「藁の家」

「藁」による新たな建築の可能性や発展を通じて日本の住環境に対する意識を高めていきます!

愛知子ども芸術大学 準備~解体まで

2006年09月02日 12時56分37秒 | 愛知子ども芸術大学プロジェクト
このプロジェクトは7月からスタートしていました。子供向けのプロジェクトだからこそ設営段階での安全性確保や材料の質については特に注意が必要。設営するものに関しても現地調査・設計図面の作成・見積もり・工程の検討・使用する材料・コスト・使用後の処分の方法などを検討し、限られた時間内で子供たちにとって可能な施工方法の検討・敷地の現状復帰を踏まえた固定方法と安全性を天秤にかけながら時間をかけて検討を進めてきた。このプログラムの趣旨は「土に返還す」ということがどういうことなのか?を考えるきっかけになればいいなと思いながら、楽しくモノつくりをたのしむ。(と僕は考えていました。)

■7月7日、主催者と現地確認

■7月20日、雨の中、スタッフと現地調査・測量・位置決め。
子供たちが完成したベンチに座っても揺れたり傾いたりしないように水平面の設置を決定。ポイントごとの高低差をチェック。

■8月5日。ベイル作り
■8月11日8時。京都のスタッフも前日に現地入りし、資材準備を始める。
土の搬入

鉄筋の切断

資材の調達

すべての資材を現場に搬入終了後、早速水平面の設営を明日の開始時間までに完成させなければならない。
■8月12日10時。長野・栃木のスタッフと合流。
水平面の設営も間に合い、プログラムが始まる。
たくさんの子供たちが集まり始めた。

子供たちを3つのチームに分けて作業を進める
大まかなな形を整えるのに必要な「藁だんご」つくり。

扱いやすくする為に土と水を混ぜて足でこねる作業。

ストローベイルを積み上げる。

竹串で固定。

この日は気温も高く、日差しも強かったので15分おきに休憩をとることにした。

スタッフの皆様の的確な指導の下、子供たちと順調に作業をすすめ、午前中に藁積み作業は完了。

お昼の休憩後、早速土塗りを開始。子供たちは泥を目の前にして「服が汚れないように・・・」とか「手が汚くなる・・・」とかいいながら恐る恐る土塗りをし始めた。

結局この日、急な夕立と雷の為、作業を早々に切り上げて子供たちを帰宅させました。次回の29日の作業でベンチを完成させなければならないが、途中で終わってしまったので、天気のよい平日にスタッフたちで修正作業を行った。

■8月19日晴れ。
この日は土塗り&飾りつけ作業の日。
手形や森に落ちているマツボックリ・草花・枝などを集めてきてベンチの装飾を開始。子供たちの予想外な飾り付けには僕たちスタッフも驚き、感動していた。

ベンチの裏側には子供たちの溢れ出る(暴走する)感性で施された装飾。
表側は控えめに・・・。



子供たちが帰り、スタッフはおかたづけ。




スタッフの皆様、お疲れ様でした。


■8月28日ベンチ解体当日。
できるものなら残しておきたいところだが、やむを得ず撤去。
しっかりと固まった土は非常に強固で解体するにも一苦労でした。
今までストローベイルで作る活動をしてきましたが、壊すのは始めての経験。
ストローベイル+土でどのくらいの強度が出るものなのか体で感じようと思い、体当たりしてもストローベイルは倒れませんでした。
翌日、右肩に大きなあざが・・・。



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