講師:K野(記) 参加者:山形県連 1名、宮城県連 6名、福島県連 13名
6月22日に労山東北ブロックレスキュー講習会をいわき市の 湯の岳山荘 周辺で実施しました。
山岳会に入会し歴史が浅いので、講習会がスタートした経緯は分からないけれど、元々は3県(山形・宮城・福島)の持ち回りで開催していた行事のようです。
ここ数年は宮城県連が主管し講習会が開催されていました。
前年に行われた講習会の講師を私が勤めたこともあり、今回の開催は福島で…となった次第です。
この時期の行事で思うことですが、梅雨時期のため天候に左右されないスケジュール&各県の参加者の訓練場所、宿泊場所、飲食など事前の調整が必要です。
また、各県の山岳会を構成する人数も年齢、集まる方の知識や技術も様々のため、どこに基準を置いた講習会内容にするか悩みどころです。
今回は、応急手当を含んだ次の「3つの内容」で構成しました。
①基本的なこと
②本チャンであり得そうな事態に対応すること
③ロープワークでここまでできるぞ的なこと
応急手当は、最近山小屋でも設置されているAEDの使い方、心肺蘇生法、山屋に一番多い外傷に対応する三角巾法としました。
宴会までの時間の制約がある中、全員に体験してもらうことを心掛け、皆さんで実施しました。
とーちゃんも新潟での全国救助技術交流集会以降、自ら三角巾を購入し、練習に励んでくれたおかげでサポート役も様になっていました。
翌日の天気も微妙なため、湯の岳山荘の木材加工所の軒を借りて、簡単な引き揚げシステムを作成しました。
座学のみでは分かりにくい部分について、1/3~1/5システムの設定を体験することで補えたと思います。
駆け足での初日の講習会を終え、メインの交流会に突入。
高級仕出し弁当、手作りトン汁、相馬の荒さんが差し入れてくれた美味しいお寿司を頂きました。
皆さんが持ち寄った自慢の銘酒、とーちゃんが手配した生ビールのお陰で盛大な宴会となりました。
2日目は 青葉の岩場へ移動し、谷地を挟んだハイラインの設定と岩場でトップが滑落して行動不能に陥ったことを想定した実技を行いました。
やり方は、1つではなく、その時々の状況でリーダーが決めれば良いと思います。
物理の法則に反せず、システムが崩壊しない方法であれば、その場に居る皆が分かりやすく、シンプルな方法でやるのが一番良いです。
事故が起こり資機材の準備を済ませてレスキューに行く場合と、事故が起こりその場で事故に対処するセルフレスキューでは、難易度も安全率も全く違ってくるけれど、技術の引出を増やすことで対処方法の幅は広がってゆくと思います。
皆さん~定期的にトレーニングをしましょう。
青葉の岩場については やまふく に詳しく紹介されています ⇒【いわき】冬のぽかぽかクライミングと温泉パラダイス 青葉の岩場
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