いつの間にか
視力回復体操が歯磨きのような習慣になっていました。
視力回復の本には“眼鏡をかけない方が良い”
というようなことも書いてあったかと思いましたが
実際には、かけたり、はずしたりの日々を過ごしていました。
そのような日がしばらく続き
20歳のある日
大学への通学途中、駅のホームで電車を待っていました。
そのときはたまたま眼鏡をはずして
シャツの胸ポケットに入れていたのですが
眼鏡をうっかりポケットから落としてしまい
片方のレンズを割ってしまいました。
しばらく「どうしようか?」と思いましたが
授業があるので、とりあえず学校に行くことにしました。
学校に着き、授業を受けるため2~300人位入れる教室に入り
いつも座っていた、教壇から見て少し後方の辺りの席に座りました。
このとき初めて、裸眼で授業を受けることになりました。