○方法俳句622・音の物質化13・木野泰男01・2023-06-01(木)
○「裂帛の声突き当る朴の花」(木野泰男01)
○季語(朴の花・初夏)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)※【裂帛れっぱく】:帛(きぬ)を引き裂く音のように声が鋭く激しいこと。【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:「れっぱく」という語句の硬質な響き。いかにも物質化する音を修飾する語句にふさわしい。この鋭く激しい声は朴の花へ向けた讃辞か。朴はそれをしっかりと受け止める。
○木野泰男(きのやすお)
○好きな一句「風疼く空の四角な石切場」02
○季語(風疼く・三冬)(引用同上)
【Profile】:1937年栃木県出身宇都宮市在住。「百磴」(1996年神奈川県海老名市で→雨宮きぬよ創刊)同人。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます