こんにちは、福島肉店です。
今件に関して3つめの記事になりますが、重要な問題なので
たまっているネタよりもこちらを先に更新致します。これで最後にします。
農水省の今回の承認の件、
頭から離れず様々な方に相談させて頂き私自身もどういうことか理解を深めました。
まずは改めて私どもが断固反対である立場であることを表明します!
NPO法人地産地消を進める会でも話にあがりました。
以下代表の谷口先生にまとめて頂いた文章です。非常に分かりやすくどういう事態か捉えられるかと思います。
とても重要な問題ですので是非最後まで読んで頂けたらとお願い申し上げます。
遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する
承認に先立っての意見・情報の募集(パブリックコメント)について】
1.どういう問題か
モンサント、シンジエンタ、ダウケミカルという農薬メーカーが、除草剤耐性(ある除草剤をかけても作物が枯れない)、および害虫耐性(害虫がその作物を食べると死ぬ)という性質を持った遺伝子組み換えトウモロコシとワタ(ピマワタ)を、人間の食用と家畜の飼料用などに、隔離していない普通の環境で栽培、流通、販売したいと農水省に申請したところ、一定の審査手続きを通ったので、農水省が承認したいと言っているという問題です。
2.何が問題か
遺伝子組み換え作物は、植物の遺伝子にほかの生物の遺伝子を組み込んで、植物の性質を変えます。通常の植物の品種改良では起こらない異なる生物種の遺伝子を組み込むことから、植物に画期的な性質を持たせることができる反面、予想できない毒性が生まれたり、周辺の類似種と交雑して生態系を攪乱する危険などが指摘されてきました。
たとえば害虫耐性作物というのは、その作物の遺伝子に虫を殺す性質が組み込まれているので、作物を虫が食べると虫が死んでしまうというものです(だから殺虫剤がいらないことになります)。しかし、虫が食べて死んでしまう作物を人間が食べて大丈夫かという心配は一般市民であれば当然のことです。いかに「科学的」に「証明」されたと言われても、食べたくないという気持ちになるのは当然でしょう。今回申請されているトウモロコシはチョウ目やコウチュウ目抵抗性とありますので、そのトウモロコシを食べるチョウ(の幼虫の芋虫や毛虫?)やコウチュウ(甲虫?)が死ぬというものです。そういうトウモロコシが食用に日本でも栽培・販売されるということです。
また、除草剤耐性作物というのは、非選択制農薬(何でも枯らす農薬)を撒いても、その作物だけは枯れないという作物です。当然、その除草剤とセットで販売されることになるため、農薬メーカーにとっては自社の農薬販売につながります。記憶が定かではありまませんが、北米でモンサントが販売している除草剤耐性ダイズには、すでにその除草剤に耐性を持った雑草が生まれてしまい、結局他の除草剤が必要になっているという報告を読んだことがあります。どんな薬剤でも、連用すればそれに耐性を持った害虫(雑草、菌)が生まれて結局薬剤が効かなくなるという問題はどこでも起こっています。遺伝子組み換え作物も同じです。
この申請が承認されれば、除草剤や害虫耐性の作物が日本国内で普通に栽培・販売されることになり、これまで日本が海外から遺伝子組み換え作物を輸入しないできた前提が崩れてしまい、遺伝子組み換え食品の輸入に反対する理由がなくなってしまします。アメリカなどは「国内でも遺伝子組み換え作物を栽培しているのだから、輸入させないのはおかしい」といって輸入解禁を迫ってくるでしょう。本当に大問題です。
3.どのように反対すべきか
どういうわけか、今回の承認問題についてはほとんど誰も反応していないようです。私の知り合いのHPを見ても、どこにも意見が出ていません。世間が震災と原発対応に追われているどさくさに紛れて承認しようとしていると勘ぐりたくなります。どんな動きがあるか引き続き調べてみます。
どうやって反対したらいいか。一般的にパブリックコメントだけで、ある政策を止めることは難しいです。全国的な団体と反対運動を呼びかけることにして、とりあえずパブコメのしめ切りが迫っていますので、それに大量の意見を送ることがまず先決だと思います。
どんな理由で反対するかですが、次のような意見が考えられます。専門家なら審査内容に踏み込むところですが、市民・消費者はそれができませんので、市民・消費者の立場から意見を出せばいいと思います。農水省がもっとも恐れているのは消費者が支持しないということです。次のような内容はどうでしょうか。
・日本では遺伝子組み換えに対する消費者の拒否反応はとても強いのに、なぜ農
水省はこんなことをするのか。
・消費者は国内で遺伝子組み換え作物ができることを望んでいない!
・遺伝子組み換え作物が国内で栽培・販売されることで日本の農産物のブランド
は下がる!
・「安全」が証明できたというが、信用できない。専門家が絶対安全だと言った
原発の事故があったばかりではないか。
・原発事故で食の安全性に対する不安が高まっているこの時期に、ますます不安
をかきたてる遺伝子組み換え作物を認めるのか。
・有機農業推進法では、有機農業の条件として、農薬・化学肥料・遺伝子組み換
え技術不使用をうたっている。農水省は有機農業を推進すると言っておきながら
、それに反するこのような措置をなぜ進めるのか
以上谷口先生、本当にありがとうございました!!
パブリックコメントページです。皆様のお考えと重なる部分ございましたら是非例を参考にコメントお願いします!
6月21日までです
https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/b3da.html
ファームガーデン黄昏さんより頂いたリンクです。
どういう事か、こちらも非常にわかりやすくそれ故おそろしくなりますが是非一読下さい。
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-594.html
『自殺する種子/アグロバイオ企業が食を支配する 』
http://kaze.shinshomap.info/interview/toki/07/01.html
遺伝子組み換え種子の問題に関して書かれたものです。
http://blog.new-agriculture.net/blog/2009/02/000779.html
何度でも申し上げます。皆様のお考えと重なる部分ございましたら是非例を参考にコメントお願いします!
https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/b3da.html
一人一人皆で是非この問題に!
power to the people!