脊椎内視鏡下手術 - わきだ整形外科 - http://wakida.org

わきだ整形外科は脊椎内視鏡下手術を中心とした、低侵襲手術が専門のクリニックです。 - 鹿児島県鹿児島市で開業しています。

レセプト

2009-03-05 08:37:53 | Weblog
レセプトのチェックで、今日も病院に泊まり込みでした。
レセプトとはレセプト(独:Rezept)とは、患者が受けた診療について、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合等)に請求する医療費の明細書のことである。診療報酬明細書ともいう。(Wikipedia)

それをすべてコンピュータから打ち出してから、間違った請求をしていないかをチェックして、保険者に請求するわけです。
当院だと一ヶ月分のレセプトを事務の方5人がかりで、毎晩11時ぐらいまで残業して、1週間程かかります。
そのチェックし終えた物を私が、チェックし直したり、医学的な見解を書き加えたりします。
それをまた、コンピュータに入れます。

レセプトオンライン請求が先送りと言うニュースがありました。
医療機関から、現在できあがったデータは紙に印刷して、持って行きます。
これを、インターネットで送る予定な様です。

しかし、それを行うインフラは医療機関が負担する、セキュリティーについても甘い状態だと思います。
お役所はデータが漏れたときは責任をとってくれるのでしょうか。取らないでしょうね。
とにかく、人とお金が今までよりかかってしまうのです。

また、これをチェックするのにも、パソコン上ではかなり時間がかかります。
印刷物をパラパラめくるのは早いのですが、パソコンの表示はそこまで速くないです。
結局は各医療機関は印刷をして、それをチェック。修正して伝送することになるでしょう。

審査する方は、どうでしょうか。
審査する先生方も膨大なデータを見ますので、おそらく印刷された物を見られるのではないでしょうか。
今までより、紙の消費が増えたりして・・・。

国としては請求された物をコンピュータでチェックして、請求の間違いを見つけたいようです。
しかし、医療とは必ずしもみんなが同じ治療でいい訳ではありません。
ちょっと工夫をしなければ、うまく直らないこともあります。
そのあたりも、審査をされる先生方は分かっていただいていて、人としての判断をされているわけです。
何でも、コンピュータにすればいいわけではないという典型だと思うのですが。
コメント
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