Vastra-daの裏側

オリジナルフィギュア原型師。原型師が裁縫もするよ。求めるモノが探して無ければ『作ればいいじゃないか!』を実践中。

原型作業 ( シリコン流し、またも失敗 )

2015-04-02 21:50:53 | フィギュア
連日連夜、まさか同じ型で2度も失敗するとは思いもしなかった。


        再来…

こんな状態が2度続いたのだ。    もう、勘弁してぇや


反面を流そうと未開封のまま数年仕舞い込んであった【 シリコンSG-20 】をはじめて開封。


最初に見た時に妙な違和感があった。 ( その時はまだ気が付かなかった )

引き裂き強度が高く粘り気がSG-70に比べ少し強めなのが特徴なのだ。

なので当然2つを比べて見ても『 ねっとり 』した感じと、『 さらさら 』した感じとで違う。


使用する前にはシリコンをグルグルと棒で全ての力を腕に使い掻き混ぜる
『 ねっとり 』としているがゆえに反発力も半端なく掻き混ぜるだけでかなり疲れる。


     あれ!? こんなにも粘り気があったっけ???


いつもと違う腕の感覚で『 何かがおかしい 』と感じつつも作業を進めた。


そして真空脱泡器の中へ…      予感的中!!!


低温沸騰の途中ですでに固まりだし、前回と同じ状態に。


そこで最初に見た違和感にやっと気が付いた。


    !! そういやコイツ( SG-20 )分離してなかった



そうなのです。
SGシリーズは使わずに置いておくと、その成分から( うわずみ液と沈殿物 )とに分かれるのです。

その為、使用する前にはよく撹拌することが絶対条件なのです。
ですが初めて開封したにも関わらす層が2層に分かれておらず、うわずみ液が無かったのです。


もしやと思いSG-70を開けてみたところ、ちゃんと分離していたのでこれはまだ使えそうです。



とにかく、何かおかしいと感じた時にはやっぱりおかしいことになるのだと思った。    またやり直しっす


また一つ勉強になりました。   苦難はまだまだ続くっすよ~
コメント
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