聖書の世界

　聖書は旧約聖書と新約聖書の２部からなっています。旧約は３９巻、新約は２７巻に分かれ、数十人の子となった著者によって記されています。旧約はイスラエルの信仰の歴史を中心として記された紀元前の長期にわたる時代を背景としており、新約はイエス・キリストの生涯や初代キリスト教会の歩みが記された紀元１世紀を中心とした時代が背景となっています。
旧約聖書
創世記１　　１章から１１章　　アブラハム以前
「天地創造の完全なみわざ」　　　　　　日本同盟基督教団和泉福音教会牧師　遠藤嘉信
　―堕落後の世界―
　神から追放された罪ある人間の悲しい歴史への記録へと話題は移行していきます。「善悪の知識の木」からその実を取って食べる時、人は必ず死ぬと言われていました。そしてアダムとエバの間に生まれたカインは弟のアベルを殺害しました。殺害という恐ろしい罪の行為の記録とともに悲惨な人の死の現実が示されました。
　アベルの代わりとして与えられたセツという、アダムのかたちどおりの子が生まれました。やがて地上に人が増え始めたとき、その子孫である「神の子ら」は、自由にこの世の娘たちを自分の妻とするようになりました。そして、しだいに人の内から神を求める思いは失われ、心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾くようになったというのです。

クリスチャン新聞「聖書６６巻がわかる」より引用・要約しました。Ａ．Ｏ

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