「藁の家」

「藁」による新たな建築の可能性や発展を通じて日本の住環境に対する意識を高めていきます!

手紙

2004年12月12日 01時47分33秒 | ひとりごと
今回のプロジェクトに残念ながら参加出来なかった方へ下記の様な報告メールを送りました。



■以前案内させていただいた、名古屋でのストローベイルハウスプロジェクトの中間報告をさせていただきます。
今回は名古屋市円頓寺商店街内にある空きスペースにストローベイルで空間を作っています。
11月6日に着工し、ほぼ学生主導で現場が進んでいます!大工道具もろくに触れなかった彼らが指導を受けながら現場がスタート!試行錯誤の毎日。
いまどきにしては珍しくマジメな学生たちを見ていると、ついつい応援したくなるんです。

今回は「ものつくり」をキーワードに商店街に新たな魅力を出そうという狙いがあります。
コンセプト等については→ こちら
そして、このプロジェクトは手作りで空間を完成させていきます。
でも、完成が目的ではありません。空間を作り上げていくプロセスも目的としています。
工事を始めた初日、元気よく挨拶をする学生に対して商店街を通る通行人の誰一人声を返してくれる方はいませんでした。(当たり前か・・・?)
かなり寂しかったですよ~!
でも、毎日作業する中で徐々に声をかけてくれる方が増えてきました。
お隣や近所の方も協力していただけるようになってきました。材料を置く場所を提供していただいたり、お菓子の差し入れを頂いたり、毎日現場に顔を出してくれるおばちゃんと仲良くなりました。

藁積みはワークショップと言う事で参加者を募集。各地から参加者が来て頂く事が出来、現場の学生たちも一段ともモチベーションが高まり、
いい雰囲気の現場になりました。
楽しそうに作業をしている人がいると立ち止まって見入ってしまいます。一生懸命作業している人の顔には不思議な魅力があります。
ともに作業をするとなぜか短時間で仲良くなってしまいます。

土塗りもワークショプで参加者を募集。今回も女性の参加者が多かったなぁ。
地元のおばちゃまも毎回参加していただけるようになりました。
現場の前に土がトラッックで運ばれた時、商店街の方々はビックリ!
一瞬でアーケード内に泥の山が完成しました。(OKを出してくれた商店街組合の勇気に感謝!)

その土を藁に塗り、壁が出来てくると、「うわぁーなつかしぃ~」と言いながら立ち止まるおじいちゃん、おばあちゃんが一気に増えました!
昔左官職人だったおじいちゃんが立ち止まりニヤニヤしていた・・・
また、新聞に記事が載る事で興味を持っていただける方が増えました。

差し入れされるお菓子、まんじゅう、コロッケ、お好み焼き、もち、醤油、コヒー、居酒屋、この商店街にはおいしいお店が沢山ある事もわかりました。
自然食品を扱うお店がある事もわかりました。

来る12月21日(冬至)キャンドルナイト(キャンドルナイトとは?)のイベントを予定しています。詳しくはまたお伝えしますね。
その際に使用する蜜蝋(みつろう)を提供していただけるお店があります。
楽器を弾けるおじさまがこの商店街のどこかにいらっしゃるらしいです。
大学教授に郵便ポスト、備前焼のロウソクスタンドを作っていただきました。

大学の公開ゼミをここで行うようになります。
前回は谷崎 潤一郎の「陰翳礼讃」の朗読をしました。
土壁に包まれての朗読。不思議な時間でした。

次回のワークショップは、最終行程である、仕上げ塗りです。
今までも素手で泥塗りしてきました。お時間があれば是非現場に立ち寄ってみてください。

今までの現場報告を(こちら)のストローベイルハウスプロジェクト@名古屋でUPしています。
また(藁の棲)でも記録がUPされています。情報交換も行っています。

今年も後少しですね。風邪等を引かないように家に帰ったら先ずはうがいをしましょう!

では。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする