酒と薔薇の日々

『おやじの放浪日記』
アウトドア(山,チャリ,キャンプ)+料理+カメラと物欲の日々

不思議な少年(手塚治虫)

2009年02月18日 | Weblog
今日、水曜日はノー残業デーとかのかけ声の勢いを借りて、駅前の福屋10階の本屋へ行った。
2回目の来訪
以前Pic関係の本が結構あったのに感動したが、帰る方角が違うので久々の訪問となった。(この前は5年ぐらい前かな)
店内は、図書館みたいに静かでいい感じ。
昨日電話で日経の「全てわかる仮想化大全」在庫があると聞いていた。残念ながら売り切れたようで手には入らなかった。

ついでに、色々見て回った。
結局買ったのが手塚治虫の「不思議な少年」
以前から探していたのだけど、初めてお目にかかった。

大昔、実写版でTV放送していたのを思い出す。
俳優さんが、時間が止まった演技をするのだけど微妙に体が動くので、それを見つけるのが楽しかった。

どうしても「時空をゆがめて壁紙を剥がすようにミサイルをよそに誘導する」画面が見たくてそのシーンを探した。



なんか記憶とは位置関係が違う気がするけど、45年程度前の記憶のはずだから・・・
この漫画は手塚漫画の中でもっとも好きなものだった。
ブルーバックスはこの影響で読みまくった。
宇宙家族ロビンソンの鏡の中に取り込まれる話や「10月は黄昏の国」なんかも同じ感覚
この漫画の壁の中に吸い込まれる場所なんて、本当にあるのじゃないかと半分信じていた様な気がする。(今でも、期待していたりして)

最後のシーンで主人公は「なあ君、いい加減に僕のプライバシーをのぞくのをやめてくれよ」と読者に言うのだけど、これと同じ結末を手塚漫画で見たなー。
なんだったけか。
「漫画の主人公はこの世でただ一人の存在で、この世は超越した存在が周囲の人間や環境を作り出してその中で主人公がどういう風に動くかを見ている劇のような物」というモチーフの漫画と共通する所があるね。

PS. よく見ると指が5本ある。