○五体俳句069・指07・寺井谷子・2012-01-03
○「抱かれて指繊くなる雪明り」(寺井谷子01)
○季語(雪明り・晩冬)
【鑑賞】:「繊く」は「ほそく」。あまりに強く抱きしめられると指が細くなるように感じた、という句意だと思います。短詩型である俳句の形式では、「繊くなる」と言い放ったほうが説得力があります。
○寺井谷子(てらいたにこ)
○好きな一句:「傘のしずくで線ひく遊び桜桃忌」(『以為』1993)02
○季語(桜桃忌・仲夏)
【Profile】:1944年、北九州市生まれ。父母→横山白虹・→横山房子の四女。明治大学文学部演劇学専攻卒。10歳より作句。1966年より「自鳴鐘」編集に携わり、のち同誌編集人。「自鳴鐘」「花曜」同人。第39回現代俳句協会賞。北九州市民文化賞。NHK俳壇選者。「自鳴鐘」副主宰。2008年「自鳴鐘」主宰を継承。
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寺井谷子掲載句
03黯き蝶得てほむらたつ曼珠沙華(曼珠沙華・仲秋)〈色彩397・暗色4〉2018/9/19
04おんなより男寂しき百日紅(『未来』1998)(百日紅・仲夏)〈特集481・女や男の俳句〉2020/6/6
05悲しみの色より消えてゆく虹か(『夏至の雨』2015)(虹・三夏)〈五感657感情52悲哀5〉2024/7/16
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