ、何をしておるのかのう」
うさ子「王様、来たのですか」
王様「そうじゃのう、少し暖かくなりおうたからのう」
ピョン「そうですか、王様は暖かくなるとお出ましですか」
王様「まぁ、そうじゃのう、寒いのは辛いでのう」
うさ子「でも、王様のラビット大国は寒い国では?」
王様「そうじゃのう、寒いのう、今年は、霧降で冬ごもりじゃ、おおおおーーっ」
うさ子「あぶない!」
ピョン「王様、大丈夫ですか!」
王様「おおおおーーっ、石の上はわしのこの乗り物では、不安定じゃわ」
うさ子「王様、この上なら大丈夫」
王様「おお、ここなら平気じゃわい」
ピョン「平らな石の上です」
王様「ところで、何をしておるのかのう」
うさ子「ピョンが、鉱物調査だそうです」
王様「鉱物調査かのう、ピョン、それで何か分かりおうたかのう」
ピョン「これからです」
ピョン「わーーーっ、重いだす!!!!!」
うさ子「何してるのよ!」
ピョン「重いだす!!!」
王様「石に埋もれるの図、かのう」
ピョン「そういう訳ではありませんだす」
うさ子「何にしてるのよ」
ピョン「鉱物調査の準備で、石を集めていましたです」
うさ子「あああっ、そう、」
王様「ピョン、大丈夫かのう」
ピョン「足が、しびれていますだす」
うさ子「まったく!」
ピョン「あーー、重かった」
うさ子「残念でした、ところで、ピョン、あの岩の穴は何?」
ピョン「どれですか」
うさ子「向こう岸にある、あの岩の穴」
王様「なんじゃ」
うさ子「そうなんです、王様、ふしぎでしょ?」
王様「なんじゃ、あの岩の穴は」
ピョン「はいです、僕もあの岩の穴ことは、知っていたのですが、調べましたです」
うさ子「それで」
ピョン「はいです、昔この川に簡単な砂防ダムを作る時に、どうも使おうと思った岩のようです」
王様「砂防ダムかのう、岩を割ろうとした跡かのう」
うさ子「そうだったのね」
ピョン「確かではないのですが、たぶんその様だす」
うさ子「まぁ、それだけ分かったからいいわ、ところで、ピョン、鉱物調査!」
ピョン「はいです、重いので中止です」
王様「そうかのう、重いかのう」
ピョン「そうだす、重いかのうだす」
おまけ
水ぬるむ頃に、なってきましただす。