昨年から サークルに参加された88歳のHさん。
重厚感のあるステキなバリトンで 混声四部を支えて下さいます。
いつも「今日も思い切り歌えました。楽しかった。ありがとうm(_ _)m」 と
言って帰られます。
始めは 「ん? どういうことかな?」と思いましたが この頃
「あ~そうか・・こういうことかな?」と ことがありました。
抑えて・・おさえて 緻密に理想のハーモニーを作り上げるのも
あるけれど 思いっきり歌う喜びもあるかな
ひょっとして 「抑えて・・」という団体で 窮屈な思いを
なさった経験が おありなのでしょうか・・
そういえば・・少し前に 現役で活躍されているソプラノ歌手さんが
講師となって 「大好きな歌を 思いっきり満喫しましょう」という
案内をみました。
クラッシックの先生が しっかり発声を教えながら 誰もが知っている
ような愛唱歌などを指導なさるようです。
「ハモリにこだわらず 好きなメロデイーを歌おう」というもののようで
受講希望者が 定員をオーバーしたそうです。なるほど 求める人は
いるんですね。
緻密に計算しながら 美しいハーモニーを作り上げるのも
思いっきり歌いあげて 豊かな響きを目指すのも個人の好みの
問題だろうから 演奏団体に所属しようとする時は その団の
音楽性や指揮者の求める方向性を よく考えなくちゃいけないのかなと
考えたりする今日この頃です。
難しいかな?
自分が指導する時は 思いっきり出させて各人の響きを作って
それぞれが自信をもって歌えるようにしてから 削って整えていく
ように思います。それで ある程度成果を上げた時期もありますが
時代はどんどん変わっていくし 対応できているかは です。
ある程度 力のあるメンバーがそろっているなら良いけれど
最初から 丸く揃えようと抑えるのは どうなのかな?
自信をもって歌うことが 難しくならないかな?
いろいろ 考えてしまいます。
どれが正しいなんてわからないし 好みの問題かもしれない。
ワタシ・・まだまだ勉強の余地がありますね
さ、難しいことを考えた後は かわいいドーナッツを
いただきましょう。パクパクっ