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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

●五体俳句069・指07・寺井谷子・2012-01-03

2012-01-03 00:38:56 | 五体俳句

○五体俳句069・07・寺井谷子・2012-01-03


○「抱かれて繊くなる雪明り」(寺井谷子01)

○季語(雪明り・晩冬)

【鑑賞】:「繊く」は「ほそく」。あまりに強く抱きしめられると指が細くなるように感じた、という句意だと思います。短詩型である俳句の形式では、「繊くなる」と言い放ったほうが説得力があります。

 

寺井谷子(てらいたにこ)

○好きな一句:「傘のしずくで線ひく遊び桜桃忌」(『以為』1993)02

○季語(桜桃忌・仲夏)

【Profile】:1944年、北九州市生まれ。父母→横山白虹・→横山房子の四女。明治大学文学部演劇学専攻卒。10歳より作句。1966年より「自鳴鐘」編集に携わり、のち同誌編集人。「自鳴鐘」「花曜」同人。第39回現代俳句協会賞。北九州市民文化賞。NHK俳壇選者。「自鳴鐘」副主宰。2008年「自鳴鐘」主宰を継承。


寺井谷子掲載句
03黯き蝶得てほむらたつ曼珠沙華(曼珠沙華・仲秋)〈色彩397・暗色4〉2018/9/19

04おんなより男寂しき百日紅(『未来』1998)(百日紅・仲夏)〈特集481・女や男の俳句〉2020/6/6

05悲しみの色より消えてゆく虹か(『夏至の雨』2015)(虹・三夏)〈五感657感情52悲哀5〉2024/7/16


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