長いような、短いような、何とも言えない半年間でした。
最初の三ヶ月、泣かない日は無く、この辛さからどう立ち直ったらよいのか分からずにいました。
写真を見ても涙しか浮かばず、胸の中に大きな黒い塊が出来たような感じでとても息苦しかったです。
四ヶ月目からは現実逃避した気がします。
父も入院中だったし、沖縄旅行の事を考える余裕も生まれました。
野良猫にも触れる事が出来るようになったし、以前のようなわけの分からない罪悪感に苛まれることもありませんでした。
とはいえ、亡くした痛みは消えはしないし、事実今も辛くて涙が流れる日も多い。
スマホにストックした画像を見ると、痛みと懐かしさと寂しさが同時にこみ上げてきます。
大きすぎる喪失感は、以前の私から何かを奪っていった気がします。
それは主人も同じでしょう。
この世で一番大切な存在が、もう二度と会えない世界へ旅立ってしまった。
虚しいですね。
今がすごく虚しい。
つい最近のことです。
主人は人並み以上に【異常なほど】猫が好きですが、目の前にある猫カフェに入ることが出来ませんでした。
迷った挙げ句、窓の外から覗くだけでいいと言いました。
後から理由を聞けば、“触れないから”────
きっとミーコに対する罪悪感、もしくは他の猫を可愛がる違和感がそうさせるのでしょうね。
彼の傷もまた深いということです。
私にとって『猫』とはあくまで『ミーコ』を指していて、他の猫で埋めれるはずがありません。
だからやはり、この先新たな猫を迎えることもありません。
確かにどの子も可愛いし、慈しみたい気持ちでいっぱいですが、ミーコは私たちにとって比類なき存在でした。
替えは絶対にききません。
彼女の存在がどれほど大きなものだったか────目の前に突きつけられる毎日です。
腕に抱えた時の重みを思い出しながら、甘えた声を頭の中で反芻すると、ほんの少しだけ幸せな気分が甦ってきます。
ほんの少しだけ────ですけどね。
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