脊椎内視鏡下手術での腰椎椎間板ヘルニアに対するヘルニア摘出術の手術料が4月から、倍になりました。
これは、外科系学会社会保険委員会連合が手術の難易度から、妥当と考えられる技術料を手術報酬に関する外保連試案(第8版)にまとめ、これを国が認めたために、難易度の高い手術の手術料が上がっています。
えっ、高くなるの?と思った方、ご安心ください。
患者さんの負担金額はもともと高額医療が適応になる手術であるために、ほとんど変わらないと思います。つまり、脊椎内視鏡下手術での腰椎椎間板ヘルニアに対するヘルニア摘出術は難易度の高い手術と認められたわけです。
わきだ整形外科では今月だけでもすでに8件、これから6件が予定されています。
難易度の高い手術であるために、日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術・技術認定医制度があります。これを認定してもらうためには、まず、日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医であること、豊富な経験、学会発表の実績、そして、ビデオ審査に合格、このすべてが認められなくてはなりません。
わきだ整形外科の楊 昌樹は鹿児島で唯一の日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術・技術認定医です。
外来診察をしていて、誤った治療や、誤った知識を得て、非常に苦労している患者さんを多く見かけます。非常に見つけにくい腰椎椎間板ヘルニアもあり、正確な診断が出来ずに精神疾患を疑われている方もおられます。先日は、私が腰椎椎間板ヘルニアを見つけてお話ししただけで、「やっと分かってくれる先生に出会えた」と涙された患者さんがいらっしゃいました。もっと早く、私のところに来てもらって、見つけてあげたかったと、一緒に涙しそうになりました。また、こんなにつらい患者さんを作ってはいけないと、身が引き締まる思いがしました。
元来、腰椎椎間板ヘルニアになった患者さんの7割は切らずに、手術しないで、治ります。わきだ整形外科では、多くの方に手術をせずに治療しています。
わきだ整形外科では保存療法が無効と考えられる患者さんのみに、脊椎内視鏡下手術での腰椎椎間板ヘルニアに対するヘルニア摘出術を受けていただいています。まずは、適切な診断を受けていただく必要があります。
4/21は学会出席のため、楊 昌樹は休診いたします。代診医の診察となります。
診断をご希望の方は、4/21以外の、午前中にお願いいたします。