去年の今日、私の最愛のミィが亡くなった。
この世の終わりが来たと思うほど泣いた。…いや、この世の終わりが来たとしてもこんなには泣かないだろう。
ミィの調子が悪くなって病院に連れて行った時にはもぅ手遅れだった。
腎臓がまったく動いてなかったのだ。
腎臓以外は全くの健康状態で…もっと早くに私が気付いていればかなり長生きできたであろうと思う。
医師からの突然の余命宣告。
後1週間、もって2週間と告げられ、頭が真っ白になり言葉が何もでなかった。
その後の医師の話は涙をこらえるのに必死であまり覚えていない。
私は受け入れられなかった。
ミィは余りにも悲しむ私をみて、そこから1か月半ちょっと頑張ってそばにいてくれた。
3日おきに病院へ点滴を打ちに行き、
毎日スポイトでお水を少しずつ飲ませ、指にちゅーるを乗せて与えた。
後から知人に聞いた話しだか、介護の間私は明らかに現実逃避してみえたようだ。
1週間の命だと言われたにもかかわらず大量に餌を買っていたようだから…。
彼女はきちんと歩けないにもかかわらず、トイレまで歩いて行く。やっぱり動物はすごいと思った。
私は彼女の前で毎日泣いた。
「私はどうすればいいの?あなたがいるからこの状況にも頑張れる。わかるでしょ。わかるでしょ😭」と。おバカだ。
でも彼女の前では嘘がつけない。本当の素直な気持ちしかいえない。
そんな私をみていつも大きくため息をつくのだった。
ある時から彼女は外に出たがるようになった。
ある日私は庭の草の上にそっと彼女を乗せてあげた。
すると気持ちよさそうに風や陽気を感じている。
私は洗濯物を干しながらそんな彼女に「もぅいいよ。もぅ頑張らなくていいよ。ありがとう。ずぅと愛してる。」とささやいた。
しかし、私はそれをすぐさま後悔することになる。
次の朝方、誰かが私を呼ぶ声で目覚める。
ミィが!ミィが口をあけてハァハァ体でやっとの呼吸をしてる。
「ミィ!大丈夫?」と言う私をみて1度吐いて、私の胸に手を押しつけ、最後の力を振り絞って顔を上げると同時に苦しそうに大きい声をしぼりだして鳴いた。
そしてそのままパタリと倒れ瞳孔が開いていくのがみえた。
なんて言ったの?…うそ…嘘でしょ…?! 後は我を忘れて泣きじゃくった…。起きてからあっという間の出来事だった。
私が起きるのを待って逝ったのだ。
彼女は死なないって思ってた。
スーパーキャットだからこの状態がずっと続くと思ってた。
時間を忘れて泣いた。
気づいた時には娘の姿はなかった。
自分で学校に行ったようだ。
きっと泣きながら行ったに違いない。
とにかく去年の今日は家でも、外でも、葬儀場でも、どこでも泣いた。
呼吸困難になってるのか、泣いてるのかわからないくらい肩で泣いてパニックだった。
彼女は不思議と頭以外硬直しなかった。
ずっと温かかったし、柔らかかったから死んだなんて思えなかった。
生き返るかも?なんて思えたり。
葬儀場に付き添ってくれた妹に「死んだんだよ!」と現実を突きつけられ、終わったと思った。
1つの時代が終わったと感じた…。
後半月で21歳を迎えようとしてた彼女。
私が1番幸せな時も不幸な時も知ってて寄り添ってくれた彼女。
私は体の一部を失ってしまった。
去年の今日はそんな日だった。
今日は午前も午後も仕事でお墓参りにはいけなかったので、日を見て改めてお墓参りしようと思う。