明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの気付き(4)インパクトは右膝の前

2019-02-05 22:33:36 | スポーツ・ゴルフ
先週日曜日の深夜、ウェイス卜マネジメント・フェニックストーナメントの生中継はさすがに録画で対応したが、リッキー・ファウラーの久々の勝利は味わい深いものがあった。宿敵松山英樹との因縁対決を期待した日本のファンはちょっとガッカリしただろうが、リッキーファンの私は大満足である。しかしそれにしても激闘というべきか、池に2度入れた時は「何という不運、何という悲劇!」と思ったが、そこからの巻き返しが素晴らしい。リッキーはとにかく清々しいプレイヤーだ。ケレン味のないショットやパッティングには、遅くてイライラすることもなくミスして物に当たることもない、実にフェアプレーな選手である。アメリカで人気があるのも「なるほど」と思わせるものがある。2年前松山にプレーオフで破れて以来勝利から遠ざかっているわけだが、いよいよ彼の本領が発揮されてきたと見えた。スイングも勿論「前傾が深くハンドファースト」で打っていて、理想的といっても過言ではない。私の練習目標でもある。そこでツアーの録画を見ていて気がついたのだが、PGAの選手は皆「右側で打っている」ではないか。

もっと言えば、右膝の前でインパクト動作に入っている。バックスイングからトップ・ダウンと進んで「ハーフウエイダウンから右膝の前辺り」にグッと前傾が深くなって力が入り、そこからインパクトまでは「一気に開放して」いるように見える。我々はどうしてもインパクトで「ボールを撃ち抜く」と考えがちだが、それではボールにヘッドを合わせて「そこで思いっ切り力を入れるイメージ」になりやすい。だがボール位置で力を入れるというのは遅すぎる。もっと前から加速して、最高速になる頃にボールに当たるのが良い。そのコツが、PGAツアー選手のやっている「右膝の前で打つ」というわけである。

さてこれからは昨日の練習の結果報告である。まず右手が振れるようになって、思いっきり伸ばせるようになった。これは右手というより「バックスイングを体の真後ろまで深く」した結果、右手の力を入れるタイミングが早くなってスイングに勢いがついたことによるもの、と分析した(これは右足の前で打つことにつながる)。クラブをボールの位置で最高速に加速するためには、右手が右肩の位置くらいから全力で加速する必要があると考えた。それを実際に出来る筋力がついたということのようである。それで6番アイアン(25度)で140ヤードをクリアできた。暗くて良くは見えなかったが、140ヤードはキャリーで超えていると思う(風はなかった)。万々歳である!。脳梗塞で倒れて以来、ここまで回復したことには感慨深いものがあるが、私の感触では「もっと飛ばせる」気がした。勿論、人間の期待には際限がない、という良い見本だが。

で、筋肉の反応が良くなったこととは別に、体の捻転がスムーズになったことが飛距離アップには大きかったと感じた。バックスイングが深くなったことは書いたが、そこから「力を入れて振り下ろす」ためには、「捻転の余力」がなければ出来ないことである。捻転の深さと余力の関係には、最近始めた「ストレッチ」が効果があったみたいだ。ゴルフの上達にはストレッチは必須である。可動域を拡大すると当然慣性力が増大して、結果初速が伸び飛距離が出るという仕組みだという。やはり体の柔らかさは飛ばしには必要だな、である。

ということで今回のベストショットは、トップからフィニッシュまで「あっ」という感じで振り抜けた一打である。この時はただ、インパクトで「右手をボールに向けて押さえつける」ようにすることしか考えていなかった。つまりバックスイングやトップや切り返しや頭の位置や前傾姿勢など、色んな注意すべきことがすっかり意識から抜けていたのである。やっぱり「これがスイング」というものなんだな、と得心した。何も考えず無我夢中で振ったらナイスショット、良くある話である。これは普段の練習が実を結んだ結果だと理解したい。6番アイアンで150ヤード飛ばす、という希望もようやく見えてきた。私がさらなる練習を心に誓って練習場を後にしたことは言うまでもない。だが毎回出るわけではないベストショットを「如何にして意識的に打つ」か、それが「右膝の前で打つ」ことだと今は考えている。ということは少し変な言い方だが、インパクトは「打った後にボールに当たる」のが正解なのだ。打つ意識と実際に当たるのとは「同時ではない」というのが、今私の考えているゴルフの真実である。その証明は、次回の練習で明らかになる?。

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