グルメストアフクシマのブログ

男鹿にある大正七年創業の
お肉とお惣菜のお店グルメストアフクシマ
(有)福島肉店スタッフのブログです。

遺伝子組み換え 種子と食料と社会

2018-10-02 14:15:20 | 食における問題・課題
こんにちは、グルメストアフクシマの福島智哉です。

いきなりですが、皆様は遺伝子組み換え作物、または遺伝子組み換えという技術についてどのようなイメージをお持ちですか?
少し前になりますが、有機農業推進協議会主催の勉強会に参加した友人から
その時の資料をみせてもらったり話す機会がありました。
その数日前に有機農業推進協議会から届いた
遺伝子組み換えチェックシート♪




遺伝子組み換えの
ゲノム編集について の内容です。


冊子から








なかなかえぐいのですが、分かりやすく改めて
ハッとした事もありました。
そういえば、そうか、というのが
「食品添加物の多くも遺伝子組み換えである」という事です。
この食品添加物の多くが遺伝子組み換え由来のモノという事は、その毒性うんぬん の前にちょっと待てよ!と考えたい事でもありダブルパンチを頂いた感じ。
食品添加物は国で認められた許容範囲の中で使用されているものではありますが、毎度僕が思うのは、危険性や毒性がもたらす影響の話は、置いておいても(置いておかなければ 不自然だと思う点、癌をはじめ生活習慣病との関係性、各国で使用中止になったものの数々、素材に失礼だと考える料理人の方々の紹介や素材に向き合う上で大事にしたい哲学などをお話したいがここでは割愛)
社会や生態系における影響、意味、お金の流れはどうなんだろう、という事です。

2011年のGMO栽培申請許可の件で当ブログでも
あれこれ書きましたが、(この時の私見は浅かったのですが、編集する事無くそのままにしています)
既に僕らの遺伝子も狂わされているとも考えられます。
少なくても見渡せば何もかもF1なこの世界で、そんなことないとは言えないと思います。
種子の支配は食料の支配のみにあらず…。
「戦争は意図して経済的な理由で引き起こされるものもある」第一次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件の真相も経済界の意図して引き起こされたものであることをNHKの「映像の世紀」「新・映像の世紀」を見て驚いたのですが、(公に報道していたのだなーと)
この経済と政治と戦争の密接なつながり、が今どうなってるのかを考えると、意図しているとしてもしていないとしても、食料支配によって展開する経済の奪い合いだけではないものが技術の進歩と共に生まれているわけです。
遺伝子組み換えの技術が、自分達の命の種のコントロール。とも言えるものではないかと。
支配という言葉を使うのであれば、支配しようとしている者の存在を示唆する事にもなりますが、
特にそんな意味はなく、そのようにも捉えられる構図になっている、という事です。

この流れだとこれまでの種に関する色んな出来事に言及しないと気が済まなくなっちゃうのですが、きりがないですね。でも近年の種子法の廃止に関して、以下わかりやすいリンクで 割愛。 
▼「種子法」廃止で、日本の食はどう変わるのか

▼5分でわかる種子法廃止の問題点


多額の投資によって生まれたテクノロジーは経済合理性に沿った作物の生産を可能としましたが、
遺伝子組み換えのあれこれやゲノム編集のメリットといわれているものが、自分には不自然でいらんものと感じます。
自然の摂理や様々な原則に反した在り方が、どうも生理的に苦手で気持ち悪く感じます。
臭いものに蓋 の繰り返しに見える展開で。
なのでこれを議論する上で専門的な知識や情報はある程度必要だとは思いますが、「ある程度」で
大事なのは在り方として好きか嫌いかで シンプルにそれで良い話です。

見方を得ないと描けない具体的な理想、知らないと描けない具体的な理想
もあるよなーと最近考えておりまして
やはり、小さな選択の積み重ねがこの世界を作っているとも普段から考えております。
ただ、同時に、物理的な選択とは別に「マインド」「気持ちの持ち方」「在り方」の影響も大きいと考えています。また別の記事で書きます。

一言でまとめるとお店としても個人としてもですが、前述した事は「社会性」「公共性」を意識した考え、在り方であり、自分達の理念を事業として追求すれば追求する程望む地域の在り方になるよう
選択を大切にし続けていきたいという事でもあります。
不自然なものではなく自然なものを。
そういった部分が、お客様にとってはどうでもよくても、
できる限り地元の「自然」な「自然」の恵を美味しく楽しくお召し上がり頂けるよう
情報を得る事も学びも大事にし続けたいと思っています。

そんなわけで、最後にゲノム編集に関して学べる機会の告知を▼
楽しいワクワク系の情報ではないと思いますが、前述したように知る事で描ける足元のしっかりしたワクワクのために、という想いを込めて。


Stop 遺伝子組み換え食品許可 ③

2011-06-06 20:40:54 | 食における問題・課題
こんにちは、福島肉店です。
今件に関して3つめの記事になりますが、重要な問題なので
たまっているネタよりもこちらを先に更新致します。これで最後にします。
農水省の今回の承認の件、
頭から離れず様々な方に相談させて頂き私自身もどういうことか理解を深めました。
まずは改めて私どもが断固反対である立場であることを表明します!

NPO法人地産地消を進める会でも話にあがりました。
以下代表の谷口先生にまとめて頂いた文章です。非常に分かりやすくどういう事態か捉えられるかと思います。
とても重要な問題ですので是非最後まで読んで頂けたらとお願い申し上げます。


遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する
承認に先立っての意見・情報の募集(パブリックコメント)について】

1.どういう問題か
モンサント、シンジエンタ、ダウケミカルという農薬メーカーが、除草剤耐性(ある除草剤をかけても作物が枯れない)、および害虫耐性(害虫がその作物を食べると死ぬ)という性質を持った遺伝子組み換えトウモロコシとワタ(ピマワタ)を、人間の食用と家畜の飼料用などに、隔離していない普通の環境で栽培、流通、販売したいと農水省に申請したところ、一定の審査手続きを通ったので、農水省が承認したいと言っているという問題です。

2.何が問題か
遺伝子組み換え作物は、植物の遺伝子にほかの生物の遺伝子を組み込んで、植物の性質を変えます。通常の植物の品種改良では起こらない異なる生物種の遺伝子を組み込むことから、植物に画期的な性質を持たせることができる反面、予想できない毒性が生まれたり、周辺の類似種と交雑して生態系を攪乱する危険などが指摘されてきました。

たとえば害虫耐性作物というのは、その作物の遺伝子に虫を殺す性質が組み込まれているので、作物を虫が食べると虫が死んでしまうというものです(だから殺虫剤がいらないことになります)。しかし、虫が食べて死んでしまう作物を人間が食べて大丈夫かという心配は一般市民であれば当然のことです。いかに「科学的」に「証明」されたと言われても、食べたくないという気持ちになるのは当然でしょう。今回申請されているトウモロコシはチョウ目やコウチュウ目抵抗性とありますので、そのトウモロコシを食べるチョウ(の幼虫の芋虫や毛虫?)やコウチュウ(甲虫?)が死ぬというものです。そういうトウモロコシが食用に日本でも栽培・販売されるということです。

また、除草剤耐性作物というのは、非選択制農薬(何でも枯らす農薬)を撒いても、その作物だけは枯れないという作物です。当然、その除草剤とセットで販売されることになるため、農薬メーカーにとっては自社の農薬販売につながります。記憶が定かではありまませんが、北米でモンサントが販売している除草剤耐性ダイズには、すでにその除草剤に耐性を持った雑草が生まれてしまい、結局他の除草剤が必要になっているという報告を読んだことがあります。どんな薬剤でも、連用すればそれに耐性を持った害虫(雑草、菌)が生まれて結局薬剤が効かなくなるという問題はどこでも起こっています。遺伝子組み換え作物も同じです。

この申請が承認されれば、除草剤や害虫耐性の作物が日本国内で普通に栽培・販売されることになり、これまで日本が海外から遺伝子組み換え作物を輸入しないできた前提が崩れてしまい、遺伝子組み換え食品の輸入に反対する理由がなくなってしまします。アメリカなどは「国内でも遺伝子組み換え作物を栽培しているのだから、輸入させないのはおかしい」といって輸入解禁を迫ってくるでしょう。本当に大問題です。

3.どのように反対すべきか
どういうわけか、今回の承認問題についてはほとんど誰も反応していないようです。私の知り合いのHPを見ても、どこにも意見が出ていません。世間が震災と原発対応に追われているどさくさに紛れて承認しようとしていると勘ぐりたくなります。どんな動きがあるか引き続き調べてみます。

どうやって反対したらいいか。一般的にパブリックコメントだけで、ある政策を止めることは難しいです。全国的な団体と反対運動を呼びかけることにして、とりあえずパブコメのしめ切りが迫っていますので、それに大量の意見を送ることがまず先決だと思います。
どんな理由で反対するかですが、次のような意見が考えられます。専門家なら審査内容に踏み込むところですが、市民・消費者はそれができませんので、市民・消費者の立場から意見を出せばいいと思います。農水省がもっとも恐れているのは消費者が支持しないということです。次のような内容はどうでしょうか。

・日本では遺伝子組み換えに対する消費者の拒否反応はとても強いのに、なぜ農
水省はこんなことをするのか。
・消費者は国内で遺伝子組み換え作物ができることを望んでいない!
・遺伝子組み換え作物が国内で栽培・販売されることで日本の農産物のブランド
は下がる!
・「安全」が証明できたというが、信用できない。専門家が絶対安全だと言った
原発の事故があったばかりではないか。
・原発事故で食の安全性に対する不安が高まっているこの時期に、ますます不安
をかきたてる遺伝子組み換え作物を認めるのか。
・有機農業推進法では、有機農業の条件として、農薬・化学肥料・遺伝子組み換
え技術不使用をうたっている。農水省は有機農業を推進すると言っておきながら
、それに反するこのような措置をなぜ進めるのか

以上谷口先生、本当にありがとうございました!!

パブリックコメントページです。皆様のお考えと重なる部分ございましたら是非例を参考にコメントお願いします!
6月21日までです
https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/b3da.html

ファームガーデン黄昏さんより頂いたリンクです。
どういう事か、こちらも非常にわかりやすくそれ故おそろしくなりますが是非一読下さい。
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-594.html
『自殺する種子/アグロバイオ企業が食を支配する 』
http://kaze.shinshomap.info/interview/toki/07/01.html
遺伝子組み換え種子の問題に関して書かれたものです。
http://blog.new-agriculture.net/blog/2009/02/000779.html

何度でも申し上げます。皆様のお考えと重なる部分ございましたら是非例を参考にコメントお願いします!
https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/b3da.html
一人一人皆で是非この問題に!
power to the people!

遺伝子組み換え食品 承認に反対 ②

2011-06-02 21:38:23 | 食における問題・課題
こんにちは、コロッケ・ハンバーグのグルメストアフクシマです。

前ブログからの続きです。
様々な方と今回の件でお話させて頂きました。
「反対を呼び掛ける」以外にもいくつかアプローチを見出すことができました。
立場の違いで、問題意識の温度差があるのも事実だと捉えております。

しかし、ここでもう一度改めて呼び掛けたいと思います。

これは「食の危機」です!

すぐにできることは
反対意見をパブリックコメントに提出することです。
https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/b3da.html

遺伝子組み換え食品 国が承認!?

2011-06-01 22:57:20 | 食における問題・課題
こんにちは、コロッケのグルメストアフクシマです。

遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に
関する承認に先立っての意見・情報の募集について、と
農林水産省がホームページにパブリックコメントを募集しております。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/110523.html

後ほど改めてご紹介させて頂きます飯田川のファームガーデン黄昏の菊地さんから情報を頂いて私も知ったのですが これは大変な事態です!「食の危機」です!興奮気味ですよ!
菊地さんのブログ の映像も是非ご覧頂きたいと思います。

この遺伝子組み換えなんとかがどうの、というのは簡単に申し上げると
■国が遺伝子組み換え作物の栽培の申請を承認しようとしている、ということです。
承認すれば遺伝子組み換え食品があらゆるところからわんさか入って来ます。結果日本の農業は大打撃、農山村壊滅、食生活は変わります。復興のカギを失くすようなものです!この他本当の黒幕の意図するものも否定できません。

◆地産地消推進をうたう男鹿市の役割もあるのだと思います。

この遺伝子組み換え作物(以下GM作物)の栽培の申請というのは
・日本モンサント
・ダウケミカルジャパン
・シンジェンタジャパン
という農薬メーカーによるもののようです。
震災後エネルギーも含めての話ですが 大量生産大量消費の無駄さ、自然と人間の生活のラインに気が付いた多くの方はこれに反対しないわけはないですよね!と考えているわけです。


色々書きましたが訂正し③のブログにまとめました。

食における問題・課題

2011-04-20 11:34:22 | 食における問題・課題
こんにちは。グルメストアフクシマの福島です。

食における問題・課題というカテゴリーをつくりました。
本来「仕事」というものは、近江商人の三方良し「買い手よし、売り手よし、世間よし」のように、
やればやるほど自分達もお客様もお取引先様も地域も、と社会がよくなったら良いものと思います。
そして、「仕事」という言葉も「仕える」事なので、自分の為だと成り立たないものであり、
誰かのため、世の為、感謝がまわるもので初めて本当の仕事なのだと…。
あら、かたいかしら。
少なくても大切な人のために、と考えられ生まれたサービスや仕事は世に大きく長く広まっているものが多いですよね。
本質はそこかなーと。
そして、近江商人の三方良しの話に戻りますが、世間よし(今でいうと社会良し)の「世間」の定義次第でおそろしいものになるとも思います。
現代社会においては単に世間では足りない気がしまして
「いのち良し」が含まれていなければ、限られた資源や生態系・環境がどんどん良くない方向に進む中で
本当の豊かな社会の実現には程遠いものと考えます。

当店においては、美味しいを大切にしたいと考え、お肉とお料理をつくっておりますが、
この条件には 手作りでできるだけ安全性が高く素性が明らかで上記に触れた部分で世間良しいのち良しであるものを使う といった事があげられ
それらを簡単にいうと 自然なもの、天然なもの といった事が挙げられます。
では、そういったものはどんなものかというと
現代社会だから、生まれた言葉がほとんどですが、
食品添加物は不使用なもの (着色料・保存料・増粘剤・人工甘味料・香料・はじめ人工的なもの)
畜産においては なるべく抗生剤・ホルモン剤の使用がないこと
農産物においては なるべく農薬・化学肥料・除草剤は不使用であること
放射能・・・311後においては放射能汚染がとりあげられておりますが、当店も出来る限り情報をえた上で向き合っていきたいと思います。
また、精製物や糖質、乳製品、トランス脂肪酸、油の搾り方、質、こういった事も
非常に大切な要素です。改善したいものもあり、今後お店の扱うものや出し方もかえていこうと思っています。

できるなら、それぞれの食の問題を取り上げて危険性をうったえるなんてことは避けたいのですが、
今後思うに由々しき問題がどんどん続き、大きくなっていくと思いますので、
当店としてお客様とも共有したい事や考えたい事は投稿するかと思います。
でもなるべく、対する理想や良い在り方を示していきそこに進むべきとも考えています。

自分のちょっとした選択が未来を左右するものと考える人が増えたら社会はどんどん変わると思います。
僕は諦めずに頑張る というよりは
信じて楽しむスタンスでいきやーっす♪