あらしの中の人生

　―神の発見―　その２
まことの神を発見できることの第一は神が造られた大自然を通してでした。
【良心を通して】
　第二に、神の足跡が自然の中にプリントされている以上にはっきりと、神の永遠の御声は、あなたの良心の中に吹き込まれています。あなたが、素直に自分の良心に耳を傾ける時、好むと好まないとにかかわらず、あなたは、正しい、きよい、まことの神を感知するのです。
「良心なんて犬に食われてしまえ。どうせ、なるようにしかならないんだ」と、目をつむり、耳を覆って、世を渡ることもできましょう。また、「道徳などは、人間の社会的・歴史的所産であるから、絶対的なものではない」などと理屈をこねることもできましょう。宗教という隠れ蓑を借り、良心を、ごまかして生きることもできるかもしれません。しかし、良心の声をごまかして、本当に幸福になれた人は、いまだかつてひとりもいないのです。それは、あなたをけだもの以上の何ものかとして造られた、きよい神の御声なのですから。
　キリストは言われました。
「心のきよい人は幸いです。その人は神を見るからです。」（マタイの福音書５章８節）
良心の声に素直に聞き従い、
「神さま。こんな罪人の私をあわれんでください。」（ルカの福音書１８章１３節）と、まことの神の御心に触れうるのです。
　羽鳥　明著「あらしの中の人生」　信仰良書選５０より引用・要約しました。Ａ．Ｏ