デート代は男が払うべきというルールは女性の側から指摘されたもので、女性はデートするのに色々準備をしてお金がかかるから、その分「デート代は男が払って欲しい」という考えである。そういう事が分からないような男は、そもそも女性をデートに誘う資格が無い!、と言うわけだ。ちなみに私は二人で食事した時は私が払い、大勢で食事した時は「割り勘」にしている・・・とカッコよく言っては見たが、女性と二人で食事したなんてのは、はて「いつのこと」やら、記憶に無いのである(ないんかい!)。
まあ我々昭和世代の人間であれば、レジで割り勘にするような男は「多分いない」と思うが、近頃若い人の間でSNSで論争になってるようなので、私も参加してみた。勿論、私に意見を言う資格が無いのは百も承知である。要するに遊びですよ、遊び!
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結論として、男はデート代を払う責任がある、という考えには賛成しない。何故なら、それには男女双方の、収入とか上下関係とか年齢とか、そして二人の関係など色々な要素が複雑に絡んでいるので、最終的にはお互いが決める問題である・・・と言ってしまえば身も蓋もない。で、仮にお互いがほぼ同じような社会的立場で金銭的余裕にもそれ程差がないものとして、ただ「男だから」という理由でデート代を支払うのが「当然かどうか」に論点を絞ることにしよう。
ひろゆき氏は男が払うべしと言っている女性達は、じゃあ結婚後も旦那が他の女性に奢っているのを許すのか?、と問いかけて多くの「賛同・いいね」を得ているらしい( SmartNews より)。だが私の意見は、ひろゆき氏は女性の意見を誤解してるんじゃないかな?、と言いたい。「男はデート代を払うべし」と言っている時の男は、女性にとって「一般の男性全体のこと」を言っているのでは無い。自分とデートしている「一人の男」が対象なのだ。その一人の男がデート代を払うべきかどうかである。そこで私なりに分析したパターンを列挙して、それぞれに「ひろゆき氏」の論理が当てはまるかどうかを考えてみた。
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パターン① この発言をした女性は、男と女は「役割分担」が決まっている、と考えている
これはキャバレーを想像するとわかり易いが「全ての女性はホステスで、全ての男性はそこに来る客だ」という考え。この手の人は世の中の全ての男女が、こういう「役割」を与えられて生まれて来た、と信じている人である。つまり女性達は、朝起きてから夜寝るまで入念に化粧をし、常に美しく着飾って「男性の目を楽しませる存在」なのだ。それには当然だが相当な経費がかかる。だから女性が美しく装って男性達をもてなす代わりに、その経費に見合う「デート代」は男性が支払って当然だ、という論理である。これが女性の主張で、男女が「イーブンの関係」になっている点が特徴。男女が役割に応じて経費を分担することで、社会が上手く回っているという立場である。
で、問題の「ひろゆき氏の論理」だが、彼の言う結婚してからも「他の女にも奢るべし」という考えは、言わば「ホステス同士の客の取り合い」の直接原因に当たるから、当然「ルール上、許されるものではない」と言える。女性の主張は残念ながら一貫しているのだ。
答え:もしこういう女性と付き合うことになったら、その女性の美しさは「デート代込みの美しさ」だと考えるべし。
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パターン② この発言をした女性は、男は弱いもの(すなわち女性)の保護者たるべき、と考えている
女性は美しくなるために少ない給料の中から相当な金額をかけて高い化粧品や服を買っている。女性が高額な給料を貰える社会ならいざ知らず、男尊女卑の風習が未だに残っている今日では、女性は常に経済的に苦しい立場に置かれているのだ。そんな弱者をデートに誘う場合は、社会的な強者である男性は費用を支払うのは当然ではないだろうか・・・これが女性側の論理である。そこで男性側が対価として得られるものは、自分が「か弱い彼女を守ってあげている」という保護者の喜びだ。これは男としても気分がいいし、下世話な言い方をするなら金持ちが「妾」を作るのに似た感覚にも通じていて、ちょっとした自己満足である。
で、問題の「ひろゆき氏の論理」だが、彼の言う結婚してからも「他の女にも奢るべし」という考えは、言わば「保護対象を何人も作る」事だから、女性にしてみれば「他の女は誰か別の保護者に任せればいい」として、デート代などを奢るのは許さないであろう。女性の主張はあくまで「自分のデート代」だけの話である。
答え:もしこういう女性と付き合うことになったら、その女性の美しさは「投資したデート代分の美しさ」だと考えるべし。
注意:但し女性がつれないからと言って、投資した金を回収しようしては「絶対ダメ!」である。保護者はそんなミミッチィことはやらないのだ。それに現代では「ストーカー呼ばわり」される危険があるから、止めたほうが無難だと老婆心ながら申し上げよう。
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パターン③ これは発言した女性の趣旨とは異なるが、男は常に「周りの目」に注意して、一人前の立派な社会人らしく行動する必要がある、という考え。
昔は男は玄関を出たら、いつでも7人の敵が居ると思って気を抜くな、と言われていた。だから女性とデートした時には「レジでサッと支払」って、常に「出来る男」を演出することが大事である。これは相手の女性が「好みかそうでないか」とは関係なく、男としての「生き方の問題」なのだ。つまりこの場合に限っては、発言の女性と言えども「奢ってあげる」行為に文句をつける事は出来ないのである。
要するにアラブの大富豪が料理屋で辺り構わずチップを配りまくっているようなもんである。その位お金が有れば、相手の女性も「ああだこうだ言わない」と思う。しかし、金が無いのに大盤振る舞いをする男に対しては、「あんた!いい加減にしてよ!」とお灸を据えられること必定であろう。
これはひろゆき氏の考えるような一般的男性の行動に関する問題ではなく、純粋に「個人的な財政問題」であるから、女性の主張に「破綻は無い」と言える。つまり、払えるお金がある人は景気よく皆に奢ってあげればいいじゃん!、という話。よって、ひろゆき氏の論理に対しては、女性は全然困らないのである。
答え:もしこういう女性と付き合うことになったら、その女性の美しさは「男の勲章としての美しさ」だと考えるべし。
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パターン④ 最後に前掲の「役割分担が決まっている」という女性達の中で、単に男を「利用するもの」と考えている不埒者が 一部いるように思う。
この場合は彼女達は「デート代を浮かそう」として愛想を振りまいているだけだから、男性はこれに引っかからないように充分に注意して避ける事。もし奢ってあげたとしても何も返って来るものは無いから、「男は払うべし」などという戯言には耳を貸さず、なるべく近づかないのがベターである。
答え:もしこういう女性と付き合うことになったら、その女性の美しさは「単なる請求書」だと考えるべし。
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以上でした。
追加:私は今は男女問わず「割り勘」が良いと思います。それがお互い気持ちに「負い目を感じない関係」だからである。いつでも何も気にせず思った事を素直に言える関係って、年取って来ると「得難いな」って感じるんですね。そういう女友達が出来たら良いけど、まあ期待はしない事にします。もうこの歳になると、男も女も無いですよね。心ときめく恋は、来世の楽しみに取っておきましょう!
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