2日目の最終組はグリーンでの勝負が凄まじいかった。小祝はサバサバしてて緊張感が伝わらないが、勿論真剣にはやってる筈。ただ性格的に、他人と争ったり闘ったりするのが苦手なんだと思う。まあ一言に言えば「良い人」なんだろう。そこに行くと鈴木と櫻井は「根っからの戦闘者=ウォリアー」である(女子ゴルフでこれは貴重)。二人の闘争心がバチバチと火花を散らすのは見ている私の気分もアゲアゲで、近来稀に見る最高のショーである。プレーしているのは勿論ゴルフなのだが、気持ちの上では「格闘技の世界戦」を見ている位の緊張感があった。
ゴルフはミスを如何に減らすか、のゲームだと上級者は言うそうだ。まあ私などの口出しするようなレベルの話では無いのだが、ミスしなければ必ず勝つというんではゲームにはならないではないか。我々アマチュアでもあそこでOBさえしなければ・・・と悔しがるのも「含めてのスコア」なのである。要は、OBをミスと見るかどうかであろう。
私はいつも出来ていることがその時に限って出来かった場合に初めて「ミス」と呼んでいる。言い換えれば、アベレージ90から100のゴルファーがドライバーを曲げて林に打ち込んだり池に入れたり又はOBを打ったりするのは至極当然の事だと思っているのだ。大体がまともなスイングも出来ないのに、ボールだけフェアウェイキープって虫が良すぎますよね?
ならばミスは付き物と考えて、大元の「スイング改善」に努力すべきでしょう。スイングが良くなれば必ずゴルフは良くなります。ところで同じくらいの力量の者同士が試合をした場合、明暗を分けるのは何でしょうか?
それが人間の持つ「勢い・運」だ、そう私は感じています。
で、上り調子で勢いがある櫻井と、低迷していたが復活して再び輝きを取り戻しつつある鈴木の、お互い一歩も引かない「ガチのバトル」が展開されたという訳である。これでいよいよ明日の最終日が楽しみになって来た。
見所は鈴木愛がラインを読む時の「鷲が獲物を見つけて今まさに急降下しようとしている瞬間」のような、まるで舌なめずりするような獰猛な野獣の気迫と、それに対してどんな凶暴な対戦相手にも全く恐れることせず微動だにしない精密機械のような櫻井心那の「いわば真剣勝負に臨んだ剣の達人が到達した明鏡止水の境地」の大勝負である。じゃあ小祝はどうなるのか?というと、これが試合の面白い所で意外や意外、バーディをスコスコ取って「あっさり優勝?」何てことも無いことも無いから、スポーツ観戦は止められないのだ(どうなるどうなる?)。
ゴルフに絶対は無い。まだまだ2打差3打差だから16番ホールかなんで心躍る熱っつーいドラマが明日見れるかも・・・
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