おごったいや、おごったいや。(大変なさま) 15才
とうちゃんが~。 15才
やっか、出たいや。(私を怖がらせようとして) 15才
ちょこっと、飲めいや。(私が牛乳を床のこぼしたとき)15才
私 「ちい婆に似た、仏像があったよ」
ちい婆 「……」
(修学旅行での、三十三軒堂のことで) 14才
ないないしとけ。(私がふざけたら) 12才
コン畜生、コン畜生。(六三郎のことを) 12才
こんな家に、来るんじゃなかったいや。
(嫁に来たことを、後悔していた) 15才
いいフロ、だったいや。(フロが好きだった) 15才
もう、ちょっとの所で出たいや。(小便のこと) 16才
フロ入れいや。(私が稲の消毒で、真っ白になってきたとき)17才
私 「奥只見に行って来た」
ちい婆 「ほっか」
(バイクで遠出したのを言ったら) 17才
カド削ってくれいや。頭打ったいや。(タンスのカドのこと) 17才
でっけえ足が、どんと来たいや。(寝ててのこと) 17才
私 「旅に出て、帰って来たんだ」
ちい婆 「……」
(家出したやせ猫が、デブ猫になって戻ってきた) 17才
ちい婆 「お前、萬石屋に居るんだけや」
私 「……」
ちい婆 「体がべたべたして、おごったいや」
私 「……」
私 「また、来る」
ちい婆 「行くないや」
(臨終間際、一回目の見舞い) 18才
私 「今日は3月○日、もうすぐ春だよ」
ちい婆 「(うなづく)」
ちい婆 「フロ入れてもらったいや」
私 「……」
私 「診療所より、栗原のほうがいいだろ」
ちい婆 「(うなづく)」
ちい婆 「手が冷たくて、おごったいや」
私 「……」
私 「次郎助のばあちゃんと、ねの助のばあちゃん呼ぼうか?」
ちい婆 「(うなづく)」
-----------
私 「来た」
ちい婆 「来たけ」
私 「こっちが次郎助のばあちゃんで、こっちがねの助のばあちゃんだ」
「しゃべるときは、耳元で、でっけえ声でしゃべってください」
ちい婆 「手が冷たくて、おごったいや。ねら、手しっかり握ってろ」
(臨終間際、二回目で最後の見舞い) 18才
いろいろ時間かかったけど、今度は語録に肉付けして小説にまとめます。
完成したら、故郷の墓前にささげます。
私は、恩を踏みにじった非道者です。
せめてもの供養になればと思います。
いずれ会えるでしょう。
そしたら、守りに守って守りぬきます。
チンドンイーシャー (待っててね)
とうちゃんが~。 15才
やっか、出たいや。(私を怖がらせようとして) 15才
ちょこっと、飲めいや。(私が牛乳を床のこぼしたとき)15才
私 「ちい婆に似た、仏像があったよ」
ちい婆 「……」
(修学旅行での、三十三軒堂のことで) 14才
ないないしとけ。(私がふざけたら) 12才
コン畜生、コン畜生。(六三郎のことを) 12才
こんな家に、来るんじゃなかったいや。
(嫁に来たことを、後悔していた) 15才
いいフロ、だったいや。(フロが好きだった) 15才
もう、ちょっとの所で出たいや。(小便のこと) 16才
フロ入れいや。(私が稲の消毒で、真っ白になってきたとき)17才
私 「奥只見に行って来た」
ちい婆 「ほっか」
(バイクで遠出したのを言ったら) 17才
カド削ってくれいや。頭打ったいや。(タンスのカドのこと) 17才
でっけえ足が、どんと来たいや。(寝ててのこと) 17才
私 「旅に出て、帰って来たんだ」
ちい婆 「……」
(家出したやせ猫が、デブ猫になって戻ってきた) 17才
ちい婆 「お前、萬石屋に居るんだけや」
私 「……」
ちい婆 「体がべたべたして、おごったいや」
私 「……」
私 「また、来る」
ちい婆 「行くないや」
(臨終間際、一回目の見舞い) 18才
私 「今日は3月○日、もうすぐ春だよ」
ちい婆 「(うなづく)」
ちい婆 「フロ入れてもらったいや」
私 「……」
私 「診療所より、栗原のほうがいいだろ」
ちい婆 「(うなづく)」
ちい婆 「手が冷たくて、おごったいや」
私 「……」
私 「次郎助のばあちゃんと、ねの助のばあちゃん呼ぼうか?」
ちい婆 「(うなづく)」
-----------
私 「来た」
ちい婆 「来たけ」
私 「こっちが次郎助のばあちゃんで、こっちがねの助のばあちゃんだ」
「しゃべるときは、耳元で、でっけえ声でしゃべってください」
ちい婆 「手が冷たくて、おごったいや。ねら、手しっかり握ってろ」
(臨終間際、二回目で最後の見舞い) 18才
いろいろ時間かかったけど、今度は語録に肉付けして小説にまとめます。
完成したら、故郷の墓前にささげます。
私は、恩を踏みにじった非道者です。
せめてもの供養になればと思います。
いずれ会えるでしょう。
そしたら、守りに守って守りぬきます。
チンドンイーシャー (待っててね)