明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの頂点

2018-03-07 19:00:00 | スポーツ・ゴルフ
とうとうゴルフに開眼した!といえば大げさだが、目からウロコの衝撃だった。

それはバックスイングからインパクトにかけての姿勢の改善に始まった。そもそも私はインパクトのイメージがどうにも収まりが悪くてスイングがぎこちなかった。仲間からはそこそこ綺麗なスイングをすると言われて自分でも悪くないと思っていたが、それでも打球はお世辞にも良い球ではなかったのである。何よりも打球に力が無かったのが一番の欠点であると私には分かっていた。全力で振っているのだが「力をボールに十分伝えていない」感じがずっとしていたのである。

それで何の気なしに you tube でスイング動画のレッスンを見ていた時、三觜よしかずの動画で「インパクトで力を出し切る」姿勢の説明をやっていて、それを見た瞬間に「これだ!」と閃いたのである。それは恐ろしく「右を向いてお尻を突き出した」形のまま、右腕を高く上げて真下に振り下ろすスイングであった。勿論分かりやすくするためにオーバーにやっていて、実際とは多少は違っているとは思うが、それでも何となく「力を100%ボールに向かって出している」のは私にもわかったのだ。飛距離や方向性はいくらでも後から修正できる、先ずは「力一杯ボールを引っぱたかなければ」という心境になっていた私は、早速取り入れることにした。

で今日、練習場に行きボールを置いて深呼吸してから、思い切り右を向いて「左にお尻を突き出して」頭の上から真下にあるボール目掛けて「思いっ切り振り下ろした」のである。そしたらボールは予想を遥かに超えるスピードで綺麗な放物線を描いて・・・ではなく、無情にもクラブはマットをしたたかに叩いて大ダフリをやらかしたのだ。当然である、 you tube を見てすぐさま練習場でそれが出来るなんて、素人の私には100年早い。だが練習場というのは「練習」するためにある!。10球20球と打っている間に体も慣れてくるしコツを掴んでくるようで、しまいにはあろうことか見事に球を捉えることが出来たのである!私も結構捨てたもんじゃないな、と自分で自分を褒めたくなってきた。そこで偉そうにも、皆さんのために今回のスイング解説をしてみることにした(余計なお世話かもしれないが)。

通常のスイングではインパクト後にヘッドはボール位置から遠くなり、体からも遠ざかるのにダウンブローに打つためには下に向かって強く振らなくてはいけない。ところが下に向かって振るのに「クラブヘッドが体から遠くなるという逆の動き」が、力を伝えるのに「とても難しい」のである。重くて長いものを振り下ろして地面にある何かを叩くという行動は、薪割りや餅つきのように「体を折り曲げる方向」に力を集中してやると上手く行く。インパクトでジャンプする「地面反発力」という考えも、これから見ると「納得できる」一つの方法である。ところが通常のスイングでは、体が「泳ぐように伸びきって」しまうのだ。これではいつまでたっても力一杯のスイングは出来ない。とにかく発想の転換が必要である。そこで今日のスイングである。

クラブはインサイドから入ってくるのだが、感覚的には右を向いているので完全なアウトサイドインである。頭の右上から「左足のさらに左後ろ」に振る感じになる。結局やってみると分かるが、この振り方でスイングすると一番インパクトで力がはいるのだ。餅つきの要領であるから「インパクトの後は完全に力を出し切って」いて、後は惰性でフィニッシュするだけである(または力がまだ余り無い人は途中で終わる)。クラブはインパクトの後「左足の前を通過して体の左後ろ」へ抜けていくから、綺麗にダウンブローにもなって一石二鳥である。腰はインパクトの間中ずっと右を向いたままで振り切り、最後に「やっと回転して左を向く」ぐらいの感じで丁度いい。少し解説がオーバーであるが、全体としては「そんなに間違ってはいない」と思う。とにかく、このスイングで200球打って見た感じは「まさに人生最高のスイング」である。勿論まだ完成されてはいないが、力を出すべきところで「十分に出せる形」を掴んだという意味で、とても「満足して」練習場を後にしたことをご報告しておきたい。

ゴルフというのは奥が深いスポーツである。人それぞれのスイングがあり、色々なシチュエーションでのショットが要求され、しかも全部が自分一人の責任で行われる。どんなに変なスイングでも「綺麗なスイングの人より」良いスコアで回ってくる人もいるし、とんでもないショットであっても「当たりどころが良ければ」跳ね返ってグリーンに乗ることだってあるのだ。だが長いスパンで眺めれば、結局は「スイングの良い人」が良い成績を収める(そうであって欲しい)と思うのだ。だから私は美しいスイングを目指して努力を惜しまないのである。美しいスイングをするための「秘訣」を極めたいのである。

私の友人に「一切練習をしない」N・S氏がいる。コースに集まると朝一番に「こないだ本で読んだんだけどさぁ」と言っては「ラウンド中に新しいスイングを披露」したりして、なんとかスコアを縮めようとなかなか熱心なのである。その彼が最近は練習場に行きだしたという。何があったんだろう。毎週3日は練習場に通い、年間3万発は軽くオーバーしている私からすれば、練習せずにコースでは私より良いスコアで上がってくる彼は「天才」じゃないかと思うのだが、それともコッソリ人知れず練習しているのだろうか?

いつの日か彼を追い抜くのが、私の長年の夢である。

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