ラーメンほどでもないが、旅の宿には、当たり外れがある。
旅好き泣かせのいい宿から、本当に泣かせる所もあるのである。
それでも日本では、がっくりで済むが、海外だと大変な事になりかねない。
日本のいい宿の、私なりの目の付け所です。
宿に着いて、フロントなり玄関での接客時、笑顔のない所は、如何か。
おもてなし、接客の基本が出来てないと、一事が万事になりかねない。
応対の雰囲気で、わかる部分はある。中には一目で見抜く人もいるのでは。
また、笑顔あり過ぎで、お客よりも、お金がやって来たと喜ぶ方もいる。
そういうお宿は本末転倒である、翌朝までに、様々と思い知らさせる羽目にと。
私が思うに、人である。良心的なお宿が一番である。
年がら年中の旅キチであるので、安くて、それでいていい宿が常套である。
宿探しでは、旅行サイトで予約もするが、そもそも登録件数が少ない。
口コミは当てにはならない、意図的な操作もありうる。
特に5には注意、3あたりのコメントが参考になるかも。
観光協会のホームページは活用出来るが、これまた非会員の宿は載らない。
昔は電話張で調べて行ったものだが、今や昔である。
さて、良心的は宿とは。
私は、テレビ、トイレットペーパーに、まずは現ると思う。
テレビは国内メーカーを置いてる所は、食事も期待出来る。テレビは宿の鏡かも。
トイレットペーパーの紙質に、宿の姿勢が出る。ケチるかどうか、これも鏡。
そして食事です。宿の姿勢がもろに出ます。
私は安宿に泊まるのですが、こんなに出しては赤字ではないかと思う所もあり。
また高い割には、はっ?と驚く所もあり、ときています。
余計な大皿を使ってみたり、小皿の数で誤魔化そうとしたりもあり。
味については言いません。皆さん様々な好みがあり、宿も好みがあるからです。
私が言いたいのは、おもてなしの心意気の事なのです。
たとえば、それぞれの小皿に、ほんのちょっとしか盛っていないのは、どうかと。
まして、ご飯のお替り出来ないとは、何事ぞ。客が腹減って寝れない。
料理は正直です。人が出ます。お膳の並び、器のがら、盛り付け方で見えそうな。
高そうな割りばしを使っていると、真心を感じます。
これまた豪華なお膳で出てくると、それだけでも嬉しくなります。
私は旅好きです。お宿あっての旅行なので、頑張ってほしいのです。
言い方を換えると、宿泊施設の味方なのです。感謝しているのですよ。
今や旅館は減るばかり、民宿もそうなのでは、旅人として寂しい限り。
ああ、私が江戸時代に生まれておれば、全国行脚しとりますな。
お伊勢参りのついでにと称して、西国へと、そんで四国、こっそり九州へと。
日光参拝と称して、みちのく、果ては北海道へと隠れ旅とな。
蟻の善光寺参りに行くと言っては、檀家総本山の北陸は永平寺へもとな。
幕末になればなる程に、関所はゆるゆる、どさくさ紛れで、まわりたかったなも。
昔で言う所の旅籠の方々、頑張ってくだされ、お世話になりまする。
(……なんか、幕末に生きたかった小生は、なまってきますなあ……)