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若き頃、ターミナルケアをしてるとき自分の手の周りが赤いエネルギーで満たされてるのを初めて観た。
その時はどういう意味があるのかわからなかった。
クライアントは「体中痛くて熟睡できない。モルヒネを飲むと生きてるのか死んでるのかわからなくなりそうで恐い」と言うようなことを訴えていたのを憶えている。
私は自分の手が真っ赤なエネルギーで満たされてるのをみながら手当(レイキヒーリング)をした。
すると突然大きなイビキをかきながら彼は熟睡しだしたのだ。
私はクライアントが気持ちよさそうに眠れてるし、自分もトイレに行きたかったので、そのままそっと手を離しそこで中断してしまった。
最近偶然ある本を目にし、気付いた。
そこにはヒーリングに使用する色に関することが記載されていた。
なんと!赤色の目的は癌を焼き尽くす。だった😳
あの頃はまだ駆け出しのセラピスト。
でもちゃんとにガイドに導きをもらってたんだと改めて認識した。
私は無知だったから、熟睡した彼をみてやめてしまったけど、もっと時間をかけてじっくりとヒーリングしてれば癌の進行を食い止めることはできたんだろうか? わからない…。
後に彼は新しい世界へ旅立った。
あれから20年近く経つがあの時の一瞬しかみていないはずの光景を私は今も忘れることができないでいる。
病室のドアをノックしようとして隙間からみえた彼の姿は、苦しそうに肩で息をし、一点をみつめ、死にたくないという波動に包まれてた。
この人は…毎日、一瞬一瞬をどういう気持ちで過ごしているのだろう…と込み上げる自分の感情と涙を抑える。
ドアをノックすると彼は何事もなかったように、肩で呼吸することもなく平静を装った。
私も普通を装った。
病室の窓からみえる海の水平線をみつめる寂しそうなあの一瞬の後姿を私は忘れられないでいる。
今また施術中に色をみせられてるのにはきっと意味があるのだと思う。
だから私は今もあの時の出来事を忘れずに脳裏にしまっているのだろう。