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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

●方法俳句401・不明26・岩本乾什1・2018-10-18(木)

2018-10-18 04:56:00 | 方法俳句

●方法俳句401・不明26・岩本乾什1・2018-10-18(木)
○「稲妻やこぼれもの持つ長廊下」(『庭の巻』)(岩本乾什1)
季語(稲妻・三秋)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:ネットの辞書で調べると「こぼれもの【零れ物】」とは「①こぼれたもの。また、残りもの。②こぼれやすいもの。液体や、水分の多いもの。」とある。②と解釈すると、一体それは何か。器に盛られた汁物か。そうなると、長廊下を「こぼれもの」を運ぶ料亭の中居さんのお話なのか。瞬間の情景をとらえる「稲妻」が美しい。

 

岩本乾什(いわもとけんじゅう)(1680~1759)
○好きな一句「雪解けや八十年の作りもの」2
季語(雪解け・仲春)(→「おぎぶん電書館>辞世句五百吟」より引用辞世句。自らを作り物の雪だるまに例えた。)

【Profile】:江戸時代中期の俳人。延宝8年生まれ。江戸新吉原の妓楼の主人。岩本子英に学び、死後→水間沾徳の門人。乾什座の祖。「カンジュウ」の読みも。


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