今回は先日見た吉本巧の「ハンドファースト理論」を試してみた。毎回テーマを持って練習するというのが私のポリシーである。吉本巧の説明は理論がホワイトボードに「ぎっしりと書かれて」いて、話し方もよどみない。そしてハンドファーストに打つためにはと、重要ポイントを「懇切丁寧かつ詳細に、しかも図解」を使って物理的に解説してくれる点が「並みのレッスン動画」とは違うところだ。聞いているだけでハンドファーストが打てるような錯覚に陥る、そんな説明である。これは私の好みのパターンだ。
吉本巧のハンドファースト理論は
① 左肩がボールより先行し
② そのために左腰を先行させる
③ そのとき左肩と右肩の高低差を作り、同時に左腰と右腰も高低差を作る
④ コツは左腰を上昇させながら移動させることである
⑤ そして最後に、お決まりの右手首の角度を保持するとあった
以上である(私の理解なので、正しくは YouTube をご覧ください)
最初これを見て「そうか!」と早合点し、ゴルフパートナーに行って予約したブースで早速打ち始めた。ところが2分もしないうちに店員がやってきて、「ご予約いただいている時間は1時間後です」と言ってきた。「あれ?、そうなの?」。私は6時から予約してたのだが、5時には早くも打ち始めていたのだった。早とちりを謝ってブースを明け渡したのは言うまでもない。
折角一時間ほど暇になったので、パッティングコーナーに行って色々なパターを試してみた。私のエースパターは「スコッティキャメロン」のピンタイプだが、前から興味のあったオデッセイのマレットタイプをチョイスする。ちなみに友人のSY氏はマレット型の2ボールタイプを使用。SN氏はメーカーは分からないが、ピンタイプのセンターシャフトを使用している(と記憶しているが、間違っているかも)。どちらも年季が入った古いモデルだが、ご両人とも新しいパターを使うつもりはなさそうだ。そこまで自分のパターに思い入れの無い私は、まだまだ色んなパターに興味がある。お二人にも新しいパターを勧めてみたいのだが、まず私が結果を出さなければ二人とも納得はしないだろう。パターを選ぶについては「パターこそフィッティングが重要」と思っている。
手始めにオデッセイの「ELEVEN TRIPLE TRACK」を打ってみた。陳列品は盗難防止のタグが付いているので、フィーリングが多少実際とは違うにしても、何球か練習用のマットで試すと「スコスコ入る」じゃああーりませんか! 。「これはイイっ!」と一発で気に入った。しかし違うのも試さなきゃと、スコッティキャメロンの「 PHANTOM X7( PHANTOM シリーズは7と5しかなかったので)」を棚から持ち出した。キャメロンは「打感」が独特で素晴らしく、他のパターとは全然違う味わいがあって私はすごく気に入っているのだが、この PHANTOM というモデル、オデッセイ以上に「気持ちよく」球がカップに「ストンストン」と入っていくのである!。これは凄い、やっぱりキャメロンに決まりだ!、と大納得した。私のピンタイプパターはそのままエースとして使うにしても、PHANTOM シリーズをもう一本バッグに入れるのはアリだな、と思ってしまった。内心、心地よい「ニンマリ感」である。練習してもこれ以上飛距離が伸びないのであれば、もう「パター」で差を縮めるしかないじゃないか・・・などと考えながら楽しんで時間をつぶした。
さて予約時間になったのでブースに入り、持って行った7番アイアンを打ち始める。
1、まず「左に移動」というのは覚えていて早速やってみたが、これはある程度出来るようになった(左へ動くだけだから、当然誰にでも出来る?)。しかし左足がインパクト前に「ハの字」になる癖がどうしても治らないのが嫌である。これは切り返しで左足を踏み込むときに、既に「上半身が回って」左を向き始めているせいだと思う。腰は回っても良いが上半身は「そのまま右を向いて」いなければ、捻転差は生まれない理屈である。
2、そのせいかどうか分からないが左に腰を移動させて、それから上半身を回転・・・という動きの筈が上半身、つまり「肩も一緒に回って」しまい、下半身の回転も「中途半端」になっているのだ。その結果、右半身(みぎはんみ)で打つつもりが、相変わらずの「正面で球を捉える」形になってしまっていた。これじゃ全然ハンドファーストにならないじゃんか!
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その後はまず、左足を何とか「正しい位置」に置く練習からやり始めたが、これが私にとっては中々に体に沁み込んでいる悪癖で、一進一退、最後まで目立った改善は出来なかった。余り同じ番手で打っていると慣れてしまってまずいと思い、途中でブリヂストンのドライバー「B2」にフジクラの「ベンタスブラック5S」が入ったクラブを持ち出して試打して見た。これは全然ヘッドが合わなくて、どうにも当たり方が「ゴツン」と硬い音がして、思ったほどナイスショットしなかった。話題のベンタスも何だか「しなり」が感じられなくて、事実「それほど凄いシャフト」だとは思えなかったのは意外である。これは速攻で「棚に戻した」。次はキャロウェイの「ローグ」で同じくベンタスの入っているクラブを持ってきて試してみる。これはそこそこ当たる感じで「飛距離160ヤード」の表示が出た!(全然飛んでないように思われるだろうが、これが精一杯なのだ。グスン)。この飛距離表示はスイングスピードが低いと「さらに低い方にぶれる」ようで、なおさら情けない。一度、先生に試しに打ってもらったらしっかり「270ヤード」の距離が出ていたので、距離が出ないのは私のスイングスピードが低すぎて「計算が正確に出来ない」せいなのだと納得した。
ただ機械なので、ヘッドスピードはそれほど間違うはずもなく、正確に出るんだろうと思っている。で、7番アイアンの測定結果は、ほぼ「26m/s 」位であった。ちなみに隣のオジサンは35m/s 位でていたと思う(ガビーン!)。それを見て悔しくて、思いっきり振り回したら「30m/s」の表示が出てマジ嬉しかった。それにしても、本当はこれくらいの数値は毎回出なくてはいけないのである。この時はインパクトでスピードを緩めていた左手を、そのまま思い切って振り抜くことにしたのが良かったみたいだ。何がいいのか分からないので、色々やってみて「良かったら取り入れる」という無我夢中作戦である(結局はそれかい!)。私はスイングスピードが遅いと言いうよりは、思いっきり身体を使って「ぶんぶん振り回していない」からと言うのは以前から分かっていた。普段から強く振る練習をしてないと、本番でもフルスピードでスイングすることは出来ない。結果、飛距離が出ないのは「そういう単純な事」の当然の結果である。なんだかなぁ~。
帰ってもう一度 YouTube を見直したら、ハンドファーストの手順 ④ 番目の「左腰を上昇させながら」移動させる、という点をすっかり忘れている事に気が付いた。細かいことだが、上昇させずに回転するとどうしても上半身が「浮く」のである。それと同時に肩の回転の軸を「もっと縦に回さないと」、グリップが左に出て行かないことが分かった。上半身を水平に回すと頭も一緒に回ってしまい、私はどうしても「正面で球を打つ」悪い癖が出てしまう。もっと右肩を「顎の下に潜らせないと」上手くハンドファーストにはならないような気がした。
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次回はもう一度「インパクトの形を正しいハンドファースト」に作って、それを2時間ゆっくりと繰り返しやることにする。今回ビデオを見た限りではシャフトは微かに左に傾いているように見え、「うっすらハンドファースト」にはなっているように思えたのは収穫だった。それには満足したのだが、私の希望はまず左足を直したい。それから左腰・左肩の移動を確実に行い、頭を残す動きを繰り返し行うこと。多分これら二つのことはリンクしていると思っている。最後は念願の「インパクトイメージを右膝の前」で打つことである。これが出来ればハンドファーストは完成だ。一応月末までには完成させる予定だが、それまでにスイングスピードの力不足問題は「全力スイングで限界突破」方式で解決したい。目標は 40m/s だ。せめてこれくらいはスピードが出ないと、ハンドファーストにしても「逆に高さが出ないでドロップする」かも知れないのである。ゴルフはハンドファーストよりも「まず飛距離」なのだ。そして飛距離の源泉は「めちゃくちゃぶん回す」しか無い!(結局これに戻ってしまった!)
まあ先生もスイングは力じゃないって言ってたけど、目いっぱい振れなければ「それ以上の技」だって使えないのは道理であろう。まず振り回して、「それから技を使おう」ではないか!・・・というか、30年もやって来ているんだから、飛ばなくなったのは「間違いなく振る力が衰えたから」に決まっている。そこを最後の一振りって調子で「思いっきり絞りだせば」、まだ何とかなるんじゃないの?
と言う訳で、次回は思いっきり振る事と、右半身(みぎはんみ)に当てる事、この2つを集中してやってこようと思います。
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