明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

日米LPGAの華やかな世界(3)古江彩佳、圧巻の優勝!

2022-10-16 18:48:50 | スポーツ・ゴルフ

速報!、富士通レディースは古江彩佳が力の差を見せつけて勝利した!

古江は1日目二日目と圧倒的なゴルフで一位をキープ。二日目には2つのイーグルも決めて、最高の出だしである。しかし最終日は各選手「伸ばし合い」の混戦の中、中々バーディが取れずにパーを重ねて「じっと静かなゴルフ」に徹していた。と言うか、私の見たところ、調子はそれ程良くはなかったのだと思う。予選ラウンドではビタビタと殆どピンに絡んでいたショットが、最終日はグリーンに乗るのがやっとという状態で、パーを取るのがやっとであった。そこへルーキーの岩井ツインズの姉がバーディ量産で猛追、7つのバーディを重ねてとうとう15番で古江を抜き、ついにこの日初の「単独トップ」に立った。

しかし古江は全く慌てる素振りも見せず、淡々とこのホールをパーで乗り切る(内心はどうか分からないけど、そう見えた)。岩井千怜のルーキー2連勝に続き、姉の明恵が「私もよ!」と名乗りを上げるのか?と、これで緊張感が一気に高まった。その後16番パー5でもバーディを取れば、岩井ツインズの姉妹優勝は現実のものになった筈である。ところが残念な事に「勝負を決めるパター」を岩井が外したので、勝負の行方が分からなくなる。今日の一番のポイントはこのパー5で、トップの岩井明恵がバーディを取れなかったことである。岩井の飛距離をもってすれば、楽々バーディを取れるホールだ。なのにどうしたわけか、大事なバーディパットを外してしまったのだ。このパットは「明らかに変だった」と思う。パットを打つまでの時間が少し早かったし、ストロークもぎこちなくて「揺れていたように」私には見えたのである。これがプレッシャーというものの怖さだろう。

並の相手であれば、岩井もそれ程プレッシャーを感じることはなかったと思う。しかし追ってくる相手が、アメリカツアーで既に勝っていて来年のシードが確実な実力者「古江彩佳」その人なのだ。プレッシャーを感じるなと言う方が無理であろう。プレッシャーとは「負けるかもしれない」という恐怖である。反対に古江の方は、しっかり自分のゴルフをすれば、「結果は自ずと付いてくる」と平常心を保ってプレーしていた(私の想像でやんす)。

結局この日一番の難関である18番で6m位のバーディパットを確実に決めて、古江が予定通り「あっさり優勝」を勝ち取って終わった。見事な横綱相撲、圧倒の貫禄勝ちである。今日この試合を見て思ったことは、とにかく古江選手というのは「メンタル」が半端なく強い選手だな、という事実だ。技術は勿論の事、健康・体力や生活の面も含めて、古江のような「確固たる精神力」がなければ、アメリカでは戦っていけないのかも知れない。来年は勝や西村もアメリカツアーに参戦するために、今秋のQTにエントリーしたという。ますます女子ツアーから目が離せなくなった。

・・・・・・・・・・・・・

今週はもう一つ、新垣比菜の復活があった。彼女は今年予選落ちを繰り返していたが、初めて出た下部のステップアップツアーで若い子達がガンガン飛ばしていて、ドライバーの飛距離で30ヤードも置いて行かれる事に衝撃を受けたらしい。レギュラーツアーでは飛ばす事よりもフェアウェーをキープすることに気を取られて、肝心のスイングが縮こまっていたことに気が付いたという。そこから思い切りよく振るようにしたらスイングも良くなって、トントン拍子に成績も上がってきたと言う。元々持っているポテンシャルは充分戦っていけるレベルにあったのに、戦う方法が間違っていた訳だ。彼女は性格も引っ込み気味だから「ガンガン攻める」方が能力を発揮できるんじゃないだろうか。色んな事を考えると、やはりゴルフは「メンタルスポーツ」だという事が良くわかる。

そういうわけで私にとっては、女子ゴルフは「若い選手の成長をじっと見守る」パターンになりそうである。なんだかなぁ~。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿