「藁の家」

「藁」による新たな建築の可能性や発展を通じて日本の住環境に対する意識を高めていきます!

ストローベイルプロジェクト 勉強会を終えて。

2006年12月13日 12時37分09秒 | ワークショップ
12月9日~10日。先日ご案内したワークショップの報告です。
いい天気が続いていたので当日もそのまま晴れるだろうと思われた。
ストローベイルに関係するほとんどのイベント・作業・ワークショップを行う時はとにかく雨が多い。
なぜだろう?
9日も当然のように雨。仲間からは「雨男」と罵られるが・・・それがナニか?

AM10時に近づくと各地から参加者が集まりはじめる。今回はアメリカ合衆国・沖縄県・東京都・長野県・千葉県・大阪府・三重県・愛知県から合計18名が集まる。ゲストであるトム・ランダーさん、サトミ・ランダーさん(ランダ―ランド/LanderLand)はアメリカでストローベイルビルダーとして活躍されている方で、サトミさんは「The Last Straw Journal」のプロダクション担当でもある。この「The Last Straw Journal」にはストローベイルに関する情報がたくさん詰め込まれています。(バックナンバーも購入可能。緊急で取り寄せたい方は直接注文してください。送料を節約したい方は「ストローベイルプロジェクト」で共同購入も可能です。)

トムさんとサトミさんが現場に到着し、参加者も集合したので挨拶→自己紹介→ベイルが出来るまでの一連の説明、ベイラーの説明を終えると実際にベイル作りを体験する。雨だったがテントの下でストローベイル作りのデモンストレーションを始める。雨の日のように高湿度という条件でベイラーを動かすと、スムーズにベイルが出来ないことが多い。

案の定、この日もエラーばかりで思う様にベイルは出来なかったが、どのようにベイルが出来るのかがよく分かっていただけたと思います。

トムさん・サトミさんもベイル作りは初めてとの事。実際に出来たベイルを見てトムさんも「いいベイルだね」と言ってくれたことで大島の心配事が一つ解決した。
アメリカではストローベイルといっても藁の質・状態によっていくつか種類かあるのだと話してくれた。
ベイル作りの後にカスタムベイルの造り方をトムさんが実演。とてもとても・・・参考になりました!。

そのまま作業場でストローベイルの質問会になる。参加者からの質問にサトミさんと答えることになった。(一部取材もあり)
12:00に作業場を離れプレゼンテーションの会場へ移動。会場はベイル作りの現場から徒歩で移動できる場所。
池がある広大な敷地に立つ古い家屋の一棟をご厚意により自由に使わせていただけることになりました。(感謝)。

トムさんも興味津々の様子。見る視点がさすがビルダー!という感じです。
長~い廊下でいくつかの棟が繋がっている造りになっている。
スタッフが朝から準備してくれていた昼食を食べた後に、トムさんとサトミさんによるプレゼンテーションを開始。

2時間以上あるプレゼンテーションでしたが、参加者はスクリーンとサトミさんの説明に釘付け。スライドによっては質問が飛び交い、内容の濃い有意義なプレゼンテーションとなりました。ここで第二部は終了。
宿泊する参加者と近くの銭湯へ移動する。
会場へ戻ると夕食の準備は整っていた。参加者に持ってきていただいたお菓子や自慢の地酒をたしなみ・・・長~い夜が始まりました。
食事がひと段落し、参加者の一人であるUKOさんによるストローベイルハウスのスライドショーをスクリーンで楽しみ・・・夜は更けていきました・・・。

10日。昨日の雨が嘘のように晴天。朝食を済ませ、庭の草抜きをする。
じつは・・・今回の会場をお借りするにあたって御礼の気持ちで「庭の草抜き」をすることにしていた。
大勢で草抜きを開始。約1時間程だったが、気持ちのよい空の下で気持ちがよく草抜き作業が出来た。
作業終了後には縁側でお茶をいただく。

天気もいいことだし、人もいっぱいいることだし。
昨日練習した事を生かして今日はベイル作り!!

今年から借りる事が出来たビニールハウスのある場所にベイラーを移動し、さらに効率よくベイル作りが出来る場所へと変貌を遂げた。
藁の乾燥・ベイル作り・ベイル保管が一箇所で出来ることになった。
天気の違いもあってこの日はスムーズにベイルを作ることが出来た。
2時間ほどベイル作りを実際に行った後にどの様にしたらもっと安全でスムーズに作業が可能か?を参加者同士で試行錯誤する。そしてナイスアイディアが飛び出し、次回のベイル作りが楽しみになった。(皆さんありがとうございます!)

約70個のベイルを作り終わり達成感にあふれるひと時。
前日にはストローベイルのプレゼンテーション・スライド・経験者からの話を聞き、今日実際にベイル作りを行いどんな気持ちになったでしょう?
その柔らかい藁の感触をじっくり確かめるように自分たちで作ったストローベイルの山に寝そべったり座ったり・・・。
すべての作業は終わり、農家さんが準備してくれた赤米のおしるこで体を温めて一休み。(いつも本当にありがとうございます)
休憩場所には農家さんが作った正月飾りにトムさんサトミさんが敏感に反応。
そして長いようで短かった一泊二日のストローベイルワークショップは無事終了。皆様、本当にお疲れ様でした。

最後に、前日から一緒に準備をしてくれた杉浦香織さん、金田とよみさんありがとうございました!



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コメント (1)
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